2024年4月19日に発表した生成AI向けクラウドサービス「高火力」の拡張整備について
さくらインターネットは、昨年の6月に引き続き、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資である「クラウドプログラム」の供給確保計画に関する経済産業省の認定を受けました。
本計画の完了により、生成AI向けクラウドサービス「高火力」には、2024年3月に発表された最新の「NVIDIA HGX B200 システム」をはじめとするGPUが約10,000基搭載され、合計約18.9EFLOPS(エクサフロップス)※の計算能力が整備されます。
※ 半精度、Sparsity Accelerationなし
生成AI向けクラウドサービス拡張整備計画について
昨今機械学習や大規模データ処理技術などへの注目は高まっており、今後大量の計算資源を必要とする技術分野でのコンピューティング需要はますます増えていくと考えられています。上記の需要増加により、2024年1月より提供を開始した生成AI向けクラウドサービス「高火力」のベアメタルシリーズ「高火力 PHY」は、想定を大きく上回る引き合いをいただきました。この期待に応え、これからも生成AI開発に関わる多くのお客さまにご利用いただけるよう、引き続き拡張整備を行います。
また、昨年6月に認定を受けた整備については、当初予定よりも前倒しで整備を進めており2024年6月末までに完了する予定です。
そして今回認定を受けた計画については、2024年4月より順次整備を行い2027年12月に整備が完了する予定で、投資金額は総額約1,000億円です。
現在、足元の状況として、投資計画の約1,000億円のうち約214億円については、GPUサーバーおよび専用水冷ラック、ネットワーク機器等の整備に向けて今期の投資を決定しました。
このように大規模な整備投資を行っていく中、当社がお客さまの需要に応えていくためにはGPUという計算資源の特徴と、それを必要とするお客さまの需要を理解し、また市場の特性を十分に把握した人材を確保する必要があります。そのためにエンジニアのみならず、販売を支える営業やコーポレート部門も人員の拡充を行っております。
また「高火力」は現在提供している第1弾のベアメタルシリーズに限らず、今後は第2弾としてクラウドシリーズの提供を予定しています。クラウドシリーズは、多様な企業さまとの新しいデジタルビジネスの創出に貢献するべく、幅広いお客さまへの販売を想定しています。
まとめ
2024年1月に提供開始した「高火力 PHY」は、想定を上回る引き合いがありました。さらに、GPUサービスに対する期待の声も多数いただいております。そのため、今後もAI時代を支えるGPUクラウドサービスの安定的な提供に向けて邁進します。
当社は今後も、「『やりたいこと』を『できる』に変える」というビジョンのもと、DXプラットフォーマーとしてデジタル社会の継続的な発展へ寄与してまいります。
過去の記事
これまでさくらインターネットが発表した投資計画については、下記記事をご覧ください。