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さくらインターネットの小田が行っているメールの信頼性向上のための共同研究についてご紹介します

さくらインターネット研究所に所属する小田知央は、メールの信頼性向上のための共同研究を行っています。
本記事では、本研究の意義と小田さんの所属する「さくらインターネット研究所」について伺いましたので、ご覧ください。

▼本研究の概要を教えてください

簡単にお伝えすると、メールの信頼性向上のための研究です。ここでいう「信頼性」とは、メールが間違いなく安全に届き、また必要な情報を見逃さないことを指しています。
個人的には2017年頃から研究をしていますが、2024年4月からは九州大学、岡山大学と当社で共同研究をしています。科学研究費助成事業研究として取り組んでおり、しっかり成果を出さないとなと、改めて気を引き締めています。
研究の詳細は以下をご参照ください。

▼本研究は、どのような形で生かされるものですか?

メールは、相手のアドレスを知っていれば誰でもやり取りができるオープンなメッセージングシステムです。昨今ではLINEやslackなど、相手のアカウントをあらかじめ「登録」したうえでメッセージのやり取りができるクローズドなメッセージングプラットフォームの存在感が増していますが、メールはビジネス上のコミュニケーションツールとして、またネット取引やサービス認証として、今なおインターネットインフラとして重要であることは変わらないと考えています。
さくらインターネットにおいてもメールホスティングの提供を行っていますが、運用上やセキュリティ面での課題を感じている部分もあります。本研究の推進によって新しい技術の開発や運用手法などの提案をし、課題を解決することで当社だけでなく世間に貢献できると考えています。 

▼さくらインターネット研究所では、どのような働き方をされていますか?

私が所属するさくらインターネット研究所では、各研究員がそれぞれの分野やテーマの研究をしています。それぞれが異なる研究をしているのですが、週に一度のペースで研究の進捗を共有し、困りごとや改善案などについて頻繁にディスカッションをしてチームワークを築いています。専門分野が異なるからこそ、ディスカッションの中で新しい発見やアイデアに繋がることもあります。また、論述に関しても他分野の方が理解できるようにする意識が当然のように生まれます。雑談も含め研究員同士のコミュニケーションはチームとして大事にしています。 

さくらインターネット研究所合宿の様子

研究所のメンバーはさまざまな拠点に在籍しているため、普段はテキストやビデオチャットでのコミュニケーションをしています。そのため、年に2回ほど対面でのコミュニケーションの機会として、合宿イベントを催しています。合宿では、メンバー全員が各自の研究について発表をし、質疑応答を通して情報や知識のアップデートを行っています。より多くの情報が得られ、またコミュニケーション面でも代え難い機会となっており、とても大きな価値を感じています。 

小田 知央(おだ ともひさ)
さくらインターネット研究所

ユーザーインターフェースデザイナーとしてのキャリアをスタートし、フロントエンドからバックエンドにおける設計開発に従事。幅広い領域でソフトウェアエンジニアの経験を積む。Linuxを用いたミドルウェアの設計開発やインターネットインフラにおけるシステム構築など、多岐にわたる分野で活躍している。 また、分散システムやメール分野においては研究開発も行っており、さくらインターネット研究所のエンジニアリングをリードし、研究開発と新規事業の両面から同研究所のミッション実現に取り組んでいる。


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