【#times_sakura】さくらインターネット、データセンターを活かしたクラウド事業者への進化を目指す ~2021年度3月期の決算より~
2021年3月期期末 決算説明資料(39ページ)より※1
さくらインターネットは、今、転換期にあります。かつての主力事業であった物理系サービス(ハウジング・専用サーバ)の売り上げは、近年、ゆるやかに減少を始めています。それに比べ、クラウド系サービス(クラウド・VPS・レンタルサーバ)は、順調に売り上げを伸ばし2021年の売上高は100億円を突破しました。私は、この動きは今後も加速し、物理系サービスに代わりクラウド系サービスが弊社の主力事業として伸びていくと予想しています。
この背景には、弊社に対するニーズの変化が大きく影響しています。かねてより弊社をご利用いただいている法人のお客さまは、サーバーに関して造詣が深いIT企業さまが中心でした。しかし、近年はホテル業や介護業などの、一見サーバーが不要なIT以外の事業を主力とするお客さまに弊社のサービスを利用いただく機会が多くなってまいりました。なぜならば、お客さまから求められるものが、データセンターやサーバーという「モノ」から、モノに付加価値を付けた「クラウドサービス」というお客さまのDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させるエンジンへと変化してきたからです。それを受け、弊社でもサーバーに関する知識不要で手軽に利用いただけるクラウドサービスの創出を進めています。
例えば、弊社が経済産業省事業として開発・運用する、クラウド上で衛星データの分析ができる日本発の衛星データプラットフォーム「Tellus※2」があります。Tellusでは、衛星データのダウンロードや解析のためのサーバー環境をお客さま自身で準備する必要がなく、クラウド上で各種データの検索から解析まで行うことが可能です。
このように、さくらインターネットは、お客さまのDXを加速させるクラウドサービスを提供し、データセンターを活かしたクラウド事業者へ進化してまいります。
さくらインターネット株式会社
代表取締役社長 田中 邦裕
※1さくらインターネット 2021年3月期末 決算説明資料
https://www.sakura.ad.jp/ir/pdf/210427-ir_2.pdf
※2 Tellus
※3 Tellus OS
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