出逢うべくして、出逢うモノ。
わたしは、「めっちゃコミック」に登録している。きっかけは、インスタに流れてきた、とある作品を読みたくなったから。その作品を読み終えたら退会しようと思っていたのだけれど、作品を購入するときに使えるポイントがけっこう何千ポイントと溜まっていったので、「そのうち使うかも」と、そのままにしていた。
そして、昨日。
「退会しなくてホントよかったーっ!!」という作品に出逢った。
「ミステリと言う勿れ」
「2月6日10時まで、1~35話無料配信中」ということを知り、ドラマとして始まったこともあり、なんとなく読み始めた途端。
止まらなくなった。
スゴイ。「スゴイ」というコトバが正しいのか。なんて表現したらいいのかわからない。もどかしい。うぅ。自分の語彙力のなさに泣く。
ココロだけでなく、カラダのすみずみ、細胞のひとつひとつにまで沁み込んでいく心地良さ。「ココロが震える」って、こういうことなのか。
こんな作品、読んだことない。これから先、出逢う未来を想像できない。叫びたい衝動を抑えきれず、イッキ読みをいったん中断して、いまこのnoteを書いてる。
なんで、いままで読まずにいたんだろう。
Wikipediaで調べたら、第1話が2017年発表だと。
5年前。わたし、何してたっけ?
あぁ。転職して、3年経った頃だ。新しい業界で仕事にもに慣れてきて、毎日大変だったけど、できることが増えていくのが楽しくてうれして、充実してたあの頃。
そして、マンガをまったく読まなくなった頃。
というより、いつから読まなくなったんだろう。
10代の頃、「別冊フレンド」を毎月楽しみにしていた。大好きな連載が単行本で発売されるのが待ち遠しかった。
単行本になると、何度も何度も何度も読んだ。展開がわかっているのに、ラストがどうなるか知っているのに、ドキドキワクワクが止まらなかった。
それが、いつしか1度読んだらそれきりになり、読み返すときは、新しい巻が発売になって、前の巻のストーリーがおぼろげになっているときくらい。
作品のストーリーを忘れかけている自分。発売日を覚えてない自分。
たぶん、そのころからだ。わたしの中からマンガの存在がなくなりつつあったのは。
そして、ある日気がついた。「もう、読み返すことはないんだな」と。パラパラとめくっても、手を止めて立ち止まることはない。読み進められない、わかりきっているストーリーに何も思わない自分がいるだけ。
どれも大好きだったのに。あんなに夢中だったのに。好きなモノを好きなままでいられなくなるのは、なぜだろう。
そんなわたしの前に現れた「ミステリを言う勿れ」。あの頃のように、何度も何度も何度も読み返してる。そうそう、このカンジ。セリフのひとつひとつ、ひとコマひとコマを抱きしめるように読んでる。なんか泣きそ。えーん。
出逢うべくして出逢うって、ゼッタイある。ひとでも、モノでも。それは絶妙すぎるタイミングでやってくる。
5年前じゃなく「いま」でよかった。5年前のわたしだったら、いまと同じような衝動に駆られることはなく、入り込むスキマすらなかったと思う。
そんなひと、モノたちと、これからたくさん出逢えますように。
そして、この記事に目を留めてくださったあなたにも。
タイミングは運命の呼び水。
たくさん訪れますように。