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「非日常」って、何でしたっけ?

「新しい日常」が、これだけ長く続くと、もはや「ただの日常」ですよね。マスク、消毒、ソーシャルディスタンス、リモートワーク。コロナ前まではどれも「非日常」だったことが、なんの違和感も感じないくらい、当たり前になってしまった。マスクや消毒液の売り切れを心配する必要がないほどに。


でも、やっぱり、この状況は「非日常」なわけで。外食や旅行、イベントなど、少しずつ緩和されてきたとはいえ、コロナ前と同じ、というわけにはいかない。それに、また変異種。いつまで現れるの?イタチごっこだなぁ。


でも、「非日常」って、ホントはワクワクするイメージじゃないですか?「大好きなアーティストのライブに行く」とか、「新しくオープンしたお店に行く」とか、テンションが、グン!と上がって、自然と笑顔になれるような。


はじめてディズニーランドに行ったとき、ホントめちゃめちゃビックリして。だって、ゲートをくぐったら、そこには、ディズニーランドしかなかったから。「日常」を思い出させるモノが、何ひとつなかったから。360度ディズニーランド。見上げれば、青い空と白い雲。そう、ディズニーランドに電線はないのです。


どこを見ても、どこに行っても、これぞ、エンターテインメント。カンペキな世界観。愛されるわけだ。


わたしは、特にディズニーファンではないけれど、近くに住んでいたら、けっこうな頻度で行ってしまうかも。あの場所にしかないHappyオーラ満載の世界にひたりたくて。ベンチに座って、ポップコーンを食べながら、やわらかくて、あたたかな空気に包まれていたい。


ホテルに泊まることも、わたしにとって「非日常」のひとつ。シワひとつないシーツで整えられたキレイなベッド、ふわふわのタオル、ちょっと良さげなアメニティグッズ、用意されたコーヒーや紅茶のセット。


自分の部屋で過ごすのとはまた違う、リラックスを感じられて。ベッドにとびこんで、「うっひょーっ!」ってなるカンジ。あの解放感がたまらない。


リフレッシュ。そう、「非日常」はリフレッシュ、「期間限定」なのです。
期間限定だからこそ、終わりがあるとわかっているからこそ、このひとときを目いっぱい楽しむ。そして、また「日常」へ帰っていく。


数年前にロンドンへ旅行したとき、帰りの飛行機から見下ろした、街の灯りがホントにきれいで、せつなくて。ホテルのフロントのおじさんが「また、戻っておいで」って、言ってくれて。もう、泣くしかないじゃん。


だからね。いまの状況が1秒でも早く終息して、本当の「非日常」を味わいたいのよ。取り戻したいのよ。この「日常」と「非日常」が、永遠に逆転してしまう前に。


会いたい人に、会いたいときに、会えない。行きたいところへ、行きたいときに、行けない。すべてマスク越し、アクリル板越し、「距離をおきましょう」的な。そんな日常、いらない。


て、あがいても仕方ないわけで。いまできることを、淡々とこなして、終息の日を待つだけ。これって、歴史に残るよね?これから知る子どもたち、なんて思う?その子どもたちが知るまでには、歴史の一部として終わってることを切に願う。


というわけで、ホントの「非日常」が戻ってきたら、温泉にソッコー行きたい、というお話でした。(えっ?そうだったの??)


その日がきたら、これ以上はないってくらい楽しもうね、わたしたち!!

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