○私の好みど真ん中、『強い女』の話。

私は分かりやすいタイプだと自覚している。結構、『好き』が決まっているように思う。

その1つがキャラの好み。


たとえば小学生の頃から大好きなマンガ『SKETDANCE』。当時ハマった大きな要因として、ヒメコの存在が大きい。“鬼姫”という異名を持つ彼女は、ケンカがアホみたいに強い。

この異名というものも厨二病心をくすぐられるし(当時小学生だけれど)

強くて美しいなんて最強じゃあないか、こんな風になりたい!と強い憧れを抱いた。


彼女のようになりたい私は、とにかく形から入るタイプなので、伸ばしていた髪をバッサリ切った。

「ヒメコのような髪に」と言っても伝わらないから、当時映画化されていた「二十一世紀少年のカンナのような外ハネにしてほしい」と美容院にお願いした。

当時はアイロンという製品を知らないし、わざわざセットしなければいけない、なんて夢にも思わなかった。たとえセットしたとしても、日常的にワックスで固めて登校するなんて小学生にできるわけもなく。

結局、普段はストンとした短髪になってしまい、かなりごねた。

その代わりに小学校の卒業式は、朝から友達のお母さんにお願いして外ハネにしてもらった。ハードスプレーで髪を固めまくった短髪外ハネのおかげで、終始ルンルンしていた。

中学生になったら、絶対バスケ部に入る!と決め、実際バスケ部に入部。
結局、ヒメコのような強さは手に入らなかったけれど。


たとえば、ドラゴンクエスト。私の中でドラクエと言えば「空と海と大地と呪われし姫君」。
何故ならゼシカがいるから。

男パーティーの中に、1人で女性が頑張っている。紅一点の彼女が、子供ながらに輝いて見えた。それに名家のお嬢様なのに、モンスターと戦う道を選ぶ彼女が最高にカッコイイ。


プレーする時は、「ぱふぱふ」や「セクシービーム」といったお色気系は一切使わず、とにかくバフ上げと呪文で押し切っていた。
彼女のカッコイイ場面が見たいから。 
お気に入りの呪文は「イオナズン」。

物語中盤あたりに差し掛かると、ラスボスのドルマゲスのせいで「呪われしゼシカ」となってしまい一時パーティーから離れ、彼女と戦わなければいけない展開になる。発狂した。

彼女のフィギュアも持っていて、よく凝視していた。そして自分と比べ、こんなに肌白くない…。とか、こんなにスタイル抜群になる未来が見えない…。とか(笑)

子供ながらに落胆しつつも、だからこそ強く憧れる存在になっていった。


当時の私は単純に「力がある強い女性キャラ」への憧れが強かったし、そうなりたいと思っていた。

けれど今改めて好きなキャラを思い返すと、彼女たちには自分の中に芯を持っていて、そこに惹かれていたのだと思う。


2人の共通点は、辛い過去を乗り越える力、人に優しくする力と誰かを守る力、赦す力を兼ね備えていること。

幼いながらに私って本当に見る目があったなと思うし、現在進行形でそういう人をロールモデルにしている節があるから、やっぱり見る目ある。


皆さんは、どんな人に憧れを持っていますか?


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桜
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