2013年、トルコ生活の始まり
2013年10月私は、日本で式を挙げて、トルコへ渡航した。
大好きな夫が隣にいて、飛行機内ではその頃トルコ航空が提供していた記念日ケーキでお祝いしてもらい、不安なんて一切ない、幸せな気分でイスタンブール空港へ降り立った。
早朝のすがすがしい空気。
空港には、夫の家族が車で迎えに来てくれていて、
イスタンブールのヨーロッパ側の空港から夫の実家がある村へ向かった。
イスタンブールは、どことなく私の故郷の街に似ていて、初めて来たときから「ただいま」と自然に言える街だ。
そして、当時の日本からの直行便は決まって早朝に到着する。
朝日が昇るころに空港から出て、焼き立てのシミット(写真にあるような丸い形のゴマ付きパン:トルコでは朝食の定番)を紅茶と一緒に食べたくなる。
いよいよ、新婚生活が始まる。
遠距離恋愛の終わりと、2人で生活するワクワクとおいしいトルコ料理と美しい街イスタンブール、それに2年間がむしゃらに働いた仕事からの解放感で楽しみしかなかった。
そんな私に、夫の実家に到着してすぐ、ショッキングなことを知らされる。
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