ガジェオタ無職の初NAS導入記録② ~期待の超新星 NASync~
まだ無職です。ええ、金もないです。殺してくれ。
そんなこんなでNAS導入計画は動きを見せずに今に至る訳だが、ここでよさげな情報が耳に飛び込んできた。
みなさん、UGREENって会社は知ってますでしょうか。
まあまあ有名なPCの周辺機器メーカーで、ビックカメラやヨドバシカメラなんかを見回ってると時折専用コーナーが設けられてたりするので知っている人もまあまあ居るのではないでしょうか。
比較的お安めに高規格のケーブルやパソコン用品を売ってくれるメーカーなんですけどね。
そんなUGREENさん、今度はNASを売り出すらしいんですよ。
ポッと出の新興メーカーでなく、比較的名の知れた大手が出す、新作のNAS。それだけなら「まあ候補に入れてやってもいいかなー」レベルだ。
でも、聞けば聞くほど僕のユースケースにはぴったりな気がしてきて。
というわけで、新しい環境作りで一番楽しい部分こと、導入機材の検討編です!
NASyncという超新星
早速本題。
UGREENが今度クラファンで先行販売する「NASync」という商品。
このNASync、何がすごいって『アホみたいな高性能』と『バカみてぇな作り込み』なのに『頭のおかしい低価格』なのだ(全て褒め言葉)。
……ひとつひとつ、さらっと解説しちゃいますね。
アホみたいな高性能
以前の記事で「NASはストレージ専用のパソコンみたいなもの」と言った気がする。
だが、基本的に低スペックだ。具体的には、インテルだとWindowsがギリギリ動くCeleronってCPUでさえも上等品で、メモリは4GBどころか1GBですら高スペックと言われるような次元。
だが、NASyncはどうだ。
最低スペック品で、CPUはIntel N100、メモリは8GB DDR5。
……え、バチくそ高性能じゃん。
これもよくわからない人用に説明を入れておくと、N100というのはCeleronの後継なのだがそれにしてはなんか異様に性能が高い、比較的新しめのCPUである。
メモリは先述の通りで、規格も最近普及してきたDDR5という仕様。家庭用NASとしては初対応らしい。
このスペックなら地味に要求スペックの高いWindows 11も全然普通に動く。なんならOfficeも普通に動くし事務作業も快適。
しかも恐ろしいのが、これが「2ベイ(二つしかHDDが入らない)」の『最低スペック仕様』なのだ。
もっとHDDが入るモデルはもっといいCPUが乗るという。六つも入る国内版最強仕様はなんとCore i5が入るそうだ。アホか。
そんなアホ高性能なので(褒め言葉)、機能もたくさん詰めるし、やろうと思えば仮想マシンで本当にWindowsが動くんだとか。必要はおそらく無いはずだけど。
なお、有線LANポートも2.5GbE対応。HDDの上限行くくらいには早いんだとか。
バカみてぇな作り込み
しかも、その上でハードソフトともに作り込みがえげつないらしい。
全体的に高級感の漂う金属筐体。廃熱にも有利だが絶対コストかかってる。
完全新規設計のHDDスロット。レビューサイト曰く、すさまじく簡単にHDDを取り付けられるそうだ。おまけにNVMe M.2という高速規格のSSDも使えるらしい。すげえ。
HDDは結構デリケートでちょっとガタってするとすぐ壊れちゃうのだが、そうならないように防振対策としてゴムやバンパーなどもふんだんに用いられているらしい。
しかも、セットアップもスマホアプリから簡単。UIもLinuxベースのオリジナルOSだがよく作り込んでいるそうで、それこそドロップボックスなどのクラウドストレージくらい使いやすいのだとか。
そこら辺から推察するにおそらく、ターゲットは僕みたいな若者世代。僕みたいにクラウドストレージにどっぷりな人間からシェアを奪うことを目的に据えてる。
月額制で微妙に高い代わりに非常に使いやすいクラウドと、買い切り(安いとは言ってない)だが専門知識が必要で運用が小難しくてなかなか導入に踏み切れないNAS。そのいいとこ取り――買い切りなのに使いやすいNASync。
そこで言いたくなってくる言葉がある。
「でも、お高いんでしょう?」
それがですね……三万円台でって言ったら、どうです?
頭のおかしい低価格
まず、定価が55,880円(最廉価モデル、HDD別売り)である。
普通に高いじゃん。んなわけねぇだろ。
いままでつらつら述べてきたハイスペNASがこの価格である。他社なら大体十万円コース……とはいかなくても、大体二万くらいは高い。
それでも、HDDが内蔵されてるタイプでタメを張れる製品はないわけではない。IOデータのハイスペック品、3GB×2ベイ搭載モデルで大体同じ値段かちょっと安いのを見かけた気がする。もちろん型落ちだが。
が、ここからさらに40%引きともなると、話が別である。
最安33,528円。
もちろんHDDは別売りだが、それを抜きにした本体価格でこれである。
これがどうすごいのかというと、同価格帯のNASはないことはないのだが、すっげえ低スペックなものしかないのである。
具体的には、安くするためにプラ筐体(だから廃熱には不利)だし、CPUはコア数が少なかったりクロック周波数がめっちゃ低かったりする。メモリは1GB積んでるのもあまりない。2.5GbE対応のLANなんて積んでるわけない。大抵はただのギガビットだ。
要するに、コストパフォーマンスがえげつないのだ。安い!
HDDを買い足すとして、僕は4TBのRAID1構成(二つのHDDに同じ内容を書き込むことで冗長性を確保する作り)にしたいので、多めに見積もってひとつ二万円を予算としても、七万円を少し超すくらいなのである。他は十万円コースまっしぐらなのに、これである。
採算とれてるのかな?(心配)
もはやそういう次元である。クラウドファンディングは仕組みが違うとはいえ、力の入れようが半端なさげなのは確かである。
一気に最有力候補に踊り出てきたこのNASync、クラウドファンディングは近日開始らしい。
ネットワーク構成なども考えたり、楽しい妄想は膨らむばかりである。
まとめ
NASync、もうクラファンに投資しようかな……というかしたい。金もないのに。
少なくとも自分には渡りに船だったので、ちょっと本気で検討している。
……また借金が増えるよ。というか増やそうにももう貸してくれるところない気がするんだけど……返せるあてもリボにしないとないし……。
無職脱却、しないとなぁ……。
はい、がんばります。以上。