意識低い系アンドロイド派ガジェオタの僕がiPad miniを手に入れた雑感
この前、新発売されたiPad mini(A17pro)を手に入れた。発売翌日、ドコモショップで。
ところで僕はほとんどiOS、というかアップルに触らずに生きてきた人間だ。一応学生時代にiPadを支給されたが、一年で学校に回収されたためもうほぼ覚えてはいなかった。
メインスマホは初めて買ったものからずっとAndroid派で、数ヶ月前導入したタブレットもAndroid。パソコンはもちろんWindowsで、マッキントッシュなぞ触ったこともなかった。
それがなぜ、こうしてiPad miniに手を出してしまったか。そして、その使い心地は。
簡易的なレビュー記事という形で、iPadの使い勝手に慣れようとしつつ(先に言っておくが、この記事はiPad純正のメモアプリを使って書いたものである)書いていこうと思う。
・なんでiPadなんて欲しくなっちゃったの?
まず僕はガジェットオタクの変態だ。Androidタブレット2台とスマホ2台を保有している、変態だ。
だが、タブレットにはサイズというものがある。そのうち中型(10インチ前後)と大型(12〜13インチくらい)のものは持っていた、のだが。
正直、結構「重い」のだ。
まずはじめに手に入れたのは前者、中型のものは。典型的なお安いAndroidタブレットだ。
SoC(スマホのCPUに値する場所、もっと簡単に言ってしまえばスマホやタブレットの脳みそである)がメディアテックのHelio G99という、いわゆる微妙な性能のもの。故に、性能的に「重かった」。
そのためほぼ置物みたいになっていた。今ではパソコンの外部ディスプレイ代わりとして重宝してるが。
そんな折、別のタブレットに目移りした。それが、Xiaomi Pad 6s pro。
SoCがSnapdragon 8 Gen2、すなわち前世代の最強スペックな脳みそを持ち、動きは軽快そのもの。純正キーボードは少し値が張ったが、それでも合計十万円は超えない良心的価格。おまけに6スピーカードルビーアトモス搭載で音質もよし。買うしかなかった。
だが、いざこれを実践導入……持ち運んで外で執筆する用タブレットにするつもりで使ってみようとすると、また物理的に重くてデカくて嵩張ること!
さすが12.4型大画面です。外での出番はほぼなかった。
その上、気になっていたのだ。iOSとやらの実力が。
というか作曲に興味が出て、簡単に曲が作れると評判のGarageBand(アップル製品でしか使えない)が気になっていたのだ。アップルミュージックを使うためにアカウントも取ったのもあった。
結局のところ単純な興味でしかなかったわけだが、しばらく前からiPad miniの中古価格を調べていたりしたわけである。
だが、第六世代でも性能は低いらしいし、無印iPadは安いけどもっと性能低いし、上位のairやproは流石にバカみたいな高さで手が出ないしでちょうどいいのがなく迷っていた。
そこで、ちょうどタイミングよく新型が発表された訳で。
新型はどうやら前の世代のiPhone上位機種と同じ、そして噂によればあのM1チップ(数世代前のiPad Proのやつ!)に匹敵するレベルで高性能なA17proチップを搭載の上、お値段もこの性能に比べて非常に良心的(最安八万を切ってるのはすごい)。
何より、小型で今まで持っているタブレットとキャラ被りがしない。メインスマホがahamoなので月々千円でデータシェアすればセルラーでも月額は安くすむ……。
買うしかなかった。
・で、買って使ってみた感想は?
はじめに、「めちゃくちゃ良い」ことは伝えておこうと思う。
性能が高くてめちゃくちゃ軽快に動くのはもちろん、サイズや重さも苦にならない。
流石にポケットに入るってレベルではないが、カバーを使っても文庫本を見開きにして持ったサイズ感と大体同じなので片手で持てるし、電車の中で使っててもそこまで怪訝な目で見られない。気にしてないだけかもしれないが。
タブレットということもあり、スマホよりでかい画面でYoutubeを見られるのもいいし、心なしかBluetoothヘッドホンを繋いで聴いた時の音質も若干いい気がする。空間オーディオが効いているのか、あるいは耳がバカなだけなのかもしれないが。
無論、操作には若干の慣れは必要だし、OSが違うのでアプリデータなどの諸々一切は引き継げない。Androidからの移行は若干手間取った。が、それでもChromeのブクマやパスワード自動入力はほぼそのまま使えた(むしろiPadの方が使い勝手がいいまであるくらい)なので問題はないだろう。
その上で問題点だが。
まず、外部キーボードでATOKが使えないのが非常に残念。
いまこの文章も外部キーボードで打っているのだが、アップルの純正IEMでしか書けていない。ちなみにIEMというのは文字入力の変換などを司るソフトだ。
これで何が困るかというと、ダッシュや3点リーダーが非常に打ちにくい。あとこれまでATOKに覚えさせてきた予測変換辞書も使えない。
小説だとダッシュや3点は割とよく使うし、まして割と特殊な人名などもよく出すので予測変換辞書は必須だ。
アップルのIEMに覚えさせてもいいが、結構面倒な作業である。
あと、画面が小さい。
持ち運びに便利という点と表裏一体だが、パソコンや大型タブレットの大画面に比べれば小さいのは純然たる事実。
やはりコンテンツ消費は大画面が正義なので、今後もXiaomi Padの出番はありそうだ。
Wi-Fi情報も引き継がれなかったのは地味にきつい。また一からWi-Fiの情報を入力していかなければならないのは地味に辛いものがある。
批判点というか問題点としてはそんなもんだろうか。
これは今後も大きな環境の変化が来ない限りは使い続けるだろう。なんなら、今後スマホの機種を見直すなら(メインにAndroidを据えるのは当然としても)サブ機はiPhoneの新型にしてみようかという気すら湧いている。
ハードとしての完成度の高さはもちろん、アプリの使い勝手もAndroidとは違ったスマートさがあり、まだ使い出して数日の今でも驚きと感動の毎日を味わっていると思える。
・最後に
僕は元来Android派だった。
ぶっちゃけ、Appleのやり方……他社製品との連携をあえて甘くして自社の高額製品で囲い込もうとする商法はあまり好きではない。それに、アップルを使っているのは大抵意識が高くて鼻につく嫌な奴らだという偏見もあった。
だが、実際に使ってみると案外楽しいものだ。iOSでしか出来ないこともたくさんあるし、けっこう便利に使える。もちろん逆も然りだ。
偏見というのは根深いが、そのフィルターをなくして初めて見える物もあるだろう。
Android派のみなさんは一度この快感と体験の為にiPad miniに手を出してみるのもアリかもしれない。