ロリータガーディアンズ #3 謎の少女と生徒会
ロリータガーディアンズ #3 謎の少女と生徒会
「……水上くん、大丈夫?」
「あ、はい」
ぐったりした僕に、女の声がかかる。
声の方向を向くと、顔を赤くし息を荒げたツインテールの美少女が僕の顔を覗き込んでいた。
びっくりした僕は、寝ていた机から飛びのく。
一瞬「うわっ」と男の声が聞こえた気がしたが、周りを見ても男の影はない。
放課後、傾いてオレンジになった日差しが照らし出す教室。空いた窓から吹き込んだ春風が、目の前の美少女のスカートを揺らす。
胸が高鳴った。青春の予感が脳裏をよぎった。
「こほん。……本当に、大丈夫?」
一つ咳払いをした彼女。僕だって年頃の男子だ。女子特有のシャンプーの香りに否が応にも心臓が高鳴る。
そうだ、僕はこういう普通の女子が好きなんだ。断じてロリコンなんかではない。
「ああ、うん。大丈夫」
鼓動の止まない心臓を落ち着けようと深呼吸して、しかし彼女の香りが鼻腔をくすぐってぜんぜん落ち着くことはない。
呼吸は次第に荒くなる。プルプルと震える彼女の可愛らしい顔に、僕は酷く、興奮して――。
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