【小説】スタートライン|第1章
スタートライン
橘織香(たちばな おりか)、85歳。
世間一般にはおばあちゃんと呼ばれる歳の彼女は、そこらへんの高校生とそう変わらない容姿をした、童顔を超える童顔だ。
そんな織香にかかりつけの病院を通して接触を図ってきたのは、国の秘密機関から来た、ジョンというちょっと胡散臭い感じの男だった。
「私はあなたにこの制服を纏い、若き魂の集いし学校という青春の舞台へ飛び込んで頂きたいッ!」
彼からの依頼は、三ヶ月だけ現役高校生に紛れて高校生活を送ってもらうというハチャメチャなものだった。
全四章で完結。
いくつ歳をとっても変わらない青春ラブストーリー。
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