バレちゃった
【櫻の魔法 〜バレちゃった〜「田村保乃」】
いい匂いがすると思って目を覚ますとほのちゃんが居た。
「あぁ起きた?」
「ほのちゃん.....」
「おはよぅ」
「おはよ.....」
「もうちょっと寝ててもええよ?」
「.....そうする」
ほのちゃんのお腹の方を向いて再度寝y
「あ!!!」
「わ!!!」
「見た!!?」
「びっくりするやん!!」
「ごめん.....笑」
「どしたん?」
「見たよね?」
「あぁ見たというか見えてるというか。笑」
テーブルの上には昨日夜遅くまでアルバム作りしてた跡が。
「頑張ってくれてたんやね」
ほのちゃんは僕の頭に手を伸ばし、撫でてくれる。
「まじか〜...サプライズしようと思ってたのに.....」
「実はだいぶ前から気づいててん笑」
「え!?」
「1回、深夜に起きた時に隣に居らんかったから探したらリビングに居ってさ」
「あ〜...うん.....」
「あんまり言ったらあれかなって思って何もせんかったけど、さすがに今日はええやろ?」
「うん...誕生日おめでとう」
「ありがとう😊」
「これ、初めて作ったからもしかしたら変かも知れんけど.....」
初めて作った写真アルバム。
「どんなんでも嬉しいって言うてるやろ?」
「ありがとう笑」
「見てもいい?」
「もちろん」
ほのちゃんは1枚1枚、大切にページをめくる。
「あ!これ!」
「うん」
「懐かしい...冷たすぎるアイスな?笑」
「そうそう!笑 2人して顔歪めてさ笑」
「こっちはアチアチビビンバや!笑」
「これほんっと熱かった」
「これ!ほんまに怖かったんやから!」
「初めてのハロウィンね笑」
「え〜...こうやって残ってんの嬉しいな.....」
「全部全部ほのちゃんが可愛すぎて」
「褒め上手やな〜笑」
「あ、次、あんまり凝視せんで」
「なんで?」
「ちょっと失敗してん.....」
「どこ.....あ!笑」
「あぁ...見んでって言ったやん.....笑」
「漢字違う!笑」
「許して.....笑」
「許す」
「ありがと」
「どういたしまして」
ページをめくる度にほのちゃんが思い出してくれるものだから嬉しくて嬉しくて.....。
「次は.....え」
「あ、来たか」
「えぇ!!なにこれ!!」
最後のページを少し改造して、ネックレスが入るようにしていた。
「すご!!可愛いっ!!」
「笑笑」
「え、すご.....笑」
「ここ1番頑張った」
「え〜...ありがとう」
「付けてあげるよ」
「お願いします!」
ほのちゃんの首に手を伸ばし、近づける。
「正面からなん.....?」
「え?」
首ばかり見てて気づかなかったけど、ほのちゃんは少し顔を赤くしていた。
「恥ずかしい...です.....」
「ほのちゃん」
思わず、
「.....もう」
「ほのちゃんが1番可愛い」
逃げようとするのでしっかり捕まえる。
「あ〜も〜離せ〜!」
「照れてるの?」
「照れてんの!笑」
「可愛いね」
「はぁ...熱っつ.....」
「笑笑」
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