唯衣ちゃんかあいい

【唯衣ちゃんかあいい 〜唯衣ちゃんかあいい〜｢唯衣ちゃんかあいい｣】
｢........｣

誰かに撫でられてる気がして目を覚ますと珍しく唯衣が先に起きてた。

｢.....おはよ｣
｢おはよ｣
｢どしたんなんでもう起きてんの？｣
｢起きてたらあかん？笑｣
｢いや唯衣ちゃん朝弱いやん｣
｢寝られんかってん｣
｢それやったら言ってよ、先寝ちゃったわ｣
｢なんでよ言わんよ笑｣
｢だって2人で夜更かしした方が楽しいやん｣
｢......そういうとこほんまに好き｣
｢なに？ほんとに大丈夫？｣
｢え？うん笑｣

唯衣は身体を起こし、僕の上に寝てくる。

｢どったの｣
｢.....ぎゅーして｣
｢絶対なんかあったやん｣

唯衣を優しく包み込み、頭を撫でてやる。

｢.....怖い夢見た｣
｢どんな？｣
｢.....唯衣が○○に好きとか伝えんから出て行っちゃう夢｣
｢そっかそっか笑｣
｢笑わんといて.....笑｣
｢大丈夫やよ｣
｢.....最近大園さんと仲良いやん？｣
｢仲良いというか同じチームやからね｣
｢.....お似合いやなって思っちゃって｣
｢そうだったんや.....｣
｢やからなんか分からんけど○○に冷たくしちゃってさ......｣
｢あぁ笑 そういうこと笑｣
｢ほんまにごめん｣
｢謝ることやないやろ笑｣
｢だって絶対○○寂しかったやんと思って｣
｢それなら唯衣ちゃんあれやで、冷たくするん下手やで｣
｢......え？｣
｢僕が唯衣ちゃんの事好きすぎるんか分からんけど、全然嫌やと感じんかった｣
｢......ほんまに？｣
｢うん、せやから謝るのは僕の方やん｣
｢なんで｣
｢不安にさせてごめんね｣
｢謝らんといてよ.....唯衣が弱いだけやから｣
｢それ知ってて不安にさせてもうてるやん｣
｢......｣
｢唯衣ちゃん｣
｢なに？｣
｢今度大園さんと話してみ、僕が普段大園さんと何の話してるか｣
｢なんで.....？｣
｢唯衣ちゃんの話ばっかりしてるから｣
｢.....｣
｢この前言われてん『○○くんって唯衣ちゃんの事好きすぎじゃない？』って｣
｢.....｣
｢そういえば昨日唯衣ちゃん、デスクにジュース零したやろ笑｣
｢.....こぼした｣
｢見てたで笑  こっちミーティング中やったから手伝われへんかったけど｣
｢恥ずかし.....笑｣
｢あわあわしてたな笑｣
｢やめて.....笑｣
｢あと唯衣ちゃんが仕事ひと段落着いた時にやるちっちゃいガッツポーズ大好き。可愛くて｣
｢な！？そんなとこまで見てんの.....？｣
｢あれめっちゃ好きほんまに可愛い。あとな｣
｢分かった分かったもういい｣
｢まだまだあるよ仕事中の唯衣ちゃんの好きなとこ｣
｢分かったから.....笑｣
｢もう.....ほんまに可愛いな｣ﾖｼﾖｼ
｢.....｣
｢.....｣
｢.....○○はさ｣
｢うん｣
｢唯衣のどこが1番好き？｣
｢難しいないっぱいあるからな｣
｢.....｣
｢え、1番って1個しかあかん？同率とか｣
｢あかん｣
｢ん〜.....毎日表情がコロコロ変わるところかな｣
｢表情.....？｣
｢うん、唯衣ちゃんって見てて楽しいのよ｣
｢.....｣
｢感情全部顔に出るから｣
｢絶対うそ｣
｢ほんまやって笑  今見えてないけど唯衣ちゃんニヤニヤしてるやろ？｣
｢してない！！笑｣
｢絶対してる｣
｢してないって！！笑｣
｢しっぽぴょこぴょこ動いてるもん｣
｢ないわ！笑｣
｢.....唯衣ちゃんの色んな表情見たいなって思ってん｣
｢.....｣
｢1番はそれかなぁ｣
｢.....昔から唯衣のわがままに嫌な顔ひとつせず付き合ってくれるとこ｣
｢ん？｣
｢.....○○の好きなところ｣
｢あぁ笑  そこ？笑｣
｢今も絶対仕事で疲れてんのにこうやって唯衣の相手してくれてるやん｣
｢逆やで｣
｢どういうこと？｣
｢僕は今唯衣ちゃんから元気もらってんのよ｣
｢ほんまに？｣
｢唯衣ちゃんのわがまま聞くの好きやから｣
｢ほんまに思ってる？｣
｢昔からずっと変わらずわがままやん？｣
｢うるさいな笑｣
｢なんでか分からんけど叶えてあげたくなるんよね.....｣
｢.....｣
｢って考えてるうちに『あぁ唯衣ちゃんの事好きなんや』って気づいたから告白したんやで｣
｢.....なんか恥ずかしい｣
｢唯衣ちゃんから言ってきたんやん笑｣
｢もう.....｣

唯衣は強く抱き締め返してきた。

｢これからもたくさん唯衣ちゃんのわがまま叶えさせて欲しい｣
｢いいん？そんなん言うたら止まらんよ？｣
｢いいよ｣
｢.....ユニバ行きたい｣
｢今日？｣
｢うん｣
｢いいよ行こか｣
｢.....ほんまに行くで？｣
｢ほんまに行こ。スマホ取って｣
｢やだ。手離したくない。ぎゅーしときたい｣
｢笑笑｣
｢あかんよ○○も手離したら｣
｢何時か見るだけやから｣
｢嫌。念力とか使って｣
｢やっぱりわがまま聞くんやめよかな｣
｢そんなこと言わんで唯衣が悪かったからぁ.....🥺｣
｢笑笑｣