Iris color #4 Fin.
【iris color「谷口愛季」】4話
「もう!!!!せっかく私がご飯作りに来てるのになんで他の人の所行くかな!!知らないんだから!!」
.....ゴミ袋も出せばいいのにいっぱいあるし。
相変わらずカップ麺ばっかりだし.....。
洗濯物も干しっぱなし.....。
食器も水垢できてるじゃん.....。
.....
.....
..........。
「はぁ.....でもほっとけないよ.....」
腹立つから家事全部やってから帰ろうかな。
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「ふぅ.....ここまでやったらさすがの○○でも罪悪感感じて私の事見直すんじゃないかな😤」
そんなわけないか。
今頃楽しくデートしてるのかな.....。
.....何やってんだろう私。
「.....帰ろっと」
ガチャ
「え!○○もう帰ったの?」
「.....」
「○○?」
「玲.....彼氏居た」
「そ、そっか」
○○は黙って玄関にしゃがみこむ。
「.....○○」
「.....」
「.....あ!えーっと.....ご飯!作ったから明日にでも食べて!」
「.....なぁ愛季」
「なに〜?」
「昼は悪かった.....」
「何が?」
「その.....せっかく来てくれたのに.....」
「.....」
「ごめん」
「.....今日どこ行ってきたの?」
「え?.....よく分からない高級レストラン」
「楽しかった?」
「楽しかったけど」
「緊張してあんまり食べれなかったでしょ」
「.....うん」
「肉じゃが.....食べる?」
「.....食べる」
「さっき出来たばっかりだから.....はい、どうぞ」
「.....」
「.....美味しい?」
「.....美味しい」
「えぇ!?なんで泣いてるの!?」
「愛季.....ほんとごめんね」
思わず○○の頭を撫でてしまう。
「なんだよ.....やめろよ.....」
「別に〜?」
「.....うぅ」
「.....愛季は味方だからね」