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Iris color #1

【iris color「谷口愛季」】1話
「おーい!!開けろー!!」

外がうるさい.....。

「ガチャ.....」
「あ!やっと開けた!いつまで寝t」

ガチャ

「ちょっと!!!!なんで閉めるの!!!開けろー!!!」
「うるさいなぁ.....」
「.....」
「.....ん?静かになった?」
「.....ぐすっ」
「?」
「うぅ.....」

ドアの前で泣いてるような声が聞こえてさすがにドアを開ける。

「.....なんで泣いてんの?」
「だって○○が開けてくれないから.....うぅ」
「ごめんって.....笑」
「もう.....ばか.....」
「で?今日は何しに来たの?」
「料理作ってあげようと思って!」
「さっきUber頼んだ」
「そう.....なんだ.....🥺」

愛季の手にはスーパーの袋があった。

「えーっと.....よ、夜食べようかな」
「わかった!じゃあ早速キッチン借りるね!」
「.....よいしょっ」
「......」
「......届かない」
「はぁ.....何を取ろうとしてるの?」
「鍋」
「はぁ.....はい」
「ありがと!」

プルルル📱

「はい、もしもし.....おぉ玲!久しぶり!.....」
「玲.....」
「うん.....え!まじ?.....分かった!すぐ行く!」
「は!?」
「.....うん.....分かった!ハチ公前に12時ね!」
「ちょっと.....」
「.....なに?」
「どういうこと?」
「ごめん、好きな人がこっち帰ってきててそっち優先したい」
「え、でも」
「愛季も幼なじみだからって僕にばっか構ってないで好きな人作りなよ」
「え.....」
「じゃあ鍵ここ置いとくから鍵閉めてね」
「.....分かった」
「あとで愛季ん家に取りに行くから!じゃ!」

ガチャ.....バタン

「.....ひどいよ」

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