安眠できる特等席
【櫻の魔法 〜安眠できる特等席〜「井上梨名」】
「りなちゃ〜ん」
「なに〜?」
「......」
「重い.....」
「充電.....」
ベッドで動画観てる梨名に乗っかる。
「.....お腹ギュルギュル言ってるよ笑」
「やめて笑笑」
「な〜....暇。」
「一緒に観る?」
「何観てんの?」
「ガゼルがライオンと追いかけっこしてる動画」
「.....残酷すぎん?」
「一旦どけ!重い」
「嫌や」
「もう.....お〜も〜い〜.....」
とか言いながらいつも優しく頭を撫でてくれる。
「梨名にくっついてる時が1番落ち着く.....」
「良かったなぁ.....」
「......眠たなるんよな」
「寝る?」
「うん.....」
「そのまま?風邪引いても知らんで?」
「いいよ.....梨名が診てくれるもん.....」
「布団の中入ってきいや」
「......もう動かれへん」
「梨名も動かれへんよ〜」
「あかん.......ほんまに寝てもいい?」
「いいけど」
「りな〜......」
「なに〜?」
「好き〜」
「梨名も〜」
「ほんまに思うてる?」
「思ってるけど」
「ほなどこが好きか言うてみてよ」
「そうやって甘えてくるところ可愛いなって思う」
「んふふふ笑」
「ちょろ笑」
「....おやすみ」
「おやすみ」
梨名はしばらく背中をとんとんしてきた。