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玲ちゃんの機嫌が悪い

「今なんて言った?」

2人でドラマ観てた。

「え?二階堂ふみ可愛いなって」
「あのさ、なんで私にはあんまり可愛いって言ってくれないの?」
「え?言ってるよ」
「言ってない。ちょっと一旦洗濯物畳むの止めなさい」
「いやいや」
「今朝もアイメイク変えたの、私が言うまで気づかなかったじゃん」
「いや気づいてたけど、別にわざわざ言わなk」
「ちゃんと言って」

洗濯物を畳んでいたのに、制止される。

「○○に可愛いって言ってほしくて、気づいてほしくて色々してるのに意味ないじゃん」
「ごめん」
「いや、まだ許さないよ」
「え」
「なんでいっつも○○が作るご飯美味しいの?」
「.....え?」
「私がたまーに作った時に、差が激しすぎて落ち込むんだけど」
「えぇ...美味しいけどな.....」
「それ!」

玲の指が目の前に来たので思わず後退する。

「それやめて!明らかに○○の方が美味しいから!」
「そんなこt」
「あと毎日ごみ捨て行かないで!笑」
「えぇ.....」
「○○が行くからいっつも私、手ブラで出勤してるじゃん」
「良いことじゃん?」
「良くない。比率が良くない」
「えぇ.....」

なんで僕が怒られてんの.....?

「私も○○に感謝されたい」
「してるしてる」
「なんか違う!あと今日買ってきてくれたプリン美味しすぎ!笑」
「.....え、どゆこと笑」
「笑わないで、私怒ってるんだけど」

先に笑ったの玲だろ.....笑

「なんで私の好み、完璧に分かるの?」
「玲だって僕の好み、知ってるじゃん」
「あんまり分かってない!」

!!!??

「○○だけズルい」
「そんなこと言われても.....」
「私がベッドに入るまで絶対に起きててくれるし、雨が降ってたら駅まで迎えに来てくれるし、いっつもさりげなくドア開けてくれるし」

良いことでは.....?

「なに?何だったらできないの?」
「えぇ...恥ずかしくてあんまり可愛いって言えない.....とか?」
「言って」
「玲ちゃん可愛い」
「嬉しい!!!!!!!」

玲は僕に飛びついてくる。

「良かったね.....?」
「明日は絶対、何もしちゃダメだから」
「え?」
「全部、私がするから」
「いやいや、大変だから手伝うよ」
「だめ、のんびりしてなさい」
「いや、悪いよ」
「じゃあ私がなにかする度に『ありがとう』とか『可愛い』って言う係ね」

.....?

「なにその係」
「『可愛い』の方が嬉しい」

おでこをピンっと弾かれる。

「分かった分かった笑」
「今、めんどくさいとか思った?怒るよ?笑」
「何、ちょっと笑ってるんだよ笑」
「.....無理!笑 ごめんね怒って!」
「いや全然。笑  途中、玲ちゃんもちょいちょい笑ってたし笑」
「あぁもう!好き!」
「分かった分かった」

より強く抱きしめる玲の背中をトントンしてやる。

「ほら、洗濯物畳むからどいて」
「ハグしたままでできる?」
「出来ないことはないけど」
「じゃあこのまま」
「もう.....笑」

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