ぽかぽかあきぽ
【櫻の魔法 〜ぽかぽかあきぽ〜「大沼晶保」】
「ん〜.....ねっむっい〜.....」
あきぽは眠たくなると必ず僕の横に来る。
「寝たらいいじゃん」
「○○まだ寝ないんでしょ?」
「うん、もうちょっと本読みたい」
「だよね〜」
僕の腿に倒れ込む。
「このまま寝ちゃおっかな〜」
本を読みながらあきぽの頬に手を伸ばし、もちもちほっぺを楽しむ。
「寝ちゃいな〜」
じーっと見つめられる。
「どったの」
「眠たい」
「そうだね」
「.....眠たい!」
「寝なよ」
「ね!む!た!い!」
「分かったよ.....笑」
そのままあきぽを抱っこして寝室へ。
「ちょっと!降ろして!重いでしょ!」
「そんなことないよ〜」
「やだやだ!」
「あきほちゃん暴れないの」
「もう.....」
「眼鏡外して」
「はい」
僕の眼鏡を外したあと自分に掛けるあきぽ。
「うっ.....強っ」
「目悪くなるよ?」
寝室に着き、優しくベッドに降ろす。
「あきほちゃん」
「なぁに?」
「あきほちゃん」
「なぁに?笑」
晶保に奪われた眼鏡を外して、
「.....」
「.....お風呂入んなきゃ」
「もっかい」
「.....」
「.....はい、入っておいで」
「う〜.....めんどくさい〜.....」
「洗ってあげるから」
「やだよ!笑」
「笑笑 出てくるまで起きとくから、ほら入っておいで」
「じゃあドアの前まで来て?」
「いいよ」
あきぽの後ろを付いていく。
「ちゃんと居てね?」
「うん」
あきぽが脱衣所に入ったあと本を取りに行こうとした。
「居る?」
「居るよ.....笑」
「居なかったじゃん!笑」
「本取りに行こうとしたの!笑」
「ほんとに〜?先に寝たら許さないからね?」
「いっつも先に寝るのあきぽでしょ〜」
「絶対居てね?」
「うん」
ゆっくり脱衣所のドアを閉める。
「居る!?」
「居る〜」
「.....」
「.....」
「.....居る?」
「居るよ笑」
「.....」
「.....」
「.....」
「.....」
「.....居るよね?」
「居るから早く入りなよ笑」
しばらくしてほかほかのあきぽが出てきた。
「ほくほく〜.....☺️」
「焼き芋かな?」