うるせぇ口だな

【櫻の魔法 〜図書館の記憶〜「武元唯衣」】
「ただいま〜」
「......ちょっとこっち来なさい」

なんか唯衣ちゃんが怒ってる.....。

「な....なんですの.....？」
「なんですの？やあらへん....これ」
「どれ.......あ」
「心当たりあるよなぁ？」
「いや...えーっと....」
「なんや」
「上s」
「上司の人と行ってきた？」
「はい」
「自分、上司の人と仲良くないよな？」
「いやその....最近意気投合した」
「うそつけ、そんな急に出来るか」
「分からんやろ....」
「あとこっちは？」
「そr」
「これは友達に無理やり？」
「はい」
「こんなとこに遊びに行く友達居らんやろ自分」
「いやそんなことは」
「じゃあこれは？」
「そn」
「そんなの知らん？」
「はい」
「あほか、スーツのポケットから出てきたのになんで分からんねん」
「なんて言うかその...」
「なに？」
「うるせぇ口だな.....」ｶﾍﾞﾄﾞﾝｯ
「な....なに.....？」
「.......」
「.......」
「.......静かにして」
「いやキスしろや」
「.......え？」
「『うるせぇ口だな』はキスする時のセリフやろ」
「どゆこと」
「なんで分からんねん。『その口塞いでやるよ』でキスするやつやろ」
「いや単純にうるさいなって」
「怒られてるやつが『うるせぇ』とか言うな」
「.....言い方の問題？」
「ちゃうわ」
「何があかんの」
「やばコイツ」
「彼氏にコイツとか言うな」
「そっか.....それはごめん」
「反省してる？」
「ごめんって」
「唯衣ちゃんやって『お前』とか言われたら嫌やろ？」
「ほんまにごめん.....」
「分かったんならええけど.....」
「........」
「........」
「いやなんで唯衣が謝らなあかんねん。逆やろ」
「いやですよね、すみません調子乗りました」
「どうすんの？」
「......なにを？」
「......この状況」
「......」
「なんっ....しとんねん！！」
「キスして欲しいんかと」
「謝れ！！！！！」
「えぇ.....」
「謝ってそして私だけを愛せ！！！！！」
「愛してるよ」
「........ほんまか？」
「うん、唯衣ちゃん以外好きになったことない」
「うそつけ」
「ほんまやって」
「ほな証明してみろ」
「.......唯衣」ｶﾍﾞﾄﾞﾝｯ
「.......な.....なに....？」
「.......」
「.......」
「.......お腹空いた」
「キスしろ！！！！！！」