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朝起きたら璃花ちゃんが朝ごはん作ってた

【櫻の魔法 〜早朝、換気扇の音〜「石森璃花」】
「あ、おはようございます」
「おはよう......あれみんなは?」
「なんかそれぞれバイトとか授業とかで先に帰っちゃいました」

昨日、石森ん家でサークル仲間と宅飲みしてた。

「それ何作ってんの?」
「ふふ笑  そこ笑」

僕の頭を指さす。

「寝癖付いてますよ笑」
「嘘.....」
「顔でも洗ってきたらどうですか?笑」
「行ってくる....」
「眠たそうですね」
「二日酔いかも....」
「あら〜笑」
「.....石森は?」
「私ですか?」
「うん....二日酔い.....」
「実は強いんですよ〜えへへ笑」
「意外....」
「朝ごはん作りましたけど食べます?」
「食べる....」
「あれならお味噌汁だけでも」
「いや....せっかくだからちゃんと全部食べる....」
「そうですか....笑」
「.....」
「.....ねぇ笑  ぼーっとしないでください怖いです笑」
「あぁごめん笑」
「冷たいお水要りますか?」
「あ、欲しい」
「良いですよ座っててください」
「助かる」
「はい」
「ありがとう」
「......んふふ笑」
「......なに?笑」
「いえ笑」
「なんだよ笑」
「いやなんかいつもと違って弱そうだなって笑」
「なにそれ笑」
「覇気が全く無くなるんですね笑」
「え、もしかして今舐められてる?後輩に?」
「いやいや!笑  舐めてないですよ?笑」
「笑ってんじゃん笑」
「可愛いなぁって笑」
「やっぱり舐めてんじゃん笑」
「違いますよ〜笑」
「ん!!味噌汁うまっ!」
「えへへ笑」
「石森は?もう食べた?」
「はい」
「そっかぁ....」
「二日酔いの先輩ってなんだか子犬みたいですね笑」

悪戯に笑いながら向かいに座る。

「.....食べづらいんだけど」
「美味しいですか?」
「うん」
「そっかぁ笑」
「.....なんだよ笑」
「いや美味しそうに食べるなぁって」
「そりゃそうだろ美味しいんだから」
「いっつも何食べてるんですか?」
「基本コンビニだな」
「栄養とか摂れてます?」
「たぶん」
「あ!そうだ!今度お弁当作ってあげます!」
「え、いいよ別に」
「先輩が倒れたら困るので!」
「倒れないよそんな簡単に」
「明日とかどうですか?」
「明日は講義ないよ」
「今日は?」
「今日もない」
「私も今日何も無いんですが、今日も泊まります?」
「悪いよ」
「美味しいご飯食べられますよ?」
「.....悪いよ」
「今迷ったでしょ〜笑  迷ったら即行動!って先輩いつも言ってますよね?」
「参ったな......笑」
「どうせ作るなら美味しそうにご飯食べてくれる人が居る方が嬉しいので」
「.....じゃあお言葉に甘えて」
「お昼何食べたいですか?」
「リクエストしていいの?」
「せっかくなので」

そう言いながらキッチンへ戻る。

「ん〜.....え、なんでもいける?」
「はい、知ってるものなら」
「和食」
「できますよそりゃあ笑  なんでいけるか聞いたんですか笑」
「笑笑」
「肉じゃがとか?」
「あ、今ちょうど同じこと思ってた」
「ほんとですか〜?笑」
「うん笑  ご馳走様」
「美味しかったですか?」
「うん、ほんとに美味しかった」
「良かったです🙂」

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