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七不思議の八つ目
【櫻の魔法 〜七不思議の八つ目〜「的野美青」】
「あ、先輩や〜っと見つけました」
的野は俺の一個下の後輩。
「げっ」
「なんで嫌そうな顔するんですか!」
「静かに帰りたいんだよ!」
「ひとりぼっち」
「お前も変わんないだろ」
「最近出来ました〜」
「ほう?どんな子?」
「なんか体育のクラス合同授業でペア組んだ子です」
「的野....それストーカーされてるんだよ」
「えぇ!!?いやでもまた会おうねって!」
「その子の名前は?」
「知らないです」
「えこわっ」
「そういえばあれから会ってないですね....でも可愛かったんだよなぁ.....」
「あー.....えーっと.....的野走る準備できてる?」
「え?」
俺は的野の手を掴んで走り出した。
「ちょっと先輩!!?」
「いいから!一旦俺ん家行くぞ!」
「えぇ!?でもまだ心の準備がっ!!」
ーーーーーーーーーーー
「はぁはぁ.....」
「どうしたんですか、急に.....」
「なんで.....的野は疲れてないんだよ.....」
「陸上部なので🫰」
「てかお前のそのストーカーってさ、こんな子?」
「あぁはい!そうですこの子この子」
「うわぁ.....めんどくさい事になったな.....」
「なんですか?」
「この子うちの学校で超有名なストーカーだよ......」
「えぇ!?有名人だったんだ....」
「は?」
「なんでそんな子が私を?」
「知らないよ.....噂では誰かと付き合ったら諦めるとか言ってるんだけどお前好きな人とか居ないの?」
「なななななんですか急に」
「え〜......まじ?」
「なんで先輩に教えなきゃいけないんですか!!」
「はいはい俺ね分かった付き合おう」
「えぇ!?なんで分かったんですか?」
「声震えてるし、この話しだしてからなんか距離詰めてきたし」
「詰めてないです....」
「じゃあこの手はなんだ?」
「......怖くなってきちゃった」
「うん、今可愛いって思ったからちゃんと好きになれそうだな」
「先輩そんな急に好きとか言われると照れますってば」バチンッ
「っっった!なんでビンタ!?こういう時は肩叩けよ!」
「あ、ごめんなさい」
「とにかく....うわっびっくりした...」
「なんですか?」
「石森がドアの前に立ってるから出て目の前でキスしよう」
「ききききききききききききき😳」
「あぁもうわかったから黙っててくれ。はい、手繋いで」
「手汗が.....」
「いいから!早くしないと鍵開けられるから!」
ガチャ
「ワタシノ 美青チャン....」
「もう違う.....美青」
「ひゃいっ!んっ......」
「......😳」
「......ほらこれが付き合ってる証拠。石森、お前の入る隙は無い」
「......分かりました。悲しいですが美青ちゃんの幸せが優先です.....」
「😳」
「ほら美青、一緒に映画見よ」
「......へい」