銀河で1番安眠できる場所
【櫻の魔法 〜銀河で1番安眠できる場所〜「小島凪紗」】
「なぎ〜.....」
「ん〜?」
ベッドに座って本を読んでるなぎの横に寝転ぶ。
「どったの」
「頭撫でて」
「いいよ〜」
なぎは本を読みながら、片手で適当に撫でてくる。
僕はそんななぎの太ももに抱きつく。
「ほんと太もも好きだね」
「なぎの太もも丁度いいんだよね」
「はいはい、おやすみ」
ページをめくる度に手が離れるので、手を捕まえてみる。
「ちょっと〜○○く〜ん」
「.....」
「ページめくれないじゃん」
「寝ようよ」
「続き気になるもん」
「明日、音読してあげるから」
「いらないよ笑」
諦めてなぎにより密着する。
やっぱりなぎの匂いは落ち着く。
「.....なぎぃ」
「.....なぁに」
「明日休みじゃん」
「そうだね」
「なにする?」
「なにしよっか」
「なぎの好きなところ一日中伝えてもいい?」
「この前やったでしょ」
「また増えた」
「試しに今1個言ってみて?」
「かわいい」
「はいダメ〜」
「なんで?」
「毎回最初にそれ言ってるじゃん」
「毎秒可愛いんだもん」
「はいはい」
なぎは僕の髪に指を通しながら撫でる。
僕が好きなやつ。
「.....他は?」
「嬉しいんじゃん」
「言いたいのかなって」
「.....嬉しいくせに」
「さぁね〜」
なぎが相手してくれないので、なぎの太ももを指人形で走り回る。
それでも全然反応してくれないので、お腹の方に指を近づけると怒られる。
「こら〜」
「なぎのお腹.....」
お腹、登ろうとしたのに。
「怒るよ」
「はぁい.....」
「.....はぁ」
なぎは僕の頭から手を離し、本を置いて間接照明に切り替える。
「寝よっか」
「うん」
「一旦退いて」
「やだ」
無理やり退かされたので一旦起き上がって、体勢を変えるなぎを見ていた。
「.....来る?」
待てから解放された犬のようになぎに覆い被さる。
「よしよし.....」
なぎは優しく僕の後頭部を撫でてくれる。
「あぁ...落ち着く.....」
「そうだね」
「なぎにくっつくのが1番安心する」
撫でるのをやめたなぎは僕を力強く抱きしめる。
「ん〜!」
「うぉあ、なになに」
「好きが溢れた。笑」
あ...僕がよく言うやつ.....。
「ふふっ」
「○○くんがよく言うやつ」
「嬉しい」
「私もくっつくの好きだよ」
「ほんとに?」
「じゃないとこんな毎日毎日しないでしょ」
「.....たしかに」
なんか恥ずかしくて、なぎのお腹に顔を埋める。
「照れてんの?」
「照れてない」
「可愛いね」
「.....!」
「笑笑」
「も〜.....」
「大好きだよ〜」
「分かってる」
「○○くんは?」
「.....好き」
「え〜?」
「.....大好き」
「ふふっ知ってる知ってる」
なぎはまた頭を撫でてくれる。
「おやすみ、○○」
「おやすみ」
銀河で1番安眠できる場所。