影で褒めてたらバレた
【櫻の魔法 〜図書館の記憶〜「向井純葉」】
「ね〜ひまひまひまひまひまひまひまひまひま〜!」
「うるさい笑」
「起きて!!純葉と遊んで!!」
「いーやーだー」
「ふーん....そうやって純葉のこと1人にするんだ?知らないよ?」
「......なに?」
「ふんっ!」
純葉は僕のスマホを奪ってきた。
「浮気してないかチェックしちゃうもんね〜」
「どういう流れだよ笑」
「LINEとか開いちゃお〜」
「あっ待って!」
咄嗟に奪い返す。
「え」
「あ、いや違くて」
「浮気....しとるん....?🥺」
「してないしてない!!断じてしてない!!神に誓ってしてない!!」
「純葉に誓え!!!」
「純葉に誓ってしてない!!!」
「じゃあなんで見せてくれんのん!!」
「そういえば昨日天ちゃんに会っt」
「ねぇなんで!!!」
ダメか。
「その.....見られたくないものもあると言うか.....」
「いいん?泣くよ?耳元で泣くよ?すっごい大声で泣くよ?」
「待って待って!ほんとに浮気はしてない!!」
「浮気"は"?」
「あぁ違う違う!そういう事じゃなくて」
「○○くんってやっぱり純葉の事.....」
「待ってってば!!」
「うぅ......」
「分かった分かった!!」
「見せて!!」
「いい?見ても絶対に騒ぐなよ?」
「騒ぐ?何に.......あぁああああああ!!!!!!!」
そう、職場の後輩とたまたま純葉の話をしていて純葉の事をめっちゃ褒めていたのである。
「いひひひ笑笑 ○○〜笑」
「ちょんちょんすな」
「○○〜笑笑」
「やめろ」
「これ純葉の事じゃろ〜?」
「.....そうだけど」
「えへへへ笑笑 そっかそっか〜笑 これ純葉かぁ〜笑」
「もういいだろ?」
「『純葉がこの世で1番可愛い』だって〜!!!いひひひ笑笑 照れちゃーーう!!!!」
「はぁ......」
「言ってみて!言ってみて!」
「絶対嫌」
「ね〜お願いお願いお願い!!」
「いやだ」
「言ってくれたらお昼ご飯めっちゃ美味しいの作るけん!!」
「別にいつも美味しいし」
「あー!!!褒めた!!!笑 嬉し〜笑」
「なんなんだよ....笑」
「あ、そうだ」
僕のスマホをいじりなにやら自撮りをしてる。
「何してんの?」
「ん〜?.....ちょっとね〜.....」
「......?」
「え!!ちょっと!!これいつ撮ったん!!」
「......あ」
純葉のにこにこの寝顔が好きで勝手に撮ってたやつ忘れてた。
「あ〜.....いや可愛くて.....」
「純葉のことめっちゃ好きじゃ〜ん笑笑」
「そういうんじゃない」
「もうバレバレだよ〜笑」
「......」
「......よしできた!!見て見てー!」
「な....」
壁紙もアイコンも全部純葉にされた。
「これでいつでも純葉を感じられるね!!キャー🫣」
「やめて恥ずかしいから....笑」
「変えちゃだめ!!」
「こっそり変えるし」
「毎日確認するけ」
「はぁ....」
「あ!そうだ」
僕の上に乗ってた純葉は何かを取りに行く。
「お待たせ!」
「待ってない」
「いひひひ笑🤭」
「な、なに」
再び僕の上に座って抱きついて来たと思ったら
「○○!」
「なn」カシャ📸
「.....キャー撮れた撮れた🤭」
「なにして」
「純葉はこっちを壁紙にしちゃおー!」
「勘弁してくれ.....」