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初めての人工授精(AIH)

妊活6周期目に、初めての人工授精を受けました。

妊活について常に調べている私にとっては、人工授精は不妊治療の入門という感じがしました。ついに、本格的な不妊治療が始まったと思いました。

想像よりもあっさりしており、かなり気軽に受けれられる治療だと思いました。以下、ルポです。


人工授精のきっかけ: フーナーテストで12匹全滅

5周期目で初めてフーナーテストを実施し、頸管粘液の中の12匹の精子が全て運動停止しているとわかりました。

6周期目の生理13日目の診察にて、内診後の医師は私のカルテを何度もめくり、考え込んでいる様子。しばらく沈黙。私が、「フーナーテストの結果も良くなかったですし、人工授精で確立が上がるのなら、挑戦したいです」と言ったところ、では人工授精にしましょうか、と決まりました。そんなものなのですか…?

ちなみに、フーナーテストをしたとき、わたしの頸管粘液の量は十分だったそうです。夫の精液検査の結果は良好だったので、私の頸管粘液が少ないのだと思い込んでいたので、意外でした。医師は、夫の精液の状態がたまたま悪かったと考えているようでした。真実は闇の中です。

フルタイム勤務と人工授精

人工授精で必要となった受診日は以下の通りです。

生理から13日目: 卵胞チェック
生理から16日目: 卵胞チェック・実施日の確定
生理から17日目: 人工授精実施
生理から24日目: 黄体ホルモン補充注射

最後の診察から2週間生理がなかったら、妊娠判定の受診があります。生理が来たら、次回の人工授精のために、また生理12〜13日に診察を受けます。

どの診察も短いと20分、遅くても1時間で終わりましたので、遅刻は2時間10分くらいで済みました。人工授精の日は、午前10時過ぎに実施し、半日休暇で午後出勤にしました。人工授精後、即働くのがあまり気持ち的に良くないなあと思い。

次のステップである体外受精に比べると、大分負担は少ないです。ですが、タイミング法だと卵胞の育ち具合によっては2回の通院で済むので、負担は倍です。

スケジュールが立てづらい苦悩

通院は4日ですが、私の場合、生理から13日目の診察で、おそらく金曜日か土曜日の実施になる、と宣告されました。その土曜日は私も夫も友人との用事を入れており、もしかしたらキャンセルすることになります。

金曜日になるか土曜日になるかは、木曜日までわかりません。友人に約束の2日前にキャンセルするのも迷惑だし、木曜日にはわかる、といって保留にしてもらうのも変。ということで、二人とも遊びを延期しました。無事1週間後に二人とも用事をこなせました。

このことから、今後は排卵日周辺の土曜日は予定を入れないことに決めました。遠い予定も、ある程度アプリで排卵時期の予測をして、用事を入れないようにしなければなりません。ここは体外受精に進んでも気をつけるべきことなので、身が引き締まる気持ちです。

内膜・卵胞 2つの卵胞が同時に育つ

生理13日目: 内膜 6mm 卵胞 13mm と 10mm
生理16日目: 内膜 8mm 卵胞 19.2mm と 19.9mm(排卵検査薬、朝陽性)
生理17日目: 内膜 9.7mm 卵胞 22.3mm と 23.5mm

5周期目は、生理12日目で内膜 6.7mm 卵胞 15mmと18mmで、大分成長スピードが違います。生理17日目での実施となりました。

ちなみに、左右の卵胞がどちらも2cm直前で、医師に「双子の可能性があります…大丈夫ですか? 」と言われました。双子はリスクはあると知っていますが、それでも子供を2人欲しいと考えている夫婦なので、「大丈夫です!」と答えました。2つ同時排卵でも双子の確率は10パーセントくらいだと何かで読みました。それでも、全体の双子の確立が1パーセントくらいなので、10倍くらいは確率が上がりますね。

基礎体温復活

人工授精を行う場合、人工授精1週間後の診察で基礎体温表を見せなくてはいけないので、人工授精の前日から1ヶ月ぶりにつけ始めました。しばらくつけなくてはいけないと思うと憂鬱です。やはり、一喜一憂してしまうのです。体外受精だと不要になるのでしょうか…?

夫がおこなうこと

人工授精当日に病院から受け取った容器に射精することです。私の病院では、精液は射精後1時間以上たったものを、6時間以内に持ち込むルールになっています。

私たちの場合、当日にたまたま夫が前から有休を取っていたため、精液を持ち込む締め切り時間(診察より20分前)の1時間半くらいにがんばってもらいました。

禁欲期間を指定されておらず、ネットであまり禁欲しても良くないという情報と、土曜日になる可能性もあったので、禁欲期間は1日となりました。このタイミングも難しいところです。

結構1時間を超える、という条件を満たすのにぎりぎりの時間だったので、次はもう少し早めのほうが良いなと思いました。また、朝の診察にすれば、夫は普通に出勤できると知ってホッとしました。今回10時の診察でしたが、今後もそうなるでしょう。

当日の流れ

10時の診察に予約した場合、精液を20分前の9時40分までに提出するよう指示されました。上記の通り夫に頑張ってもらい、スポーツブラ(締め付けがきついので落ちる心配がないため)に入れて受付。処置室で看護師の方に渡しました。

最初に診察があり、人工授精の説明。精液の洗浄には約1時間かかるとのことで待っていましたが、結局、精液を提出してから40分後に実施することのことで、処置室に行きました。

そこで内膜・卵胞の大きさを確認して、人工授精実施となりました。実施前の膣の洗浄は、痛いという体験談を読んでいましたが、ほぼ痛みを感じませんでした。そして実際の人工授精は、何か温かいものが体に入れられていると感じ、痛くありませんでした。あれはカテーテルがあたたまっていたのでしょうか。

病院から、出血の可能性があるのでナプキンをつけておくと安心だと言われていたので、生理2日くらいのものをつけていきましたが、出血も何もありませんでした。もちろん安心なので、今後も装着します。

人工授精1週間後の診察

内診はなく、検査もなく、黄体ホルモン補充の注射をしました。注射の名前もわからず…。聞けばよかったのか。普通には教えられないんですね。できれば血液検査で黄体ホルモンの値を検査して欲しかった。検査しないとわからなくないですか? 検査する補充だけするのは少し暴力的な気がしますが、ということは、黄体ホルモンはいくらあっても困らないものなのでしょうか。

医師が全てを教えてくれるわけではないので、この辺の仕組みは自分で調べたり、質問する必要がありますね。私の不妊治療の知識もまだまだです。

まとめ

妊活を始め、不妊治療クリニックを受診し、ついに人工授精まで実施した達成感が大きいです。結果がでなくてはいけないものでも、私はこれだけ努力できている、というのはなかなか力強いです。しかし、体外受精に比べれば、人工授精はほぼ強い痛みはなく、また体外受精のように心配することが少なく、かなり気楽な検査だと思いました。

体外受精に進むと、以下のような不安を抱えることになります。

卵胞が育っているのか
卵胞の中に卵子があるのか
受精するのか
細胞分裂するのか
細胞分裂の質が良いのか

採卵から移植までにいろいろなことを心配しますが、人工授精はこの過程がありません。何が起こっているのか謎な分、不安も少ない気がしました。ただ、やはりこう書き出してみると、体外受精に進まないと、自分の体の状態はほぼわからないなと思います。

なんとか1回目の人工授精を終え、おそらく7周期目は2回目の人工授精になります。医師には、保険診療の回数のこともあり(39歳の間に1回移植できれば、6回まで保険診療となる)、早めの体外受精を伝えました。雰囲気から、8周期目には体外受精ができるのではないかと思います。

現在、私は39歳である自分は、出産できる確率は2割と考えているため、8割は出産できないと思っています。

しかし、だから諦めるのではなく、2割の可能性に賭け、不妊治療にトライすることにしました。そして、未来の自分が、「あの時不妊治療をしていれば」と思わず、「やれることはやった」と言えると嬉しいなと思います。そのために、できることはためらわずに進めていこうと思います。その一歩を進められたと感じます。

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