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九州旅② 2024.05

人生初の長期ドライブ旅、5泊6日で九州を回ってきました。今回は後編。

水俣病資料館

公害として問題になった水俣病の資料館。学生の時に社会の授業で習った場所ということで訪れてみました。病理的、科学的なメチル水銀の作用から、なかなか止まらない有害排水と増え続けてしまった被害、今でも続く補償などの社会的な話、差別や共感(もやい直し)などの道徳的な話、いろんな知見が得られました。

時代が違ったと言えばそれまでですが、なかなかグロい話です。世界の各地で起こっていそうな話。利益のために隠蔽し住民の生命を脅かす企業。

病名に土地の名前がつけられたことで風土病だと思われて差別されたり、地域内でも会社擁護派から被害者が非難されたりと、患者さん達は風当たりが厳しかったそうです。最近は病名の改称の声が出たりしてますね。
また過去の失敗事例を学んで、同じことが起こらないようにこれからの未来に生かせたらなと。自分も気をつけないといけないし、他の人が何かやらかしたときにちゃんと指摘して是正していけるように。
無料なんで気軽に入れるのもいいですね。
現在では汚泥の封じ込めなど行われ、海には魚も戻ってきているそうです。

出水武家屋敷郡

鹿児島と熊本の県境付近にある街、出水。薩摩藩の中でも肥後に面していて、防衛の要所であったために強固な武家屋敷群が形成されて居たそうです。一国一城令の発布された当時、城のある場所での一極集中ではなく、各地に点在する「麓」をそれぞれ防衛拠点とし、薩摩全体の防衛力を上げていたそうです。この出水にも中心地から遠い街にしては武士が多く住んでいたそうです。

街や家の作りも防衛拠点として作られており、道を家よりも低くしてあるので、侵入者を見下ろす形になり撃退しやすくなっているそうです。また各家は石垣で守られており、扉を閉じれば要塞のように堅牢に守られていたそうです。
屋敷群全体が砦のような役割を果たし、他藩からの侵入を防衛する拠点となっていました。

武家の家を見学しましたが、家の中でも鍛錬ができるように弓を射ることが出来る廊下が設けられていました。弓を構えられるようにその場所だけ天井が高くなっており、矢を射るように壁に穴が開けられて巻藁が設置されていました。

日置流腰矢指矢は軍陣の射法をとる弓道の流派だそうです。その勇姿は1964年の東京オリンピックでも披露されたそうです。出水市の指定無形文化財。

あとは昔の武家の家らしく玄関が複数あり、その人の階級によって使える玄関が変わるようです。(女中などは低い玄関から入る)
また密談ができるように天井裏の隠し部屋がありました。からくり屋敷みたいで面白い。

諏訪神社
膝立ちよりも低い姿勢で射るそう
天井の高い場所と巻藁に繋がる穴
大刀洗
枯山水

霧島神宮

霊峰 高千穂峰にある霧島神宮。本殿は国宝に指定されています。2024年はちょうど霧島神宮の官幣大社列格150年の節目だったそうです。緑に囲まれた山の中に、鮮やかな朱色の社殿が映えます。社殿の中の観覧は出来ませんが、鮮やかな装飾が施されていて、とても美しいです。(HPより)

真っ赤な社殿が美しい
アマビエちゃん、温泉なので暖かいです♨️

仙巌園、桜島

仙巌園は薩摩藩主、島津家の別邸だそうです。
桜島を築山、錦江湾を池に見立てた大きな庭園らしく、かなり広い日本庭園でした。海を池に見立てるってすごいな…

園内には反射炉の機構が残っており、いち早く西洋の文化を取り入れて軍事力に力を入れていた薩摩藩の歴史が読み取れます。博物館も面白かったです。薩摩切子硝子も沢山置かれていて、カラフルな切子硝子が美しく、綺麗でした。

その後に高台の公園で桜島を眺めました。ニュースでしか見た事のなかった桜島、間近で見ると活火山とは思えないほど麓まで住宅が立ち並び、穏やかに佇んでいました。広い公園をのんびり散歩するのもよかったし、雄大な桜島の景色を眺めるのも🗻最高でした。

反射炉跡
島津の御屋敷(畳の上にテーブルセット)
藤が咲いてて綺麗でした
日本庭園
文化財スタバ
お屋敷の中庭
桜島

鹿児島市内散策

夜は市内をブラブラと。
幕末志士の銅像が沢山ありました。

鹿児島城の城門
大久保利通
西郷隆盛
坂本龍馬とお龍

金鱗湖

湯布院温泉に泊まった日の早朝。金色に輝く鱗のように見えたことから名前の着いた金鱗湖。綺麗な水面に神社の神聖な空気もあり、パリッとした気持ちになりました。
自分の泊まったところは温泉が入れ替わり制、家族毎にゆっくりと楽しめる形になっていました。1人だったのでゆっくり入れてよかったです。

湖の中に鳥居があるタイプの神社
魚が泳いでました

火山博物館

阿蘇山!!!!!!阿蘇山の麓には意外と市街地が広がっていて、見通しの良いなだらかな山道で、中国山地とは全く違う雰囲気に感動しました。
火口まで行きたかった!!!!この日はものすごい雲で、残念ながら火口へは立ち入り出来ませんでした。博物館周辺でも全く山が見えなくなるくらいでした。リベンジしたい。。

博物館では阿蘇地域の特徴や火山、近くの動き、火口の様子、岩石などの展示がありました。地学的な話で面白かったです。特に亜硫酸ガスの発生する火口付近のライブカメラには、腐食に強いチタン製のカメラが使用されているということで、研究室で酸化チタン合成をしていた人間としてはちょっと嬉しかったです。
火口を御神体とする阿蘇山上神社、毎年火口鎮祭が行われるそうですが、御幣を火口になげいれるシーンが印象的でした。

このあと阿蘇山から湯布院まで移動したのですが、もう50m先も見えないくらいに霧が濃くて、20km/h位の速度でずっと走ってました。人生で1番疲れるドライブでした…

牛が放牧されてます🐮
数分で山が1ミリも見えなくなってしまいました

モーモーファーム

牧場、健康ランド、ふれあいランドがくっついたような施設。ふれあいコーナーではヤギやビーバーが好き勝手に過ごしてて、楽しい場所でした。うさぎやモルモットに餌をあげて触らせてもらいました✋ あと牧場の牛乳が美味しかったです🐮

ぷいモル
ビーバー
リスザル

湧水トンネル公園

電車の延伸のためにトンネルを掘っていたら、途中で水脈にあたってしまい、跡地がトンネル公園として解放されています。湧水が流れる脇を歩くだけの公園です。噴水のような流れる水が好きなので、自分はとても楽しめました。公園内には、近隣の子供たちが飾り付けをしたクリスマスツリーが飾られていたと思います。毎分32トンもの湧水量があるそうです。閉所にザブザブと水が流れているので、閉塞感が苦手な人にはキツイかも。

絨毯が浮いてる〜
終点のオブジェ
ただ水が流れているだけのトンネル

九重夢吊り橋

紅葉綺麗だし観光資源として吊り橋作っちゃおうぜ!ってノリで作られたらしい。歩行者専用の吊り橋の中では、日本一の高さだそうです。吊り橋なので人が多い時は揺れが大きくなるらしいですが、この日は穏やかでした。紅葉が綺麗な場所ということで、5月でも新緑が輝き、滝が滔々と流れ、荘厳で綺麗な眺めでした。

平日は売店が開いてない可能性あるので注意です。
魔法陣グルグルのマンホールがあったりして、平成の民は大喜びですよ。

日本一の大吊橋
大渓谷に架かる橋、景色は抜群です🌿‬
横から見ると結構長いのが分かります。

ごはん
九州は本当に美味しいものが沢山で毎日楽しかった。

熊本 とんこつラーメン🍜
OJバーガー🍔
阿蘇のローストビーフ丼

以上が九州旅でした。今回は全く佐賀や長崎、宮崎を回れなかったのが悔やまれます。阿蘇山の火口や指宿とかも行ってみたいし、絶対九州はリベンジしたい🔥🔥

おわり

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りここ
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