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ステージ3
ーステージ3…の前にー
ステージ3が始まるまでの数日間は、普通は休憩を取ったりしながら過ごすのですが、私は何故か配信を付けたくて仕方なく、毎日ミニイベ(ゆるイベ)も付けずに数時間だけつけてました。
その時の配信はステージ1や2の時のようなピリピリした配信ではなく、のんびりと楽しくリスナーの皆様とお話をするような配信でした。それがとても心地よく、いつもの「さくららしい」配信になってたそうです。ここでもまた「そっか……こういう空気感でいいのか」と思った自分がいました。
ー初日ー
いよいよラスト、ステージ3が始まりました。
お昼の12時から倍率が掛かるので、12時少し過ぎたタイミングで配信をつけましたが、それまではとにかく不安でした。ステージ2の時のように人が来なかったらどうしよう…。途中で心が折れたらどうしよう…。とにかくステージ2の出来事が蘇ってきて、緊張と不安でいっぱいでした。
いざ配信を付けると、初日にたくさんの方が応援に駆けつけてくださいました。
初めましての方がいきなりたくさんの応援してくださったり、正直今までにないくらい賑わいました。
ステージ3初日の結果は3位。リスナーの皆様のお陰でいいスタートが切れました。
ーステージ中ー
ステージ3はどのステージの中でもとにかく期間が長く、己との戦いだとずっと自分に言い聞かせてました。
毎日仕事から帰ってきてすぐ配信をつけたり、いつもなら交通機関を使うのにその時は歩いて帰宅しながら配信をしたりと、ステージ3の期間はとにかく配信ばかりでした。
途中から始まった推しドキや毎週のように発生したゲリライベントなどなど、どれも私の精神を削られるものばかりでした。
そんな中でもとにかく怠らなかったのは枠周りでした。色んな方に覚えてもらい、存在感をアピールしてました。
ステージ中に起こる嫌なこと、不安、不満は全くなかった訳ではありません。ステージ1ではその不満などを枠の中で話してましたが、ステージ3では先輩や同期に「話す相手」が出来た事で、常に配信をしてる時はある程度元気なさくらで在り続けることが出来ました。
ステージ1や2では、常に不満で不安なさくらを皆様に見せてたので悪い意味でピリピリしてました。ステージ3ではそれを絶対しないと決め、「配信を楽しむ」事を徹底しました。
ゲリラ発生時は必ずと言っていいほど企画をし、長時間配信をしたことと皆様の応援のお陰でゲリラではいい結果を残すことが出来ました。
ー推しドキー
推しドキに関しては、正直自分の中では「少しでも投票してくださるだけでも神様」と思っていたので、まさか決勝まで行くと思ってませんでした。
ですが、最終ポイントに加算されるという意味では、SNSを通してしつこいくらいアピールしておりました。
推しドキの最終日には夜遅くまで配信をつけ、時間が出る23時過ぎまで一切サイトを見ずに祈るばかりだったのを今でも覚えています。
ー最終日ー
最終日は敢えて何時に付けるかは伝えず、突然つけました。いつも来てくれる人にでさえも何時に付けるか伝えず、一言「昼にはついてる」とだけ伝えました。それくらいライバルに何も情報を与えず、ライバルのマネージャーやファンマのついてるリスナーの皆様全員をブロックして配信をしました。(オススメはしません)
今思うとそこまでしなくても…と思いますが、何が起こるか分からない最終日はそれくらい本気でピリピリてしておりました。
配信をつけてからは、いつものメンバーと時々来てくれるメンバーが来るかな…という感覚でしたが、ステージ1で出会ったライバーさん、スタートダッシュで支えてくださったリスナーさんやライバーさんが一気に来てくださったのです。
「久しぶり…!!」と言いながら当時の話をしたり、「あの時は尖ってたもんなー」と反省の言葉を口にしながら一人ひとりと語りました。
今思うと、そうやって一人ひとりと語れるくらい、着物女子の3ヶ月はとても濃い3ヶ月だったんだなと思います。
この日は最終日がミニイベ含めて20個以上あるというとんでもない状態の中、夜21時、私が3ヶ月の事を振り返ろうとした瞬間、サーバーが落ち、感動と感謝の涙ではなく、不安と恐怖の涙と震えが起き、しばらく配信に集中出来なかったのを今も鮮明に覚えています。
そして途中、1位から2位に下がったのですが、何故か私は冷静で、「みんなと楽しく終わりたい」という気持ちの方が強くなり、みんなと雑談をしながらワイワイと過ごしてました。いつもなら絶対ブチ切れていた私だったので、キレなかった自分にびっくりしたのを覚えてます。
23時、今までにないくらいたくさんのリスナーの皆様とアイコンの数、コメントの数、緊迫感、緊張感。何が起こるか分からない「魔の23時」。とにかく無事に終わる事と、トップでいたいという意味で祈るばかりでした。
23時59分、他枠でも滅多に見れない大きなアイテムが飛び、発狂したままイベントが終わりました。
結果はなんと1位。
私の中では、卒業式のような、そんな感覚でした。
興奮と信じられない気持ちと安堵と温かいコメントに、心の中と頭の中がぐちゃぐちゃでした。
この時も一人ひとりにお礼が言えて、そんな自分にもびっくりしてました。
それだけみんなに支えられてたんだなと言うことを実感し、そして…
「自己肯定感が低いのではなく、誇りに思うべきところと治さないといけないところの区別がついてない」という事にやっと気が付いたのです。
ーステージ3翌日ー
ステージ3が終わった翌日、普通の何でもない月曜日。
当然仕事でしたが、目が殴られたかのようにパンパンに腫れ、フラフラとしていたため、職業柄人前に立った時に怪しまれそうだったので欠勤しました。
それくらいステージ3の最終日の出来事は、私にとって濃い過ぎるものでした。
その後どうなったかは、次の回で……。