真の価値は少しずつ認められるところにもあるー的野美青生誕祭 毎日note neo #69 特集の金曜日 2024年11月8日付
「福岡県出身、16歳、高校1年生の的野美青です」
覚えている人も多いと思いますが、三期生お披露目Vlogのトップバッターは彼女でした。
その声を聞いた瞬間「勝った!」と勝手にガッツポーズしてたのを自分でよく覚えています笑
声の重層構造を成していた低音ボイスを担うメンバーが相次いで卒業して高音のメンバーが多くなり、その一点だけで言うと、櫻坂の歌声というのはとても軽く聞こえる気がしていました。そのことが少し気にはなるなと思っていたので、そこを解消できる声に出会えたが故のガッツポーズでした。
奇しくもそこさくで天ちゃんが、そのときの私の想いをそのまま披露してくれていました。
私なんかが感じていたくらいだから、当のメンバーたちはその声の部分の課題を強く感じていたのでしょう。
そういう意味でも、彼女の加入は心強かった。
7thから、同期三期生が表題選抜入りする中、その7thでは表題に的野美青の名前はなく。
人知れず、もったいなぁと思ってはいました。
初期からの、彼女の声推しとしては。
でも、間違いなく彼女の声が必要となるはずで、その日はそんなに先の話ではないだろうと。
そして、8th。
表題MVに、堂々と彼女の姿はありました。
「何歳の頃に戻りたいのか?」
この曲かなり好きで、MV観るだけでなぜか涙が溢れそうになる。
自分でも不思議ではありますが、もちろん彼女の姿がそこにあるからというのもあり、この曲の全体的な雰囲気が相当琴線に触れているのだと思います。
7th→BACKS、8th→表題3列目、9th→表題2列目、そして今回の10thでフロントメンバーに。
こんな順当なステップアップがあるでしょうか。
三期生といえば合宿ドキュメンタリーですが、そこにも当然リアルはありますが、私にはもう一つ心に刺さっているのが、おもてなし会の三期生のスピーチでありました。
中でも彼女のスピーチは、推すということは一体どういうことだろう、と考えさせられるほどの内容でした。
間違いなく親世代の方が年齢が近い私にとっては、こういう場面こそまさにリアルとの境界線の近さを感じる瞬間であり、親の立場も想いもよくわかります。
親としては、そうやって娘への本音を吐露してしまう気持ちも理解できるし、一方で自分の想いを殺して、我が子の夢を応援することに徹する決断も理解できる。
それだけに、その親の想いに応えようと自らの夢を一度は断念しようとさえした彼女の気持ちがとてつもなく尊いのです。
子は、いつか
親離れしなきゃならない。
そして、それは親も…
子のことを思うのならば、親は子が親がなくても生きていけるように絵を描いてあげなければならない。
それはわかっているけれど…
という。
おもてなし会の会場にいらっしゃったという親御さんは、どんな想いで彼女のスピーチをお聞きになったのでしょうか。
アイドルを推す、もっというと芸能人を応援する、ということと、その芸能人側が私たちに見せてくれるコンテンツに取り組む姿勢とそこにかける情熱は、どうにも乖離があるような気がしてならなくて。
もちろん相当の想いを持って推している方もたくさんおられますが、そうではない人も当然多い。
それだけ人生かけて自分の選んだ道を全うしようとしている人に対して、こちら側の立ち位置は軽すぎないかなと思うことがよくあるのです。
相当気持ちを入れて作り上げているはずのコンテンツを見ての評価が、あまりに軽すぎる人も少なからずいるので。
もちろん、先方と同じ温度で応援するというのが殊の外難しいことは百も承知ですが、本当に真剣に取り組んでくれていることに対してもっと真摯に向き合っていくのが、推すということなのではないかなと。
さほど興味のなかった人をこちら側に引き寄せるのもまた、彼女たちの努力だと言われれば仰るとおりなのかもしれませんが。
彼女たちの人生と、アイドルとしての人生と、私たち。
これらが交差する瞬間をこうやって見ることになると、いろんな思いがそこに生まれます。
苦悩は間違いなくあったと思います。
それでも、敢えて申し上げれば、綺麗なステップアップでここまで来てくれた。
それは間違いなく、あなた自身の努力と、才能と、あなたを支えたいという周囲の皆さまの想いの結晶だと思うのです。
的野美青さん。
18歳のお誕生日、おめでとうございます。
ここまでは、それでもまだまだ通過点です。
ここから未来の櫻坂をあなたたちに任せなくてはならないときがやってきます。
これからもっともっと進化する的野美青であってください。