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全ての人の時間軸が一つに交わる瞬間ー櫻坂46 3rdTOUR2023神奈川公演DAY2参戦記

まず、LIVEステージの写真は、もちろん撮影許可いただいております、とだけ。

横浜。
ずっと底辺を這いずり回るような人生を送ってきた私とは、おそらく生涯交わらない場所だろうと思っていた。
それくらい私にとって煌びやかで、住む世界の違う場所だった。
だからこの歳まで生きてきて、一度も足を運んだことがなかった。

そんな場所に連れてきてくれたのは、やはり櫻坂46だった。そうでもなければ、来ることなど本当になかったと思う。


そして、ぴあアリーナMM。

三期生おもてなし会が行われた場所であり、数日前には日向坂46齊藤京子のソロコンが行われた場所。
会場の中は、新しく作られた会場らしく、様々な配慮が垣間見られた。例えばアリーナ席は足元が広い。今まで参戦した会場でおそらく最も広かったと感じている。終わってから気づいたけれど、ドリンクホルダーもあった。

5月24日は、恐縮ながら、私川島雅隆の誕生日であった。

もう誰かに祝ってもらうような年齢ではないけれど、単純な話、櫻坂がその日にLIVEを行う、となると、テンションが変わるのは間違いのないところ。もし誕生日当日にLIVEを迎えれば、誰でもそうであると思う。

その5月24日を、皆様がどういう想いで迎えたか。

私にとっては誕生日であるその日も、ある人にとっては一年365日ある中のただの一日であり、或いはBuddiesにとっては櫻坂神奈川公演2日目というその日であり、メンバーにとってもラスト大阪に向けての足がかりであって、右肩上がりでボルテージを上げていかないといけない日であり。

嬉しいことがあった人も。
悲しいことがあった人も。
楽しいことがあった人にも。
怒りが湧いてくることがあった人にも。

意味のある人にも。
意味のない人にも。

全ての人にとって平等にやってきた一日に過ぎない。
であるならば、その日に意味を持たせるのは、自分次第なのである。

そんな全ての人の時間軸が交わった瞬間。

誕生日は一年に一度、必ずやってくる。
親が自分を産んでくれた日、なので、めでたいには違いないけれど、どちらかというと親に感謝すべき日なのでは、と私は思っている。
そして一つ歳を重ねる。
新しい一年の、始まりの日でもある。
身が引き締まる。

私がそこに意味を持たせるならば、その日を最推しと共に過ごせる喜び、ということになる。それに勝るものはない。


櫻坂46のメンバーが、誰であろうと必ず言うのは、自分たちはいつも幸せをBuddiesから貰っている、それをしっかり返せているのだろうか、ということである。
逆に言えば、そう考えてくれるからこそ私たちは声援ができるし、ペンライトも振れるというものである。
そして、そんな心配は杞憂だと、心から納得できるまで何度も言ってあげたい。

なぜなら、それは彼女たちが同じ曲を披露したとしても、違うものに見せてくれるくらいいつもレベルアップしているから。
何もせずにレベルアップはするはずがないので、その裏に血の滲むような努力があって、それがちゃんと垣間見えるから。

そこまでのことをして見せてくれているもので、何も感じない人がその場にいるとは思えないのである。どういう反応をするかはいざ知らず、何も感じずに会場を後にするとしたら、逆にどういうものを求めてあなたは来ているんですかと問いたくなる。


B5ブロックの、最後尾。
後ろは通路を挟んで音響スタッフの場所。
センターステージは確かに近かった。
本当にいつぶりかで、彼女たちを肉眼で間近に見た。

おそらく記憶の中では、W-KEYAKI FES.2021以来だと思う。


今年の神席であったB5ブロック、最も印象的だったのは、藤吉夏鈴だった。


二期生は誰を見ても、蘇るのはおもてなし会の姿であって、本当にそこから成長したなと思わされるし、それがまた心地よかったりするのだが、彼女の場合はもう一つそこに上乗せしたい「意味」がある。

藤吉夏鈴は「憑依型」と言われることがあるが、それはそう表現した方が説明がラクなのでそうしてるだけであって、私は単なる憑依型などでは片づけられない何かをいつも感じている。そしてそれが、藤吉夏鈴を藤吉夏鈴たらしめる要因の一つだと信じているのだが、それが何か、という説明を求められると答えに窮する。

ただ、込める念を、パフォーマンス全てで表現できる人なのだ。
それは持って生まれたものかもしれないし、後天的に獲得したものかもしれない。それはわからないが、いずれにせよ他のメンバーにない輝きを放っていることは明らかだ。もちろん他のメンバーが劣っている、という話ではなく、他のメンバーは藤吉夏鈴が持っていないもので輝く。違う魅力を持つメンバーがいることが、大所帯グループの強みだと言えるので、誰が上とか下とかそういう話ではない。

夏鈴ちゃんを推す人の気持ちはよくわかるのだ。
でも、彼女の魅力を言葉で表現してと言われて、自分がどこに惹かれているかを、一体どれくらいの人が的確に言語化できるのか。
でも、そうだとしてもそれでいいのだと思う。
カッコ良さであり、気持ちの伝わり方であり、もちろん可愛さでもあり、それでいてどこか危険な香りも漂わせ、それが妖しい魅力となっている、それが全て混ぜ合わさると、言語化しろという方が難しい。

でもそれが、藤吉夏鈴だと思うのだ。




そういえば、推しメンである松田里奈は、おそらくこの日唯一であるレスを私にくれた(と思っておく笑)

そろそろ新しいものも考えないとな、とは思いつつ、推しメンにはこのうちわをミーグリで見せているので、なかなか手放せないという笑
彼女がこのうちわを見つけたのか否か微妙ではあるものの、何故か2回連続で指さしてもらったように見えた。私がパフォーマンスに見入っていてリアクションできなかったからなのかもしれないけれど笑

この前日である5月23日の公演で、6thが発表され、この日からミーグリの受付が始まるというスピード感。
私もまさか遠征先でミーグリを投げることになるとは思わなかったが、LIVE真っ最中にミーグリの受付が始まるというのも、メンバーにとっては今までなかった経験だと思う。それもあってか、MC中に「ミーグリへのアピールをみんなでしよう!」と言い出したのが、誰あろうキャプテンの松田里奈。

もはやカオスになるのは目に見えていて、実際そのとおりになった笑



松田里奈の他に、間近であるセンターステージで顔がよく見えたメンバーはたくさんいた。みんな久しぶりに、肉眼でしっかりと顔を見ることができ、ただそれだけで涙が流れた。
コロナが5類に移行し、もちろん消えてなくなったわけではないにせよ、この3年間のような我慢を強いられる時代はようやく終わりを告げたと思っている。みんな本当によく我慢した。いや、Buddiesだってそうだ。思い通りに事が運ばない、そんなことも数え切れないほどあった。LIVEは当初無観客。有観客になっても声が出せず、握手会はミーグリという電波の力を借りなければいけなくなった。

遠いのだ。

あまりに距離を感じる。

そもそも彼女たちに限らず、現代のアイドルはその距離感のなさが売りでもあったはずなので、この期間はお互いに辛かった。

そんな期間を思い出すと、ようやくこの距離で観ることができるところまで戻ってきたのかと思うと、それだけで涙が出たのだ。


その辛い期間においても、前述のとおり彼女たちはしっかりレベルアップしていた。そのレベルアップを肉眼で確認できることの尊さといったら。

むーちゃん、本当ファンサービス素晴らしい。自分がアイドルが好きなだけあって、どうしてもらえるとBuddiesが喜ぶかちゃんと知っている。容姿は加入当初から全然変わらないけど、ここまで培った経験で、強さがコーティングされているんだよね。愛らしくて、強い。これを体現すると、上村莉菜になる。それが答えなのだろう。

みいちゃん、どこにいても小池美波とすぐわかる。それがもはやスタンダードにまでなっていることが尊敬に値する。で、それだけじゃない。欅坂6thのときは「ロックじゃない」って言われたよね。でも流れ弾やCoolのあなたはちゃんとロックだった。迫力と存在感が段違いになった。経験と経験から来る想いを身に纏ったからだと思う。そして、次はその時と同じ6枚目だ。

ゆいぽん、あんなに間近で見たのは、ケヤフェス以来だったな…あなたに限界はないのかな。あったとしても見せないよね絶対に。一回休養して、いい方に変わったのがとてもよくわかった。いい意味での力の抜け具合が、ゆいぽんにしか出せない味になってたと思う。そこからのキレキレのダンスのギャップたるや。あなたがいなければ、今の櫻坂はどうなっていたことか。

ふーちゃんのキレも、どこから見てもすぐわかる。あなたにとっては当たり前の動きかもしれないけれど、とても当たり前じゃない。その動きを難なくできる人がいるから、全体としての絵が映える。そしてその絵がいかに綺麗だったか。改めてそれを見せてもらった。

はぶちゃん、「土生の女」コール最高だった笑 でもそのあとの「絶対幸せにしてやるよ」のあと、めちゃくちゃ照れてる姿を見て、かつて自信のなさを悩んでいたあなたが垣間見れた気がした。自信は、必ず持てる。そして人は、ここまでになれる。山下瞳月さんに教えてあげてください笑


いのり。バラエティで花開くことが多くなってきたけれど、櫻坂の井上梨名としては、やはりパフォーマンスを見てほしいんだろうとずっと思っている。いのりを知ってもらうには、確かにバラエティも大事。でもあなたが最も大切にしているのは、やはりパフォーマンスなんだと直に観て改めて思った。

光莉ちゃん…多分どこかで、このツアー観ているよね。オープニングMCで、キャプテンが必ずあなたのことに触れる。そしてそのときに「光莉の戻ってくる場所はちゃんとここにある」と言ってくれる。焦らせたくはないのであまり言葉にはしない。だけど、忘れるはずは絶対にない。帰ってきてくれたときに、しっかり「おかえり」と言ってあげられる自分でいたい。

玲ちゃん、推している一人として、カップリングとはいえセンターを任されたのを知ったときは心から嬉しかった。あなた自身を救ってくれた「エキセントリック」の主人公のように、今度は「Cool」の主人公が誰かを救ってあげられたらな。そしてそんな子が、近い将来櫻坂に入ってきてくれて、という正の連鎖を夢見る。

あきぽ、思い切って海に飛び込んだ動画がきっかけで、ここまでブレイクするとは自分がいちばん思ってなかったんじゃない?自信が生まれたのか、どこか動きに曲線が出てきた気がする。あきぽといえば直線、のイメージだっただけに、実際に目の当たりにしてハッとした。注目を浴びると、人は変わるんだ。

まりの。私は、幸阪茉里乃はずっとずっと魅力しかない人だと思っていて。もちろんマリノ様みたいなキャラもあなたでないとできないのだろうけど、それよりもずっとマイペースにグループを支えている姿が本当に好きだ。おそらく初めてしっかりパフォーマンスを直接目にしたけれど、そういう想いがありながらだったので、感動した。あなたは、それでいい。

ちゅけ。ちゅけもバラエティの才能が元々あったので、現状は正直遅すぎるくらいのブレイクぶりだとは思う。でも、欅坂に憧れて加入したあなたのことなので、もちろんパフォーマンスに全身全霊を賭けたいと考えているはず。ダンスのキレは今更言うに及ばず。そこから見えた表情はもはや貫禄だった。ニュージーランドや中東に縁のあるあなたのことだから、世界進出の際にも切込隊長であってほしい。

ほの。あなたのことを知ってる人なら今更だけど、普段のフワフワな雰囲気を持つ人と、流れ弾のセンターが同じ人だとは、何度観ても信じられない。ただ、流れ弾センターのあの狂気というのは実は誰にもあって、優しそうな人がたまに滲ませるそれこそが誰かの心に残るんだなといつも思う。優しさと狂気の入り混じる笑顔が忘れられない。田村保乃の真骨頂である。

改めて、夏鈴ちゃん。目を奪われるんだよな…理由なんかわからない。もっといえば、それを考える時間すらもったいない。今目の前にある藤吉夏鈴のパフォーマンスを、理屈抜きに目に焼き付けたいと思った。そう思わせる何かがあった。それだけで、藤吉夏鈴の強すぎるくらい強い存在価値がこちらに叩きつけられた気がした。

きらこ、ホントダンス上手くなったね。あれだけ個性的でも敵がいないのは、たぶんそれだけあなたが努力しているってみんな知ってるからだよね。誰よりもメンバーのことをしっかり見てて、誰よりも人が好きで、誰よりも後輩思いで、その熱さを知ってるからこそ人があなたの元に集まってくるんだよね。きらこの笑顔を直接見た瞬間、勝手に涙が一筋流れてきたこと、忘れない。

改めて、推しメンまつり。八面六臂の大活躍、という言葉があるけれど、2023年の松田里奈はまさにそれとしか言いようがない。キャプテンとして不安なことだらけに違いないけれど、手探りながらもここまで進んできた。自信を持って言えるよ推しメン。間違ってない。櫻坂46は、何も間違ってないよ。

るんちゃん。覇王色、極まれりだ。ノバフォのセンターを告げられたとき、泣いてた人は一体どこに行った。経験が、人を変える。自分の進む道に間違いがないと心から信じられたとき、人はそんな目になるんだとあなたから教えられた。今一度、あなたのセンターで、ゴリゴリのダンス曲で世界に勝負をかけてほしい。人の心をブチ抜くには、あなたの余裕ある強さが必要なんだ。

れなぁ。キャラがないと悩んでいたのは、大所帯の中で自分が埋もれることを恐れたからだよね。とんでもない。あなたは個性の塊だよ。桜月の世界観、あれはあなたが真ん中にいないと滲み出るものが違う。可憐でありながら、どこか儚げで、そのままいなくなってしまいそうな危うさのある、あなただから出せるんだ。

天ちゃん。今でもたまに欅坂時代の山﨑天を思い出しては泣きそうになることがあるんだけど、櫻坂になった瞬間に本当にいい方に変わった。そしてそれがもはや安定した。メインからセンターステージへと近寄る姿、ずっと見入ってた。映える、というのはこういうことだと思いながら観ていた。アイドル界の頂点、一緒に行こうぜ。

そして、三期生。
福岡で初めて生でそのパフォーマンスを観て、おもてなし会のときから数段レベルアップしたなと思ったけど、横浜はまたレベルが上がっていた。緊張感ももちろんあるだろうけど、それを楽しさに変えていて、その楽しさがパフォーマンスのレベルを上げる、そんな相乗効果を目にした気がする。「夏の近道」は曲が進めば進むほどテンションが上がる曲。その激しさながら、しっかりと動きを揃えているところに、いい意味での空恐ろしささえ感じた。もはやネタバレの域ではないかもしれないけれど、もう一曲このツアーで三期生が披露している曲も、日に日に自分たちのものにしているのがよくわかって、心身ともに櫻坂46になってきているんだなぁと実感できる。





6thについては、フォーメーション発表がなされた時点で別にブログを書くことになると思うけれど、個人的には勝負をかけてくる表題曲になると思っている。いや、そうでなくてはならない。
こんな凄まじいパフォーマンスを見せられた上で、新曲!と言われれば期待が高まるのは、今日が終われば明日が来るのと同じくらい当然のことかもしれない。
そして、それを見せつけられた私たちが、外に向かってその凄まじさを発信していく。
櫻坂が「勝負をかける」とは、そういうことだと思うのだ。
彼女たちだけが勝負するのではない。彼女たちの想いや意志を世界に拡散させる私たちの動きが実に重要なのである。

Start over!

誰がセンターになっても、見てみたい。
もちろん、誰がセンターになっても、波風は立つかもしれない。
もし三期生が表題フォメに入れば、それもそれで誰かが何かを言うかもしれない。
そのせいで、推しメンが表題メンに入れなかった人の言葉を遮ろうとは思わない。

でも。

敢えて、それでも。

誰が誰を推しているとか関係のないくらいブーストがかかって、みんなが同じ方向を向けるような爆発力が欲しい。おそらく櫻坂に今最も必要なのは、そういう力ではないかと思うのだ。

その力は、もちろんある。


既に6thは、できている。
今は静かに、陽の目を見るのを待つ日々だ。


キャプテン松田里奈の声が、聞こえる。

Buddiesのみんな、準備はいい?



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川島 雅隆(かわしま まさたか)
noteの中でも、櫻坂46・日向坂46に特化した内容ですので、特に二つのグループの推し活を経て、皆様に文章で還元できるよう努めてまいります! よろしければサポートをお願い致します。