櫻坂46三期生、川島の推しメン決定ーでも咲かない人はいないのだ
永きプロローグ(読み飛ばし推奨笑)
正直言うと、である。
三期生のおもてなし会、ある程度の盛り上がりを予想してはいたけれど、ここまでになるとはさすがに想定外だった。
もちろん、あのVlogから始まり、合宿のドキュメンタリー、という見せ方は完璧だったと思う。あの流れで、既にBuddiesの中には三期生それぞれに思い入れができた人もいるだろうし、自分の中ではこの子にシンパシーを感じる、というものもあって当然だ。
3月になってようやく公開された二人。
村井優・山下瞳月の両名にとっては、約2ヶ月もの間、他の同期が紹介され認知される中、自分たちが世に紹介されない、それでいてドキュメンタリーや三期生曲のMVには姿をぼかして映し出されるという、およそ人生で二度と経験することのない期間だっただろう。
しかもその間も、レッスンは続くし、その他の活動は既にあった。
どんな心境で毎日過ごしていたのかと。
顔と名前を一日でも早く覚えてもらわないといけないのに、自分の存在はちゃんとあるのに、ないことにされているのと同じ状態…
長かったね。ようやく、陽の目を見られてよかった。
さて、いよいよ、これで役者は揃ったわけだ。
かねてから、私は「三期生の推しメンはちゃんと決める」と公言していた。
もちろん、箱推しという立場に立ってもいいのだが、自分の中のこだわりとして、誰かを決めたかった。
それは、櫻坂46の私の推し方と関わる。
一期生は、欅坂46を構築した人たち。佐藤詩織・菅井友香という推しメンはいたけれど、二人が卒業し、そして今や5名となった一期生の誰かを推しメンに据えるということは、できないのである。
いない、のではない。
全員推しメンでいいと思えるくらい、彼女たちに対する思い入れは強いし、これこそ誰にと決められるものではない。
だから、一期生の箱推しというポジションを選んだ。
本当は誰かに決めたかったけれど、こればかりは無理なのである。
二期生。
一期生と違う意味での思い入れの強さ、深さ。
ただ、やはり先に入った二期生と、遅れて加入した新二期生と呼ばれていたメンバーとは、その思い入れの種類が少し異なる。
先に入った二期生は、とにかく茨の道だった。彼女たち自身の中にもどこか「自分たちが入っていいのだろうか」という想いがあったと聞く。中でもずっと欅坂を推してきて、そんな大好きなグループに自分たちがいて、グループを変えてしまうことへの恐怖、そして、そのことへの反応に対する恐怖心があったことは間違いない。
しかも、その危惧どおりになった。
ただ、グループに加入したというだけで、受けるバッシング。
あれを茨と言わずに何と言うか。
でも、その状況を自分たちの力で乗り越えてきて、今に繋げてくれた彼女たちには本当に頭が上がらない。間違いなく、私たちの見えないところで数えきれないほどの涙を流し、メンタルに影響するほどのことももしかしたらあったかもしれない。それでも、ここまで来てくれた。
そう思うと、彼女たちのことだって箱推ししたいのは当然である。
でも、私は敢えて松田里奈を選んだ。
その理由を述べようとすると、さらなる長尺になるので、また別の機会があれば。
新二期生。
先に入った二期生と同期でありながら、研修生という謎のカテゴリに回された挙句、その研修期間がなんと一年近くにも及ぶ。そして、結局その理由が未だに明かされているわけではない。
しかも欅坂46に加入した時期が、実に絶妙に運が悪い。
2020年2月。
織田奈那・鈴本美愉の卒業、平手友梨奈の脱退、佐藤詩織の活動休止が発表された翌月だった。つまり激震の余波の続いているとき。でも私には、新しい風を呼び起こしてくれる救世主に見えた。このあとに発表される欅坂最後のシングル「誰がその鐘を鳴らすのか?」の歌詞にあるような、まさに〝愛の救世主〟。
個性的という意味では、先に入った二期生以上に個性的なメンバー揃い。その中で私が推しメンに選んだのは、大園玲だった。
彼女を選んだ理由も、長くなるのでまた別の機会で。
本当は、一期生も誰か選びたくてできなかった、というところから含めて、私のスタンスとは、各期から1名ずつを推すことによって、このグループ全体を推しているのだという意思表示としたかったのである。
だから、三期生からも一人選ぶ。それが当初の予定だった。彼女たちのVlogが公開される前に、既に決めたことであった。
そして、三期生が一人ずつ紹介され、ドキュメンタリーが配信されていくにつれ…
考えが少し変わった。
無理にでも推しメンを決めようとしてできなかった一期生。
誰か一人を選ぶ、ということを本当に悩んで、なんとか答えまで辿り着いた二期生や新二期生。
同じだ。
無理かもしれない。決めるのは。
そういうポテンシャルの高さ、魅力度の高さが連日発信されていくのである。
箱推し。それはもちろんベースである。否定するどころか、自分のアイデンティティと言ってもいい。
でも、私がしようとしていたのは、それよりももう一歩進んだ「全員推し」だったような気がする。それはさすがに私の推す力がもたない。
誰かに決めたかった。
だから、3月まで三期生の推しメンを決めなかった。最後の最後のメンバーまで確認して決めたかったから。
そして全員出揃った。
それでも、やはり一人に絞るのは難しい。でも、箱推しというのは一期生で使ってるのでしたくない。全員推しは、前述のとおり私の力がもたない。
苦肉の策。
三期生の推しメンを、2名にします。
それでも本当は足りない。
そのため二推し(推しに順序をつけるのは本当はしたくないのだけれど)まで決めた。
ということで、川島の三期生推しメンは合計3名です。
麗しき優しい瞳に月が宿る(本編)
前置きが長くなって申し訳ありません。
というわけで、まずは二推しから発表します。
二推し、という言葉は本当にもったいないくらいですが…
はい、小田倉麗奈さんです。
彼女の場合は、実は最初ノーマークでした。ただ、あるきっかけでミーグリに申し込み、そのときのインパクトが実は誰よりも強かったのです。
インパクトというより、ギャップと言った方が正しいかも。
ただ、それだけが理由ではありません。
二推しを彼女にしよう、と思えた決定的なきっかけが、昨日のおもてなし会のスピーチでした。
人生はきっと無傷ではいられない。
18歳で、この言葉が出てくる。
衝撃でした。
もしお嬢様というのが本当だとして、でもそうであるならば、「人生きっと無傷でいられない」という言葉がいったいどこから出てくるのか。
彼女を推すことで、その真髄に迫ってみたくなりました。
ある意味、櫻坂46というのはそういうグループ。
無傷でここまできたグループではありません。誤解を恐れず言うなら、傷だらけです。
でもその傷があるから今がある。
彼女の言葉はそこにもつながるような気がしています。
さて。
いよいよ推しメンです。
1人目。
中嶋優月さん。
最初のポイントはまず、Vlogにおけるこの言葉でした。
最初から歓迎されるとは思っていない。
とても引っ掛かりました。
そんなわけがない、というのはこちら側のおそらく総意だと思うのですが、彼女はなぜそう思ってしまったのか。
単に彼女の謙虚な気持ちからくるもの、それだけなら理解はできます。
でももしそうではなくて…
と思ったら彼女から目が離せなくなりました。
それから、あとは個人的なことで申し訳ないですが。
ミーグリで「なんと呼ばれたいか」と聞いたとき、「ゆーづで!」と答えてくれたのは、私としては初出し情報でした。少なくとも、Twitter上では見かけなかった。のちに分かったのですが、他の三期生からそう呼ばれているとのこと。
中嶋優月界隈に向けて、本人が呼んでほしい呼び方はこうだと拡散した結果、その後のミーグリに参加した方が「ゆーづ」とお呼びになり、本人が驚いたというレポを拝見しました。
もちろん私のレポをご覧になってそうなさったかどうかはわかりません。
ただ拡散した側として、浸透していくさまを見るのが単純に嬉しかった。
そして、その意味でも、私が彼女を推さないと筋が通らないのでは、と私が勝手に考えてしまったことも理由の一つです。
さらに、おもてなし会での「Buddies」のセンター。
素晴らしかった。
もちろん荒削りではありますが、可能性をとても感じたセンター曲でした。
そういう意味では、初期から既に彼女を推しメン候補にしていたわけではありますが、初志を貫徹したつもりではあります。
で、これで終わってよかったのですが、もう一人。
推しメンにしなければいけないと、私に強く思わせた子がいました。
それがこちら。
山下瞳月さん。
学業の関係で、発表が他のメンバーより遅れてしまった2人のうちの、1人。
そもそも京都府出身、というのがキラーワードで。
同郷には熱いものをやはり感じるのです。
同郷に対する親近感、というのは多くの人に共通するのではないかと。
そこさくでも、MCの2人が埼玉出身ということもあり、埼玉出身のメンバーには気合の入れ方が違うのと同様に。
(あまり言ったことはないんですが、日向坂の二推しも、実は同郷の松田好花さんなのです)
京都出身というのが出てくる前までは、ゆーづ推しでいこう、と決めていた部分がありました。でも彼女が登場して話が大きく変わってしまった。
最後の最後で明かされたメンバー。本人的には相当いろんな思いが複雑に交錯していたと思います。
自分が遅れをとっているのではないか、というのは、やはり当然あるでしょう。
加えて彼女の場合、最後に出されたドキュメンタリーで描かれていたのは、「自分への自信のなさ」でした。誰が見ても自信を持っていいスキルも力もあるのに、できていない、と自分を低く評価する。
いるんです、そういうタイプ。
私が普段、生徒と接しているとあります。
明らかに力があるのに、自信がないのか、志望校を下げてくる子。
こちらがいくら心配ないと言っても、自信のなさからくる恐怖心を払拭してあげられなかったこと、掃いて捨てるほどあります。
そして彼女も決め手は、おもてなし会でのスピーチ。
この子がいつか、自分に自信が持てる日が来るのだろうか。
自信なんてひけらかす必要はなくて、ちゃんと内側から出てくるものだし、謙虚な部分は残しつつ、しっかり自分を認めてあげることができるかどうかにかかっているんだろうなと…
その瞬間を見たいと思いました。
「推しメンを2名」と私が途中から言い出したときには、既に彼女の存在が念頭にあったのです。
間違いなく親世代である私から言わせれば、もし私が同じように言われたら、こっそり見に行くと思います。そして娘に会わずに帰る。来ていたことも一切明かさない。それくらいのことは、娘のためならできるのです。
仮にそれが物理的に難しいとしても、間違いなく配信はご覧になっている。確信を持って言えます。そして昨日のスピーチを親御さんがご覧になって、どういう気持ちになったか…書いているだけで込み上げるものがあります。
それにしても、です。
二日間のおもてなし会での、グッズ売れ行き。
目についたのは彼女の売れ行きの凄まじさでした。
何回完売の文字を目にしたかわからない。
つまり、彼女の人気が凄まじいものになっているのです。
それはそれで嬉しいことではあります。どのポイントで推しをお決めになったのかは人それぞれだろうとは思いますが。
ということで、整理します。
櫻坂46三期生推しメン 中嶋優月、山下瞳月。二推し、小田倉麗奈。
川島の推しメンにまた、新たなメンバーが加わることになりました。
本当は全員推したい
ただ、これだけはどうしても申し上げたいことがありまして。
私の本音中の本音は、全員推したいのです!全員推しポイントはしっかりあるのです!
石森璃花さん。
BANのセンター、頑張ったね。ダンス経験の乏しいところからくる人一倍の努力、忘れません。その間の苦悩、それを乗り越えた経験があなたを生かすと信じています。私もあなたと同じく、7年間このグループを見てきました。そんな私でも、あなたが必要だと心から思えます。
遠藤理子さん。
Vlog、ドキュメンタリーと笑顔の少なかったあなたが、弾けるような笑顔を見せた瞬間にやられそうになりました。もしかしたら、芯の強さでいうと、三期生トップクラスなのではないかと思っています。ルックスの可愛らしさと、その目の奥に潜む強すぎる芯を、私は見逃していません。
小島凪紗さん。
おもてなし会の条件反射のピアノ、痺れました。時間のない中で、おもてなし会のためのピアノの練習、大変だったと思います。あなたの推しメンであり、私の神推しでもある菅井友香さんを感じる場面、何度もあったし、これからもあるでしょう。そういう意味で目の離せない人です。
谷口愛季さん。
あなたが初めて紹介された日。私にとっても人生の転機になるかもしれない日でした(なりませんでしたが笑)、唯一屋外でVlogを見せてもらった私にとっても思い出深い人です。「夏の近道」センターの苦悩、忘れません。「推して損はさせません」大好きです。あなたなら必ずできると思います。
的野美青さん。
おもてなし会のスピーチ。親のために辞めることまで考えていたあなたにこれだけお伝えしておきたいのは、もしその通りにして、ずっと悩みながら家にいるあなたを見ることが、親にとってそんな嬉しいこととはとても思えないのです。あなた自身が後悔しない生き方を選ぶ方が、本当は親が最も嬉しいことだと知っておいてほしいのです。
向井純葉さん。
合宿に参加せずに、あれだけのBANを完成させたあなたは本当に素晴らしい。そのことをミーグリで伝えたとき、心から嬉しそうでしたね。誰にも見せることのないところで努力を積み重ねられるあなたなら、きっと大丈夫です。そのときは孤独な戦いだったと思いますが、今は仲間も先輩も、微力ながら私たちもいます。
村井優さん。
衝撃でした。ダンススキルはもちろんですが、この応募まで欅坂櫻坂に一切触れて来なかったという過去。「櫻坂が好き」というのは確かに必要な要素ですが、実は外からどう見られるか、という、視点もかなり大事だと思っているのです。今は相当好きになっていると思いますが、できれば、フラットな目で櫻坂全体を見る目を、忘れないでいただきたいです。
村山美羽さん。
あなたも、スキルも力もあるのに自分に自信のないというところがありますよね。あなたが気づいているかどうかわかりませんが、あなた自身もずっと追ってきた欅坂の遺伝子をいつも感じるのです。自分に自信はない、どうやって生きていっていいかわからない、そこで欅坂に目が止まる。櫻坂には櫻坂の魅力がもちろんありますが、いい意味で欅坂の遺伝子は残しておきたいと思っているので、あなたのこともずっと注目したいと思っています。
咲かない人は、いない。
三期生全員はもちろん。
一期生も、二期生も。
そして私たちBuddiesも。
いつも可憐に逞しく。そんな人でありたいと心から思っています。
三期生のこれからに、幸多からんことを。