LIVEで声を出す…って?どうするんだっけ??ーコロナ前のあの頃が戻る日は近いのか
櫻坂46にしろ、日向坂46にしろ、有観客LIVEが当たり前になりつつあるけれど、コロナ前にはあって、今はまだないものがある。
それが、声出し。
他アーティストのLIVEでは、少しずつ解禁されてきているという事実もあるのだが、いずれにせよ、厚生労働省のガイドラインや各地方自治体との協議のもとで成し得られるものではある。
昨日はこんなツイートを目にした。
「ライブハウス収容率100%で声出し可能へ」
ライブハウスというより、ライブ会場という言い方の方が誤解は招かないかもしれない。どのライブ会場であったとしても、100%収容で声出しができるということは、それこそまさにコロナ前のLIVEが戻る、ということでもある。
ブログでは結構よく言及することだけれど、私自身はアイドルオタクでもなんでもなく、欅坂だから、櫻坂だから、日向坂だから推している、という面がある。つまり、他のアイドルLIVEに足を運んだ経験がないので、コロナ前初めて行ったときのコール、ヲタ芸、俺の嫁コールなど独特の文化に面食らったことを昨日のことのように思い出す笑
コロナが蔓延り、ほぼ2年と半くらいになるだろうか。
それだけ時間が経つと、声出しをしていた時代のLIVEで、私たちはどんな立ち居振舞いをしていたか、忘れている部分もあったりはするのだが…。
LIVEに来るお客さん、そのグループを推している人であったり、そんな人たちに連れられて来た人であったり、そんなタイプによって求めているものも違ったりするだろう。例えば、純粋に彼女たちのパフォーマンスに酔いたい、という人であれば、コールどころかペンライトを振ることすら邪魔に見えるかもしれない。
それは極端な例かもしれないけれど、コールの存在を邪魔に感じる人もいるかもしれない。それもLIVEの楽しみ方の一つなので、そういう人たちのご意見は尊重したい。それに、個人的にだけど正直言えば邪魔なコールも0ではない。
とはいえ、その上で敢えて、コール有りのLIVEがどれくらい今と違うか、ということを述べて観たいのである。
まず、間違いなく言えるのは、演者と客の一体感が段違いだということだ。
ペンライトという「光」も、客側から演者へと届けられるものとしてはとても心に残りやすい。視覚効果で言えば申し分ないし、世界でイルミネーションが人気なのもその辺りが理由の一つだと思われる。
そして、それと同等、もしくはそれ以上に心を震わせられるのが「音」の部分だ。
一体感のある「音」の感動は、言葉で表されるものではない。
確かミーグリのレポで見た気がするけれど、小林由依がファンによる「ドームで狂犬の煽り期待してる!」という声に対し「声出せないからつまんない」という答えを返したとか。
ここからわかることとして、やはりLIVEの盛り上げとして、ファンの怒涛のような歓声が、演者である彼女たちの一つの活力源になっている部分があるということだ。彼女たちのパフォーマンスを観て、自分でも気づかないくらいの声が出て、その声が集まって波となり、ステージ上の彼女たちに襲いかかる。その波を受けた彼女たちのアドレナリンが一気に放出される。
お互いがお互いを高め合える関係になれるもの、それが「音」であり「声」なのであると、私は思っている。
とはいえ前述のとおり、全てにおいてコールをせよ、と言っているのではなく、例えば欅坂時代で言えば「もう森へ帰ろうか」や「黒い羊」は、コールが行われることで世界観に影響が出るとして、暗黙のコール禁止曲だった。櫻坂でそれに当たる曲があるとすれば、個人的に挙げたいのは「ブルームーンキス」だろうか。森田ひかるのセリフの後の一瞬の時間。スティックバルーンがあったときでさえ、あの「間」でポンポン叩かれると苦笑しかなかった。バルーンの代わりに、あの「間」が声で埋まったとしたら、それはそれで正直しんどい。
早ければ、10月中旬にはなんらかの方向性が示される可能性がある、らしい。
そうすると、私たちが気になるのは、11月8日・9日の櫻坂46in東京ドーム、11月12日・13日の日向坂46in代々木第一体育館。
果たして、観客フル状態での声出し解禁が、ここに間に合うかどうか。
特に東京ドーム。
上記欅坂ドームで、生まれて初めて東京ドームに足を踏み入れたが、やはり他の会場とは違う独特なものがあった。例えばアンコールの声も「けやきざか!フォーティーシックス!」が連呼されるのだけれど、その声が広すぎてまず揃わない。でも、その揃わなさ具合が、広すぎるドームが故の出来事であり、声が波のように後ろから前へ向かってくる感覚は今でも忘れられない。
だから、ドームはやはり声出しがあって初めて、その場所でのLIVEにおけるステータスが保たれるような気がする。それくらい声出しがセットでないと、何かに欠けたものになるような、そんな物足りなさがやってきそうだ。それは他の会場でも同じだったのだけれど、ドームはよりその感覚がありそう。だからこそドームでの声出しは是非解禁してもらいたいところ。
そして、ここで声出しが解禁となれば。
アイドルのイベントではおそらく最後になるだろうと私が予想していた、リアル握手会再開の大きな布石となるとみる。
どうやら他のグループではチラホラ再開の声もあるようで…もちろん詳しくは知らないので言及も限定的にしておかないとだけど。
ただ、握手会より、LIVE声出しがやはり先である。
そして、何度も触れているとおり、櫻坂46東京ドームは、菅井友香卒業が待つ。
私も含めた、彼女を推すばりーずの皆様はもちろん、欅坂櫻坂で何かあったとき常に最前線を張っていてくれたキャプテンに対して、何も感情が湧かないBuddiesなどいないだろう。
アイドルとしての最後の彼女の姿を、ちゃんと声を出して見送ってあげたい、と思うのがBuddiesの常だと自信を持って言える。
だから、なんとか間に合ってほしい。
この2年半で、おそらくコロナ前のLIVEをご存知ない方も増えたとみる。そんな方々に、真のLIVEの迫力とは、ステージ上の彼女たちだけではない、もちろん観る側である私たちだけでもない、その双方がお互いを鼓舞することで生まれる力なのだと、是非知ってもらいたいのである。
コロナの真っ最中に、改名し、新たな坂を上っている彼女たちを、私たちも私たち自身の声で背中を押してあげる日が、まもなくやって来る。
そう信じる。