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毎日note #16 日向坂な木曜日 おひさまが日向坂に求めているもの 2024年5月16日付
日向坂46の11thシングル、前作の初週売上を上回ったそうだ。
良い数字には、素直に喜んであげたい。
こだわるようで申し訳ないけれど、日向坂46の出自がひらがなけやきであり、欅坂46という大枠の中からスタートしているというのは、変えようのない事実である。
ただし、ひらがなけやきから日向坂に転生するとき、グループカラーが変わったのも、これも厳然たる事実である。
しかも、そこから決して短くない年月が経った。
彼女たちを推す人たちも、様々なのは理解できる。
そうすると、今の「おひさま」は全体として、彼女たちに何を求めているのだろうとふと思う。
数字が全てではないにせよ、一つの大切な指標であることは間違いないので、ここから少し言えることを探りたい。
🍈日向坂46初週売上⚔️
— ともぱぱ☀️ (@mkt0123_9) May 15, 2024
キュン 476,362
ドレミ 448,706
こん好き 476,739
ソンコト 558,219
しかたん 486,074
ってか 415,537
僕なんか 442,416
月星 428,527
ワンチョ 473,084
アムアイ 448,209
ハニデュ 448,824【確定】#日向坂46_君はハニーデューhttps://t.co/shyrOpV2A3
かつてはCD売上の集計といえばオリコン一択だったが、最近はビルボードを重視する傾向があったり、そこにストリーミングが入ってきたりして混在し、しかもこの数字が結構違うことがあるので、上がったとか下がったとか、勝った負けたという論争そのものがナンセンスになってきているなとつくづく思う。
引用させていただいたツイートから見えるのは、初週売上に絞った数字ではあるけれど、これだけ見ると日向坂の数字そのものは、大きく変わってはいない。
ただ、総数としては大きく変わらないものの、その微妙な差というのは一体どこから生まれるのだろうかと。
例えば4thソンコトが初週としては少し抜きん出た数字になっているが、これは何が要因だろう。
確かにこの頃の日向坂が上り調子だったのは間違いない。
そしてこのソンコトが、握手会として企画されたのは今のところ最後だったのだ。
つまり、旧来の個別握手会、全国握手会として企画されていたあの時代。そして実際に個握券も売った。おひさまの元にも届いた。
でも実施されなかった。
コロナだ。
だから、5thにかけて下がったというか、元の数字に落ち着いてしまったのは、ここが大きく影響してるのではというのが私の見解だ。逆にいえば、コロナがなければ、もしかしたら5thはもっと数字を伸ばしていたかもしれない。
当時の握手券の一部は、私の手元に今でもある。
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その頃からずっと考えてはいたことだけど。
おひさまと総称で呼ばれている人たち、もちろん自分にもその自負はあるけれど、おひさま専というか、日向坂単推しの皆様というのはどれくらいいるのだろう。
というか、ここらあたりがTwitterを見てても悩むところで、例えば坂道シリーズ三坂全てを推している方も、乃木坂×日向坂、乃木坂×櫻坂、そして櫻坂×日向坂という兼推しの方もいらっしゃる。間違いなくいらっしゃるのだけれど、この構成比というのがどのくらいなのか、ずっと知りたいとは思っているものの明確な答えが出しにくい。
というのも、どうしても不満の声というのは大きくなりやすい一方で、一定の満足感を得ている人の声は逆に小さくなるかそもそも声を上げない、という現象があるのだ。
つまり、実数は表していない。
少数の大きな声、ノイジーマイノリティーとでも言おうか、そういう可能性もある(もちろんそうでない可能性もあるけれど)。
回りくどいのではっきり言うと、私は、兼推しの皆様というのは、実は思っているよりも相当多いのではないかと考えている。
もしかすると、専ヲタ(などという言葉が存在するのかどうか知らないが)よりも遥かに多いのではないかと。
仮にそうだとしたら、坂道のファン同士が仲が悪い、というのがいかに意味がないか、もっと言うと表面しか見ていないかがはっきりするわけだけど、これを証明する術がない。
それはさておき。
兼推しも、おひさま専の皆様も含めて、総じて日向坂に今何を求めているのか。
よく2023年が迷走だとか停滞だとか言われるが、私がそう考えていないのは、実に実験的な年だったような気がするからだ。
シングルもそうだが、アルバムもそう。いろんな楽曲に挑戦させて、今のおひさまと響き合うのはいったいどんな曲調なのか、試していたような気がするのだ。
例えば私のように、ひらがな時代からの兼推しの方々は、間違いなく彼女たちに欅坂の姿を映している。だからこそ今も推しているのであって、欅坂の路線の楽曲にどうしても惹かれる。日向坂で言えば「ときめき草」はそれにあたると思うが、この層に好評だったのは実は「ガラス窓が汚れてる」。
久々に、欅坂路線ゴリゴリの楽曲が来たなとは思ったが、その曲のセンターを河田陽菜が務めるというのも、またエモさ爆発なのであるけれど。
そう考えると、例えばこの曲が表題として発売されていたら、いったいどれくらいまで伸びたのだろう?と思うことはある。かなり根強い人気があるのは確かだけれど、総数としてどれだけ支持されるかは見てみたかった気もする。
表題で言えば「月と星が踊るMidnight」もまさにそれで、やはり欅の木に繋がるカッコよさを求める傾向がある。
私なんかは、佐々木久美センターの「君は0から1になれ」もこちらのカテゴリに入れたくなるくらい好きだし、ユニット曲では「Cage」もこちらか。
一方で、日向坂に改名してからおひさまになった、という方々が求めているのは、私の肌感覚で申し訳ないけれど、やはり可愛い日向坂、という部分が前面に出ている曲のような気がするのだ。
「キュン」などまさにそれだ。
どういうマーケティングを行なったのか、それともただの偶然なのか、この路線で日向坂はスタートダッシュに成功したのは間違いない。
そして、11th。正源司陽子を前面に出す形で、そんな彼女をしっかりイメージできるような「君はハニーデュー」は、まさにその路線を踏襲するものだと言える。
どちらも日向坂であることには違いない。
ただ、今のファン層はどちらをより支持しているのか。
いろんなことに挑戦する、という言い方は確かに聞こえはいいのだが、それは2023年がまさにそんな年だったので、悪く捉えれば腰が落ち着かない、迷走しているというネガティブさになって跳ね返る。
とすれば、そんな声さえ払拭する爆発力が必要だったかもしれない。それがなかったのは事実だとは思う。
そんな状態からの11thなので、この数字に繋がったと言えば繋がったのかなと。
最も今安堵しているのは、他ならぬ弱冠17歳のセンターではないだろうか。
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となると、結論としては、可愛い日向坂、というものを求めるファンの方が多いのではないか、となることはなる。
もちろんそれもいい。
彼女たちは、それを全力でできる人たちだ。
でも彼女たちの本質は、欅の木に育てられた部分である。
何度もいうが、これだけは間違いない。
漢字欅に憧れてひらがなになった一期生、そんな先輩を見てこの人たちと一緒に活動したいと思って加入した後輩たち。
しっかりと遺伝子は残る。
自分たちの表現したいものを、確実に表現する。
そのブレない気持ちこそ、欅の木の真骨頂だと思うのだ。
そしてそれは、もちろん日向坂にもちゃんとある。
なにせあの11thセンターは、漢字欅のパフォーマンスを見てアイドルの概念を叩き壊された人なのだから。
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