魂はそばにあるー三期生ライブ初日終了後に、推しメン小田倉麗奈さんに捧げるnote 毎日note neo #38 フリーな火曜日 2024年10月8日付
拝啓 小田倉麗奈様
大阪城ホール、初日。
私はその場を共有することはできませんでしたが、おそらくあなたはその目でご覧になったのだろうと思います。
胸に去来することは、私なんぞが計り知ることができないくらい、あったのではないかと。
それも一種類ではない。
次から次へといろんな感情が溢れ、そして入れ替わり、自分でも説明のできない想いと闘いながら、戦友たちのステージを見つめていたのではないかと思います。
Buddiesの間では、あなたのことを「お嬢」と呼びますよね。
もちろんそういうキャラだとは承知していますが、私は一切そんな呼び方をしたことがありませんし、たぶん今後もそういう見方はしないと思います。
一人の人間として見ていたい、という思いがあります。
もちろん本当のあなたの人となりを知っているわけではありませんが、その想像はできます。
その意味では、あなたを形容するのなら、まだ「現役慶應大生」というほうがしっくりきます。
それはあなた自身の評価なので。
家が裕福だからどうとかというのは、決してあなた自身の評価ではありません。
そこではなく、とてもストイックに日々を過ごしていながら、その性格から来るであろう空気感は決して崩さなかったところが、本当に大好きなのです。
ミーグリに行かせてもらって、話をさせてもらって、本当に自分との波長が合うなと感じました。
櫻坂のパフォーマンスを、ダンス未経験の部分から研ぎ澄ましていくというのは、想像を絶する大変さがあると思います。いや、そう言っていても、私も本当のところはよくわからない。わかったような口をきくことが失礼なレベルだとも思います。
アイドルは、努力している姿を見せないのが是、とされています。何事もなく結果だけを示して夢を見させてくれるのがアイドルであると。
もちろんそれも尊いことではありますが、私はアイドルは偶像だとはこれっぽっちも思っていない。アイドルは「人間」なのです。人間が、人間らしくアイドルをして何が悪いのかと本当に思う。
かつて欅坂46に惹かれた最も大きな要因は、それだったのではないかと思います。
ステージ上のキラキラした部分だけを見せる、という従来のアイドル像。それはそれで確かに素晴らしい。
けれど、私に言わせれば、人間味に欠ける。
欅坂はその人間臭さ、泥臭さがあって、同じ血の通った人間だと認識できたから、一気に自分の中でリアリティーのあるものになったのです。
櫻坂もその底に流れているものは同じで、アイドルでありながら、私たちに突きつけてくるのは「今」を必死に生きる、現実をまざまざと見せつける姿。
戦ってるんだなと、いつも思います。
この世で生きることは、老いも若いも関係なく、何かと必死に戦って生きて、一日を終え、そして明日を迎えてまた何かと戦う。
そんな日々の繰り返しだなと。
ずっとずっと、あなたがおもてなし会で言ったセリフが忘れられません。
私が三期生で、あなたを推さないといけないかもしれない、と思うに至ったセリフ。
ただこのセリフは、そのスピーチの前後を正しく入れることで、実は少し見え方が変わる気がしています。
もちろん、「無傷でいられない」というセリフそのものもそうですが、その後の「櫻坂で知った幸せという形をBuddiesの皆さんと共有できるように、隣で嬉しい時も、悲しい時も一緒に立ち上がって歩き出せるように、寄り添えるような言葉や表現を持っていきたい」という部分が響いたと同時に、それは欅坂のスタンスでもあり、同時に櫻坂のスタンスでもあるなと思いました。
私たちに、嬉しい時も悲しい時も寄り添ってくれようとしている。
ならば。
私たちも、あなたが嬉しい時悲しい時ともに、寄り添える存在でなければならないのではないかと。
腰という部位は、それこそ人生に関わる部位だと思います。
どちらかというと、ある程度年齢を経た人間の方が、その腰の大切さを知っています。
アイドル人生、というよりは、これからのあなた自身の人生、小田倉麗奈の人生に関わるということ。
同期がステージで躍動している姿は、いろんな想いがあったことでしょう。
でも、私たちは忘れない。
きっとどこかで既に兆候はあったはずなのに、あの9th BACKS LIVEで最後までやり切ってくれたこと。
その結果、自力で立てなくなってしまったこと。
でもそこにあったのは、みんなと最高のステージを見せたかった、自分たちを見に来てくれた人たちに対して、手を抜かないステージを作り上げたかった、そんな想いで最後まで駆け抜けてくれたのだろうということは、間違いないのだろうと思います。
だから、私たちは涙を飲んで、その意思を尊重しなければならない。
そんなあなたの魂は、間違いなくあのステージで共に躍動しているのです。
三期生ライブ最終日。
私は大阪城ホールに行きます。
きっとあなたも、どこかでご覧になっていることと思います。
でも、私たちはあなたの魂が躍動しているその姿を、必ず観ることになると思うのです。
今は、私たちはそれだけで、あなたがその場所にいる人なのだと感じられます。
私なんぞに言われなくても、賢いあなたのことだから先刻ご承知だとは思いますが。
絶対に無理はしないで。
あなたのこれからの人生のために。
一人の人間、一人の女性・小田倉麗奈さんの人生のために。
たとえどれだけの時間がかかろうと、一等星の眩さが失われることはない。
私たちは、あなたとともにこれからも歩み続けると胸を張って申し上げたいと思います。
敬 具