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令和のガチンコバトル、終戦ー超個人的にこの戦いで得たものだけを考察する 毎日note EX 2024年6月30日付
6月末日で、2024年が半分終わる。
早い。
本当に早い。
そんな中。
櫻坂46とINIさんの同日発売売上対決がクライマックスを迎えた。
どちらも初週1位が欲しい。どちらも連続記録がかかっている。
負けられない戦い、ということなのだが…
もう今日は超個人的な話であり、自分が過去櫻坂のCDを買ってきた中で感じたことから、今回の出来事を見つめる回にしておきたい。
まず、私は歴代、通常盤はミーグリ申込で買うので、店頭では買わない。
逆にTYPE-AからDについてはフラゲ日に店頭で買う、というのをずっと繰り返してきた。
店頭で買う理由。
もちろん通販でもいいのだけれど、パネル展が見たいから、ということと、どれほどの熱量かを自分の肌で感じたいから、というのが最も大きかった。
今まではやはり、時間的に少し早かった日もあったものの、通常盤以外の全形態が全てその場で買え、しかも並んだ記憶もなかった。場所が地方だからというのもあるかもしれないが、自分の中ではそんなものだという認識だったので、それがいいとも悪いとも思ってなかった。あくまで、そんなもの、という認識。
それが、承認欲求あたりからだろうか。
そもそも店頭にCDが並ばなくなって、レジで申告する形になっていった気がする。もちろん私が行っていた店舗だけかもしれないけれど。
ここらあたりから、何か違うぞという空気を感じ始めてはいた。
それから8th、そして今回の9th。
もはや予約していないと買えない状況が生まれた。
櫻坂のCDが、売れてきている。
いつもにも増して。
それより何より凄かったのは今回、INIさんと同日発売になったことで、今まで知らなかったCDの買い方が存在していたのを知ったこと。
私たちはどうしても植物を冠するグループを推す身なので、「枯らす」という言葉は使いたくないのだけれど、CDショップの在庫をなくすくらいにみんなで買う、という買い方があると。
もちろん資金をお持ちのファンにしかできない芸当ではあるけれど、ファン同士で連絡を取り合って在庫を確認し、売り切れにまで持っていってしまうという、これは正直知らなかった。
まぁこのことについてはまた改めて書くとして、とにかく完全にこれに触発されたことは間違いない。櫻坂の側も旗振り役の方が複数現れて、先導する形で各ショップに突撃するBuddiesたち。そしてその極め付けが、初週売上にカウントされる日としては最後となる、本日6月30日だった。
改めて、凄まじい戦いぶりだった。
全国規模でこの戦いが繰り広げられ、各ショップから「完売」の報告が続々と上がる。両グループともだ。
6/29の時点でINIさんの方が、オリコン調べで約15000枚上回る戦い。
Billboardと、オリコン。
Billboardは紅白出場の指標とも言われる。
オリコンについては、欅坂から数えて初登場1位の連続記録が途絶えるか否かの瀬戸際。
かたやINIさんの方も似たような状況という。
ただ、このCDの買い方には、お相手の方が一日の長、いやそれどころじゃなくどちらかというと普段の戦いを実践すれば勝てると踏んでらっしゃったような気がする。そもそもこちらにはそういう文化がないのだから。当然といえば当然。
ところがねぇ…Buddiesというのは何度も逆境を乗り越えてきたのももちろんだけど、彼女たちのためならなんでも吸収することも覚えちゃって。
枯らし方(櫻なので「摘み方」という名前は実に秀逸)を短期間で習得してそれを実践するんだから、もう凄すぎる。
先ほど終戦。
最後は渋谷決戦、というか…
私たちBuddiesにとっての、CD販売においては聖地中の聖地である渋谷TSUTAYA。
ここでのとんでもない在庫量が火をつけたところありますよねぇ…
最後はINIさんも、櫻坂も、両方が在庫をなくし、完売。
櫻坂が完売したのは、閉店数分前だった。
確かにね。
確かに。
この買い方に疑問がないわけではないのよ。
TL見てても、楽曲の評価がまるでない、と書いている人もいた。
どうしても対決へと流れがいってしまっているので、飼い方への疑問を投げると叩かれる、という風潮にはなっていた。でもそれは確かに、CDの売り方買い方としてありなのかどうかは精査が必要だ。
出てきた数字がどこまでの意味を持つのか。
それも含めて。
それは確かにあるんだけど、得るものもとてつもなく大きかった。これは正直意外だった。
まずなんといっても…
櫻坂46ってこんなに愛されているのか!
それを実感できたことだ。
一体どこに隠れていたんだろう、というくらい、今回この対決になったことで「初めて櫻坂のCDを書いました!」というツイートのなんと多かったことか。加えて、推しが卒業したり、グループが改名したりでヲタ卒した皆様。とはいえこれではっきりしたのは、完全に離れていたわけではなく、やはり遠巻きに櫻坂をご覧になっていたということ。そりゃ卒業生が託したグループ、欅坂の意思を受け継ぐグループだもの。本気で気にならない、という人は少なそうな気はする。で、そんな方々が今回動いてくださったこと。
もちろん、普段は様々な事情もあって、なかなかお金を出す、というところまではいかなったとしても、今回こういうきっかけがあって、何枚か購入してくださったと、本当にたくさんその報告を拝見した。
これだけでも涙だ。
欅坂からの記録を途絶えさせたくない。
卒業した推しメンが、これからも櫻坂をよろしくといっていたんだから、ここで協力しないと推しメンに顔が立たない。
理由は様々だろうけれど、本当に有り難かった。
何度も言うけれど、確かにこの数字は、お互いがお互いを意識しすぎたうえで弾き出された、実数を反映していない数ではある。それはわかる。でも、そこにはいろんな人の魂が、あまりに多くの人の魂が乗っかっている数であることもまた事実だ。
だから、この数を評価しない、というのはあまりに人間というものをわかっていない意見だと思う。単純にデジタル化された数字、それだけを追って生きている人の意見というか。
私たちは、人と人との間で生きている。
たとえ時代がどう移ろうと、それだけは変わりようがない。
だとすれば、人が集まるところには、その集まった人の想いが集い、その想いというのは、様々なものを動かす、ということもまた事実である。
もちろん、問題点がなかったわけではなかった。
ただ、たとえそうだとしても、これだけ得るものが大きかったのは、とりもなおさず、この戦いをこなした中でのものなので、平和な中でCDを売るだけでは絶対に観ることができなかった景色だと断言できる。
結果は、来週のどこかで出る。
あれだけの在庫数を誇ったシブツタを、摘みきった。
これだけで、戦いに悔いなし。
どちらかというと、10枚目でまたどこかと競合したとき
同じ戦いができるかどうかの方が謎だ笑
いや笑い事じゃないな。
できれば二度と御免被りたい戦いではあった。
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