勝負事に相対して自分の中で巻き上がる二つの感情ーMINI vs Buddiesの戦いは何をもたらすのか 毎日note EX 2024年6月27日付
私はときどき、自分が本当に二重人格だなと感じるときがあります。
とても簡単に言ってしまうと、主観的な自分と客観的な自分。
物事に熱くなっている自分と、一歩引いたところから見ている自分。
誰しもそういう部分は持ち合わせているとは思うけど、私の場合はそれが同時にやってくる。だから正直疲れます笑
自己矛盾を起こすことさえあるので、なおさら。
加えて、極度の負けず嫌いというとても厄介な一面も持ち合わせています。
幼少期だけの話かと勝手に思っていたら、歳を重ねるにつれてその負けず嫌いぶりはよりヒートアップしてきて笑 むしろ幼少期は自分中心で自分が負けるのが嫌いだっただけでしたが、歳を重ねると今度は自分に関わる全ての人が負けるのが嫌い、なんなら本人が勝負にこだわっていなくても、私が負けるのを悔しがるという温度差まで生じて笑 「なんで悔しくないねん!」って叫ぶとか、もう厄介以外の何物でもなく笑
櫻坂46 9thシングルの発売日が、2024年6月26日になったのは、偶然なのか故意なのか。
INIさんの新曲が同じ日に発売。どちらかというとぶつけていったのは櫻坂の方だったと記憶しています。
どちらも連続1位がかかっている。
どちらも、非常に強いファン層を持っている。
ヤバい、と率直に思いました。
それが、最初に得た感情。
負けるかもしれない、という意味ではありません。
それももちろん強敵ですからありましたが、それ以上に。
疲弊する。
勝っても負けても、疲弊する。
MINIさんも、Buddiesも、間違いなく疲弊する。
そもそもよく言われることですが、健全なライバルの存在というのは、結果お互いを高めることになります。自分一人で頑張るだけでは出なかった結果をもたらすこともある。確かにそういう意味では、過去最高の売上を記録するかもしれない。
ただ肝心なのは、「次」に繋がるかどうかだと思うんですよね。
Billboardの指標、デイリーもあればウイークリーもある。オリコンの順位もある。一昔前と違って、順位もいろいろだし、そのパターンも様々だし。
どちらのグループも、この次に出すシングルで、今回以上のものを求められることになるし、どんどんハードルは上がる。それこそ上等だという意見もあるでしょうし、そんな戦いは楽しくないしついていけない、という意見もあるのは当然のことです。
「無理はしないで」というのはそういうことです。無理して積みました、それで、勝ちました。そりゃ嬉しいでしょうけど、そのことがどう次へ繋がるかを考えないといけないと思うのです。それ以上の結果を求められたときに、出せるかどうかを自問自答すべきなんじゃないかなと。
基本は、楽しむことが最も大切です。
自分の推しを勝たせたい、そして勝つことができれば、そりゃもちろんいちばん楽しいでしょう。
でもその結果、あなたの生活が苦しくなったとしたら…
あなたはそれでもいいと言うかもしれない。
ただ、忘れてはいけない視点としては…
そうなったあなたを、推しメンがどう思うかではないかと思うのです。
私は櫻坂のことしかわからないのでその例でいくと、彼女たちは自分たちを推してくれている人が、自分たちのために幸せでない状態になってしまうことを喜ぶとはとても思えません。
あなたたちの生活を犠牲にしてでも、私たちを勝たせて!などというメンバーは間違いなく一人もいない。断言できます。
ただこういう戦いが続いていくと、これも間違いなく、誰かはそうなっていく。これもまた、断言できます。
もちろん、購入できる金銭的余裕のある方は、積んでいただくのは構わないと思うのです。もっと正しく言うと、多くの枚数を買うことによって、たとえば応募券で私物サイン会やその他スペイベに当選する可能性が上がるわけですから、楽しいと。それができる方はどんどんしていただいた方がいいとは思うのです。
だからご自分の身の丈に合ったやり方で楽しみましょう、というのが最も大切だとは思います。
間違っても、追いきれない、買えないから自分はBuddiesじゃないというところへ気持ちを持っていってしまうことだけにはならないよう願いたいです。
櫻坂が好きだ
櫻坂のメンバーが、櫻坂の楽曲が、櫻坂のパフォーマンスが好きだ
その気持ちだけで間違いなくBuddiesです。
…大人になるというのは、やはりみんなで幸せになりたいという気持ちが生まれることなのかなぁとも思いますが笑
ただ、その一方で。
生来私が持っている負けず嫌いの感覚が消失してしまったわけではありません。
それは冒頭書いたとおり。
勝負事は、勝たないと意味がない、と私はずっと思ってきました。
どこかの政治家が「2位じゃダメなんですか?」と言ったのは遠い過去の気もしますが、1位じゃなければ誰も取り上げないでしょう。惜しくも2位でした!って言って取り上げてくれるのは身内だけです。1位になるからこそ注目度が上がる。1位しか取り上げないからです。
MNIさんはスゴい。
というよりも、男性アイドルを推している女性は、本当に強い。
推しを勝たせたい、と思う気持ちは、心からリスペクトに値します。
でもね。
だからこそ相手にとって不足はない。
負けず嫌いな上に、相手が強い方が燃えるのですよ。
上等だ。やってやるか。
…という厄介な感情が湧き上がってくる自分を呪いたいです笑
こういう戦いは、先述のようにデメリットが強調されがちですが、メリットも当然あります。
特にBillboardの指標は紅白に影響、とか言われるとどうしても、落選を経験しているBuddiesは反応せざるを得ません。
加えて、どこか一体感が生まれていくというのもまた事実です。これはAAAで賞をいただいたときにも感じていたこと。
そうやって、グループも当然のこと、推す人々も成長していけるというのはとても大きなメリットかもしれません。
とはいえ。
私はやはり「推すことが楽しくない」「勝つとか負けるとかそういうんじゃないんだよなぁ…」と思っている方々のことも、忘れないでいただきたいなと思うのです。エンタメの基本は楽しむこと。楽しくない、というのは最もあってはいけないことだと思うからです。
偉そうなことを宣ってきましたが、結局は皆様それぞれの判断に委ねることになるわけです。
この戦いに参加して、INIを、櫻坂を、勝たせる!という思いで枚数を積まれる皆様、本当にスゴいと思います!
たくさんの枚数は買えないけど、勝ってほしい!という皆様、ダウンロードや、それも厳しければMV再生回数という方法もあります!ご自分が楽しめる範囲で!
大量のCDのツイートが流れてきて辟易されている方、ミュートでも結構かと思います。自分の見たくないものを表示させて、エンタメも何もないもの。ただし、そうすることで自分は何も貢献できないと考える勿れ。「好き」という気持ちがあれば、推しなのです。推して楽しくなることを最優先していただければと思います。
高みの見物しているのが楽しいという方、そういう楽しみ方もありますよね。ただ結果として、札束の殴り合いみたいになっているとしても、それを揶揄するのはどうかと思うのです。その行動のどこに源泉があるのか、やはり知っておいていただきたいし、できればリスペクトをもってご覧いただけると幸いです。
CD購入はお小遣いからしか出せないという学生の皆様に申し上げたいのは、それこそ気持ちが大切だと思うのです。櫻坂東京ドーム公演でキャプテン松田里奈も言ってましたが、ここに来られなかった人の応援も、自分たちにはちゃんと届いていると。買えないから応援していないなんて、誰も思わないということです!買える人が買えばいい話であって、それで落ち込むことなどないように。
無理する方が、推しに心配させてしまう結果になると思います。
そういう子たちでしょ、あの子たちは。
私の願い。
勝つ負けるも大事。私の中の負けず嫌いは確かに沸々と蠢くけれど、それ以上に。
この戦いが、両グループの「次」にぜひ繋がってほしいということ。
何をもって勝つ負けるになるのかも難しいところではあるけれど、たとえどちらが勝ったとしても。それこそどちらが2位になったとしても。
相手を恨むわけではなく、相手にリスペクトをもって。
今後に何かを残すことの方が、それこそ1位の連続記録なんかより何倍も何十倍も何百倍も!
本当に本当に大切だと思います。
チーム櫻坂の皆様
フラゲ日でハーフミリオン達成は、心から誇っていい数字だと思います!
実に久しぶりに聞いたワードでした!
勝負事で最も大切なことは
お相手に勝つことよりも、己に勝つこと
己に勝てない人が、誰かに勝つことなどできない
お相手は合わせ鏡であって、そんなお相手を敵視するのではなく、リスペクトをもって接したいものです。
戦い終わった番長同士が
「…なかなかやるな」
「オマエもな」
というあの関係が大好きな川島でした。