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「君ガ咲ク。」のは「好きで。好きで。好きだから。」ー櫻坂46四期生&日向坂46五期生オーディション同時開催へ 毎日note EX 2024年8月5日付

心のどこかで。

乃木坂6期生オーディションをやっているということは、いつかくるだろうとは思っていた。

まさか乃木坂のオーデの最中に、こちらの募集が始まるとは、というのが大方のBuddiesおひさまの感想だろうと。

櫻坂46四期生オーディション開催。
日向坂46五期生オーディション開催。
発表直後から、もうさまざまな声が乱れ飛んでいる。

「今」のグループが、好き。
だからもう少し、今のメンバーでのグループが見ていたい。
まさか、新しいメンバーを入れるということは、卒業がこの後に待っているのではないか…等々。
など、妙な勘ぐりというか、不安心配は、もちろんその愛情の裏返しである。

何度繰り返されてきたんだろうかこの光景。

欅坂二期生の加入時には、免疫も何もなかったからもっと凄まじかった。
私はそんな当時から二期生に賛成だったし、おもてなし会も行ったクチだけど、あれだけの人気だった欅坂46でも、二期生おもてなし会に当日券が出たくらいだ。今では考えられないことが起きていた。それくらい、少なくとも欅坂に新メンバーが入ることが、ファンに期待されていなかったのは残念ながら事実だ。しかし、グループの改名を経て、研修生組も含めた二期生が、今の櫻坂の主流である。これには本当に頭が下がる思いだし、私は新メンバー大賛成派ではあったけれど、あの状況で彼女たちを相当傷つけた責任を感じているので、あの場にいた者として、応援の中に、ほんの少し贖罪の気持ちも存在する。

日向坂の場合は、当時ひらがなけやき時代、例の立てこもり事件を起こすような最悪のタイミングで一期生がオーデを知ってしまい、おそらく本当の意味で気持ちを切り替えるのに結構な時間を要したと想像する。ファン、というよりもどちらかといえば先輩の方に抵抗感が強かったのではないだろうか。そんな「ひらがな二期生」が今の日向坂の主流であることは間違いない。なんなら奇跡の世代とも言われる存在となっている。

日向坂四期生オーデのときも、櫻坂三期オーデのときも、ずっとあったそんな不安が渦巻く光景。

〝今のこのグループが好きだから〟
〝まだ早い〟
〝卒業生ラッシュがあるのではないか〟

本当に、VTRを見るくらい同じ光景。



ではあるのだが。
そんな中にもやはり、そのグループの時勢を反映させている事情も少しはある。時勢、というか、時期特有のもの、とでもいうか。


まず、櫻坂。

櫻坂三期が初お披露目されてからは1年半と少しか。
日向坂四期の加入はその結構前だったにもかかわらず、今回は同時になった。その分、櫻坂三期にとっては確かに早いようにも感じられるかもしれない。
でもこれは、逆に言えばそれだけ彼女たちがとんでもない成長スピードで日々を駆け抜けている証拠ではないかと思うのだ。

既に先輩と混じっての選抜にも何の違和感もなくなっている現状で、おそらく水面下で10thもしくは2ndALBUMが動いている。主力と言っても過言ではないくらいの活躍を見せているメンバーもいる。
運営に「次」を見据えさせるくらいの安定感、言い換えれば運営の信頼を勝ち取ったとも言える。

その反面で言えるのは、競争が改めて激化することだ。

これは三期に限らない。一期二期にも当然言えること。

よく組織の活性化のために、先輩が後輩に道を譲ってやるべきとかいう意見が散見されるけれど、私は実は違った意見を持っていて。
先輩が自発的に道を譲ってやらないとそのポジションに入れない後輩なんかに価値があるのか、と思うのだ。
自力で勝ち取れと。
仮に先輩が奪われたのなら、やる気があるなら取り返しに行くくらいの気概を見せずしてどうするんだとも思う。奪われたらやめてしまえ、というのはあまりに暴論だし、それは本当に組織のことを考えているとは私は思わない。


それにしても、三期生が先輩になるんだなぁという感慨。

自分たちが、一期生二期生にしてもらったことをおそらく骨の髄にまで染み渡らせている三期生。そうしてもらったことで、グループにことのほか早く順応できたことを身にしみて知っている。
あの子たちなら、きっと頼れる先輩になれる。
そして先輩として後輩に接していくことで、彼女たちにもさらなる成長が期待できる。

若く強い、後人。
まさに自分たちが歌ったその対象が、自分たちの前に現れる。
自分たちがそうしてきたように、先輩を超えることが礼儀だと教えられる後輩たちが。

でもたぶん、楽しみな気持ちの方が多いのではないかなと。

総じて櫻坂をさらに強くしてくれる子たちなら、誰だって大歓迎なのだから。



日向坂。

日向坂は四期生はもちろんだけど、三期生の立ち位置も難しく、地に足がついているのかいないのかわからない状態でずっと進んできたように、個人的には見えていた。
何度も言うように、グループとして停滞していたとは思っていないけれど、少しスタンスの難しい彼女たちにとっては試練の日々だったかもしれない。

成長スピードというのは、人によって違う。

私も子どもに接する仕事だからわかるところはあるけれど、全員が同じペースで成長してくれたらこんな楽なことはない。けれど、もちろんそうではない。集団を教えなくてはいけない仕事でありながら、その個人のペースも尊重していかなければならないから難しい。人数が多ければ多いほど、結局カバーしきれない部分が出てくる。それは1対集団という指導体制の限界なのかもしれないけれど。

だから、あれだけの年頃の女子がいて、立ち位置どころかそのバックボーンも、もっと言えばそれ以前の、その場所にいるきっかけも何もかも違う集団の成長速度が、他のグループと同じはずがないのであって。

日向坂四期生は、結果あれで正解だったんだろうなと今になって思う。

少し時期はずれているものの櫻坂三期生とよく比較されるが、タイプが違いすぎる。
改めて言うけれど、日向坂四期生はあれでよかった。

そして彼女たちも、ついに先輩となるのだ。

自分たちが経験したことを、或いは経験させてもらった想いを伝承していくのは、それだけで個人だけでなく集団への成長に繋がる。




「そのグループが大好きでたまらない、そのグループに入りたい」という人に入ってきてほしい。
その想いはとてもよくわかる。

でもある程度推し活をやっていると、必ずしもそれが唯一の正解でないのかもしれない、という思いにも至る。

もちろん、グループが大好きな人でいてほしい、というベースは変わらない。
でも、好きになるのが、入る前か入った後かはこだわる必要がないのかもしれない、という意味である。

オーデ発表直後から、TLで懸念されているような言葉たちは、前述のとおり風物詩みたいなもので、変化を嫌うというより恐れを抱く方々の偽らざる気持ちだろう。そんな生の声の裏返しに存在するのは「今の状況を壊してほしくない」という気持ちである。決して新メンバーが嫌、というのではなく。

でもそこで想起されるのは、新メンバー自体が嫌だ、という空気が蔓延していた時代もあったこと。

本当に、これは何度も言うことだけれど。

櫻坂二期生は、まさに針の筵のような状態でグループに加入して、今や先頭に立ってくれている。
日向坂二期生、当時のひらがな二期生は、一期生が地に足がついているかわからない状態での募集加入だったため、ファンというよりメンバーが複雑な想いを抱いたに違いない。それは悪いことではなく、自然な感情だ。
でもそんな二期生が、今は日向坂の前面に立つ。
なんなら、共に既に後輩を支える立場にもなりつつある。

見方を変えれば、それは「変化」した結果生まれたものだ。

今が最高すぎるから変わってほしくない、とはいうが、それも何かから変化した結果生まれたもののはずだ。


これだけ多くの人に愛されるグループになったのだから、その愛し方も人それぞれ、推し方も人それぞれだ。
グループ箱推しに軸がある人と、推しメン中心で推す人で意見が違う。それは仕方ないこと、というより極めて自然だ。
またその推しメン中心派の人の中でも、選抜メン推し非選抜メン推しで違うし、在籍日数で感じ方も違うかもしれない。

だから賛否両論の存在が、当然すぎるくらい当然。



でも私は、敢えて全面的に期待したい。


プレッシャーには感じてほしくないけれど、逆に言えばそれくらいのプレッシャーに耐えられる精神力くらい欲しい。



私はアイドルとしての彼女たちよりも、どうしても年齢のせいか、一人の人としての彼女たちの人生を考えてしまうことがある。

よく、合格すると人生が100%変わる、という。
確かに、一般人として過ごしてきた日々とは全く違う人生がスタートするのだろう。
一般人としての幸せは、しばらくお預けになると思った方がいい。

でも。

その分、その場所にいなければ絶対に手に入らない幸せであったり、絶対に見ることのできない景色というのは間違いなくある。
慣れ親しんだものを一旦棚上げにしてでも、それを手にしようとする価値が必ずあると思う。

そして。
ここからがもしかすると多数派の意見ではないかもしれないのだけれど。


その人の人生は、アイドルでなくなってからの方が圧倒的に長い。
それこそいつか遠い日に、その命を全うするときに、あの期間あの場所にいなければ見れなかった景色を思い出すことができるならば。
そしてその期間があって心から良かったと思えるならば。

そんな最高の人生はないと思うのだ。

私なんか、年齢どころか生まれた瞬間に性別の時点で、受ける資格が存在しないのだ笑

資格がある人で、その思いに燃えている人は、全員挑戦してほしいくらいに思っている。

挑戦して、マイナスに働くことなど何がある。
仮にダメだったとしても、オーディションを受けたという事実だけで自己紹介できるくらいの箔にならないか。



日向坂が日本の津々浦々までその名前を轟かせたいと願うなら、まだ坂道メンバーで存在しない都道府県出身者に入ってきてもらっても面白い。たまたまその県のメンバーが今いないだけで、原石は必ず存在していると信じる。

櫻坂が海外進出を視野に入れているなら、櫻坂という集団を尊重できる気概のある外国人メンバーを敢えて入れるのだって手だろう。それくらいドラスティックなことだって考えたっていい。



可能性は無限大だ。
でもそれは変化ができるからであって。
今が最高だから変化が嫌だと言ったらその可能性すら0だ。



欅坂に二期生が生まれるのが嫌だという空気に運営が負けていたら。
井上梨名も、関有美子も、武元唯衣も、田村保乃も、藤吉夏鈴も、松田里奈も、松平璃子も、森田ひかるも、山﨑天もいなかったかもしれない。
そしてそれは間違いなく坂道研修生組にも波及するので、遠藤光莉も、大園玲も、大沼晶保も、幸阪茉里乃も、増本綺良も、守屋麗奈もいなかったかもしれない。

あの空気感を耐えて、本当に本当によく頑張ってくれたよ欅坂二期生。
坂道研修生という謎のカテゴリで、誰の目にも触れずに1年間もよくレッスンして耐えてくれたよ欅坂新二期生・日向坂新三期生。
何度でも言う。
あの子たちには本当に頭が上がらない。
感謝しかない。

逆に言えば、変化を受け入れたからこそ生まれたメンバーたちだ。
誰一人とっても、存在しない世界線など想像すらできない。


変化が怖い。
気持ちはわかる。
でも大丈夫だ。それは今までがそうだったから、というのもあるけれど、でもそれ以上に、あの子たちならその空気で必ず新メンバーを包み込んでくれるし、それで新メンバーが、グループが嫌になるということは、どう考えてもありえない。



それと、もう一つ個人的な思いとして。

櫻坂も日向坂も、一期生がいる間にそのマインドを一人でも多くのメンバーに直接受け継いでほしい、というのがある。

これは、漢字欅ひらがなけやきを初期から見ている人間ならではないかなと。

もちろん、すでに二期生以下の先輩がすでに受け継いではいる。
でも、グループを創り上げてきた草創メンバーの背中を見せてあげることというのは、思っている以上の影響があるはず。





応募を検討中の皆様へ

ヲタクの言葉は、参考程度で構いません。
推す側としての想いではありますが、スタンスによっても意見はまちまちです。それに振り回される必要はない。

心から参考にするなら、メンバーの言葉が最善だと思います。

これからおそらく、各メンバーのオーデに関するブログがあがると思います。それらはきっと、あなたの背中を押してくれると信じます。



グループを愛する者の一人として。

あなたと出会えるのを楽しみにしています。






以下のような有料ブログも書いておりますので、よろしければぜひ!


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川島 雅隆(かわしま まさたか)
noteの中でも、櫻坂46・日向坂46に特化した内容ですので、特に二つのグループの推し活を経て、皆様に文章で還元できるよう努めてまいります! よろしければサポートをお願い致します。