東京ドームは一つの通過点ーその考え方に全面的に賛成する 毎日note #29 櫻坂な水曜日 2024年5月29日付
櫻坂46が、一期二期三期全員尊い、というのは大前提としてあるのだけれど、今日は敢えて…
二期生の尊さを語りたい。
今は二期生として一括りで語ることに何の違和感もないけれど、先に入った二期生と、研修生を経て加入した新二期生、両方が愛しくてたまらないというお話。
同じ二期生なら、分けて考えなくてもいいじゃないかというご意見もあるだろうし、もちろんその通りだとは思う。
ただ私たちがそう考えたとしても、約一年半という間に経験したことの違いは、厳然たる事実としてあるのだ。
そして経験したからよしとか、しなかったからダメとか、そんな話をしたいわけでもない。
先に加入した二期生は、欅坂の中でもがき苦しみ、メンバーであるにもかかわらずメンバーらしきことができていない、自分はグループの力になれていないと感じる日々があり。
一方その頃、坂道研修生という枠に回ったメンバーたちは、全く動向が表に出されることもなく、一年半という時間をレッスン等に使った。三期生の合宿がドキュメンタリーとなり、まさしく人気爆発の一因となったのは間違いないが、それなら坂道研修生のドキュメンタリーがあったら、まさに一本の映画になるのではないか。
私たちの側には、そんな坂道研修生の動向が本当に伝わってこなかった。研修生という名目で干されただけじゃないのか、とも囁かれた。
そんなレッスンの日々に、カメラが入っていたのか否かは定かではないけれど、陽の目を見ないところで、しかもそんな研修の先に未来があるのかどうかも、よくわからないままの毎日だったのかと想像すると胸が痛む。
加えて、間違いなくあったと思うのは、自分たちの同期であるはずの二期生、もちろんそのときには乃木坂にもひらがなけやきにも同期はいたが、彼女たちの活躍を見るにつけ、自分は一体どうなってしまうんだろう、どんどん離されている距離を実感して焦りがなかったと考える方がおかしい。
乃木坂に加入した4期生、ひらがなに加入した上村ひなのにも、当然ながら彼女たちなりの苦悩はあったはず。
そして、同じく坂道研修生としてレッスンの日々だった、乃木坂新4期生、日向坂新三期生も、欅坂新二期生と当然同じことが言える。
それは言わずもがなとして。
先に入った同期との違いはある。
でも、その違いがあるからこそ、できることもきっとあるはずで。
見る限り彼女たちは本当にそれを全うしていると感じるし、そんな相違点を認め合ったうえでしっかり融合しているのが本当に素晴らしい。
だから尊いといつも思うのだ。
坂道研修生組が、新二期生として欅坂46に加入したのが、2020年2月16日。
つまり、あの日の約1ヶ月後だった。
私がこの話に触れるときによく言うのだが、新二期生は平手友梨奈とともに活動をしていない。これは厳然たる事実である。
でも、これこそ二期生と新二期生の相違点の最たるものであって。
共に活動したからこそ得られるものもあれば、共に活動していないからこそできる表現もきっとある。
影響を受けているからこそ心に残るものもあれば、影響を受けていないからこそできることもあると私は思っている。
それが相違。
ただそういう意味で言うならば。
欅坂というグループを軸に考えるのではなく、彼女たちが輝くということを軸に考えるのであれば。
欅坂から櫻坂への改名は、最適な選択肢だったと今になって思うことはある。
二期生も新二期生も、どちらも輝くということを考えるなら、フラットにした方がよかったのだと。
逆に、あのまま欅坂が続いているとしたら…
今の二期生のようになれただろうか。
もちろん、それはそれでまた別の姿がそこにあっただろうとは思うけれど…
相当前置きが長くなってしまったけれど、B.L.T.の櫻坂二期生特集である。
二期生全員の、一人一人のインタビュー。
だから当然ながら、前回の櫻坂東京ドーム公演に対するスタンスというか、想いは、二期と新二期では違いがある。何度も言うが、当然なのだ。グループに在籍している期間が違うということは、してきた経験が違うのだから。
だから今更になって思うのだが、あの坂道研修生とは一体なんだったのか、と。そこに話を拡げるとますます話題がブレるので、また新しいnote のテーマができたということにしておく。いずれ。
前回のドームから一年半。
その時間の体感からして、結構違いがあって面白い。
そう別に全員が同じ感覚でいる必要はないんだ。
結果として、同じ方向に向かってみんなで歩いていければそれでいいのであって、それこそ歩んできた道も、経験も、人によって違うのだから。
そんな中で、6月に開催される二度目の東京ドーム公演を迎えるマインドがとても興味深かった。
正直言えば私自身、心の中の一抹の不安というのがあって。
それは、望むと望まざるにかかわらず、東京ドーム公演というのが心の区切りになってしまわないかという点だ。
これはそうしようと思っていなくても、スッと心の中に入り込む風のようなものなので、正直防ぎようがないかもしれない。
それくらい、実は東京ドーム公演というのはある意味特別なものなのだ。それは私たちにとっての感慨深さは当然のこと、演者である彼女たちにとっても同じこと、いやもしかしたら私たち以上かもしれない。
飽くなき向上心、というと聞こえはいいのだが、この想いの継続がとても難しい。どうしても人間どこかで満足したい気持ちもあって、それがふとした瞬間、例えば公演が終わった瞬間なんかにスッと入り込む。安心した瞬間。もうこれでいいやと思ってしまう瞬間が最も怖いのだ。
ドームで満足してしまったら、目標を見失う。
これが本当に怖い。
今回のB.L.T.インタビュー、実はその点が最も気がかりだった。
あの二期生のことだから、そんなマインドで臨むはずがないとわかっていても、言質がとりたい。
で、やはりあの子たちは、私たちが思っている、いや思っている以上の子たちだったと本当に思った。
しっかりと見据えている。
もちろん信頼はしていたけれど、はっきりと言葉にしてくれるというのがいちばん嬉しい。
そういえば、そこかしこで出てきた、推しメン・松田里奈キャプの「みんなの目標を教えてほしい」と聞いて回った話。一人一人の目標を、みんなで叶えられたら素敵じゃない?というあの発想。
つまり、今現在はもとより、未来しか見えていない。ここから先につながるものがあると信じて疑わない姿が、本当に心の底から推せる。
TAKAHIRO先生が言っていた、櫻坂が描くのは現実。もちろんそれは、欅坂からの流れもあるので、仰るとおりだと思う。
ただ最近の歌詞を見る限り、リアルに加えて、そのリアルが未来に向かってつながっているんだ、と訴えたいのではないかとよく思うのだ。
この推しメンのキャプテンとしての仕事ぶりに、それを強く思わされる。今この時点でどこに軸足があって、現実の居場所がどこまで見えていて、そしてどこへ向かいたいのか。それを共有してみんなで叶えたい。
そんなことを言ってくれるキャプテンは、なかなかいないのではないか。
先に入った二期生は、経験を積んだ。けれどその経験は必要ではあったが、生易しいものではなかった。ただだからこそ、その心の機微を表現できる、そして感じ取れる人たちになった。
後から入った新二期生は、ずっと暗闇の中を手探りで進んでいたような一年半を過ごした。でもその経験を活かせる場面は多々あった。もしかすると誰よりも人の痛みを知る人たちかもしれない。
そんな、お互いにない経験を持つ二つのカテゴリーが、そもそもの居場所で一つとなった証。それが今回のB.L.T.での特集だとすると、感涙しか出てこない。
ようやく、本当の意味で一つになれた証ができた、櫻坂46二期生。
東京ドームが楽しみなのは、もちろんだ。
そしてそれと同じくらい、東京ドーム後が楽しみで仕方ない。
行こうな、どこまでも。
noteの中でも、櫻坂46・日向坂46に特化した内容ですので、特に二つのグループの推し活を経て、皆様に文章で還元できるよう努めてまいります! よろしければサポートをお願い致します。