見出し画像

熱さの元は強さであり、強さは優しさであるー藤吉夏鈴生誕祭 毎日note EX 2024年8月29日付

演技づいている、とは確かに言われるけれど。
最初の演技仕事のオファーは何を見てなされたのかと本人も不思議がっていたけれど。

私はこの曲のMVの可能性を考えている。

今でも見返すと、これは演技なのだろうか、それとも…いや、演技なのだろうけど、演技らしくないように見えるというか。言い方を換えれば、そこまで演技というものの素地がなかったからこそのナチュラルさが前面に出てたというか、それがためにリアルに見えたというか。

ただいろんなものが重なり合った結果、藤吉夏鈴のアイデンティティの一種が形成された作品になったことだけは間違いないと思うのだ。


彼女を取り上げて書いたnoteは、本当どれくらいあるかわからない。
それでもまだ、何か足りない気がする。
それはたぶん、こうじゃないかああじゃないかといくら書いても、コアまで到達した気がしないからじゃないのかな。

彼女のインタビューを読んだ限りで言うと、自分のコアがどこにあって、どんな色をしていて、何で形成されているのか、本人が最もわかっていないようにも思える。

でも考えてみれば、そんなものか。
自分のことを他人に伝える場合、自分で意識できている部分しか言語化することなんてできないし。自分が今なぜこんなことを考えているのか、そのことについて答えを出そうとしているのか、本当の意味で正しい答えを出せるのかなんて、誰にもわからない。自分のことだけど、こんなに五里霧中なこともない。

自分のことって、最もよくわかっているようで、最もよくわかっていない。

藤吉夏鈴という存在が、なぜあれだけ注目を浴びるのか。
彼女の持つ宇宙がやはり神秘的すぎて、そこに何があるのか知りたいと多くの人に思わせるところなのではないか。
それは、どの櫻坂46のメンバーへの想いとも違う。

藤吉夏鈴にだけ抱く感情。

Start over!初披露の3rdTOUR2023最終日大阪。
あの場所にいられたことは、今でも誇りに思っている。
きっと誰もが、客前初披露を行うと信じて疑わず。
それでいて、実際アンコールでイントロが流れたとき、客席から悲鳴が上がったほどだった。

あのときの感動が忘れられないと、一年経った今でも彼女は言う。
ということはたぶん、藤吉夏鈴は第二のスタート地点にいるような気もするのだ。
この感動を超えるものか、もしくは別の種類の感動なのか、それはわからないけれど、彼女の心が得た、言葉にできないほど震わせられる何かを求めるためのスタート地点にいる。

そのカギは、自分を強くしてくれる存在であるという欅坂46全盛期を駆け抜けてくれた一期生かもしれない。
辛いことの方が圧倒的に多かった中でも、その辛さを経験していないと輝きに気づかなかった宝石を一緒に拾った同期二期生かもしれない。
初めての後輩として、自分をこれほどまでに慕ってくれて、さらには毎日刺激を与えてくれる、愛しすぎる三期生かもしれない。
そう遠くない将来、新しく加入してくることになる四期生へのワクワクの中に答えがあるかもしれない。

そしてもちろん、グループの外にあるかもしれない。

そうだとしても、それは決して卒業を意味しない。
その得た刺激を自分の中で昇華させ、確実にグループへ還元する気持ちでいるのが藤吉夏鈴なのだから。



拝啓 藤吉夏鈴様

私が初めて、生であなたを見てから、もうそれだけの時が経ってしまいました。

2019年のおもてなし会。

誤解を恐れずに言うなら、本当に違う人になってしまったかのような気さえしています。
成長と呼べるものかもしれないし、変化という類なのかもしれないし。

でも加入当初のあなたから見ていて思うのは、あなたは自分の中にある刺激を求める心とずっと向き合ってきたのではないだろうか、ということ。
そもそも、欅坂46を「自分を強くしてくれる存在」と表現し、実際そのグループの一員となって、あなたの求めていた強さは手に入れられたことでしょう。
それが、大きな刺激となって。

そんなグループが活動休止になった。
もちろん、あなたには責任はない。
誰のせいでもなかった。
でも、強くしてくれる存在がその姿をぼやかせることになったという事実は、きっと闇の中に射した一筋の光さえ消されてしまったような感覚だったと想像します。改名が発表された配信ライブ、最後に披露された誰鐘を泣きながら披露していた姿は忘れられません。

欅坂は確かに、あなたを強くしてくれた存在だったと思います。
ただ、その強さを身に纏ったことが証明されたのは、櫻坂に改名されてからでした。
他のメンバーにない雰囲気を身につけ、唯一無二の存在となったあなたには、本当に強さしか感じなくなった。
それが、冒頭述べた「成長」もしくは「変化」ということのような気がします。

そのことを決定づけたのは、実はスタオバ大阪初披露の後のMCにおける、あなたの涙だったように思うのです。
強さの種類はいろいろあれど、実は飾らない自分自身を見せられるのが、私は本当の強さだと思うのです。
あのステージで、あれだけの大観衆の前で、あれだけちゃんと自分の気持ちに正直に涙を流せるのは、強い人じゃないとできない。
そしてその強さは、きっと他の人への優しさにつながっていくのであって。

そんな姿を、先輩も同期も後輩も、しっかり見ていたと思います。

気持ちに正直になれる、そのことを身につけたあなたは、最強だ。

きっとあなたの求めるものは、近くに存在する。

そんな想いで日々歩いていくのも、また乙なものではないでしょうか。



藤吉夏鈴さん

23歳のお誕生日おめでとうございます。

勝手にここまで一緒に歩いてきた身として
これからもあなたと同じ方向を見ながら歩かせてください。



いいなと思ったら応援しよう!

川島 雅隆(かわしま まさたか)
noteの中でも、櫻坂46・日向坂46に特化した内容ですので、特に二つのグループの推し活を経て、皆様に文章で還元できるよう努めてまいります! よろしければサポートをお願い致します。