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東京ドーム初日前夜だからこそ櫻坂46二期生に送りたい、ここまで連れて来てくれたことへの最大限の謝辞 毎日note #45 特集の金曜日 2024年6月14日付
かつて、欅坂46として初めて東京ドームのステージに立ったとき。
二期生は、まだ自分たちは何もグループに貢献できていない、それなのにこんな場所に立っていいのか、と嘆いていた。
それは、とても印象的な姿だった。
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そんな彼女たちにとって、欅坂でのドーム公演は、先輩たちである一期生に連れて来てもらったもの、という意識しかないのも、また致し方ないところだったかもしれない。
これはおそらく、二期生が一期生を見る目、というのが自分たちが見てきた欅坂46そのもので、それを間近で見ているという、半ば夢でも見ているような感覚がずっと抜けきれなかった、という部分に起因しているようにも思える。
もちろんそれそのものはとてもよく理解できる。
ただ、それは彼女たち二期生にとって良いことだったか、と言われると首を傾げざるを得ない。
それはメンバーではなく、ファンの目線だからだ。
とはいえ、このままではいけないという気持ちも当然あったはず。偉大な欅坂の、本当の意味での一員になりたい。だからいろんなことに挑戦する。
ただこれはよく思うことなのだけれど。
二期生、特に新二期生はそうだが、加入してから、欅坂で活動した期間はそう長くない。ただその期間で相当学ぶことは多かったはずなのだ。でも、それが欅坂46というグループのために活かしきれたかというと、果たしてどうだっただろう。そのことは、彼女たち自身が答えを知っているに違いない。
如何ともし難い、堅い殻というものもあるのだ。
可能性で言えば、例えば欅坂が緩やかに世代交代し、マインドを継承しながら二期生中心の欅坂に移行する、という可能性もあった。でも、あの頃のファンの空気感をご存知の方なら同意していただけると思うけれど、初期メン21名しか欅坂を許さないというとてつもなく強い、悪い意味で言うと硬直した岩盤が存在したのも事実で、緩やかなれど、二期生に移行する欅坂、となると何をどう言われるかわかったもんじゃない。
そして、そんな空気のど真ん中にいた二期生が、最もそのことに敏感なはずだったのだ。
今更ながら思う。
あのとき耐えてくれて、心からありがとう。
私たちにすら空気感は伝わってきていた。でも何もできなかった。そんな中で、もしかしたら何度も辞めたいと思ったことがあったかもしれない。それでも、ここまできてくれて本当にありがとう。
欅坂から櫻坂への改名。未だにその原因についてはっきりしないので、様々囁かれることも多いけれど、二期生、というキーワードを軸に考えてみたとき、もしかすると二期生を守るためにとった選択肢だったのかもしれない、という仮説に行き着く。
欅坂のままで、前述のように二期生中心に移行していった場合、弩級の批判、そしてそれが嵩じての誹謗中傷が起きかねない。いや、間違いなく起きる。それでなくても実際に起きてはいた。
先に入った二期生はもちろんそうだが、研修期間を経て加入した新二期生など、活動らしい活動もままならない時期。そんなときに中心メンバーに移行するとしていくと、なおさら何を言われるかわからない。
正直いえば、私の声もそうだけど、ネットの声なんてごくごく一部のものが大きくなっているように見えるだけで、大多数かどうかはわからない。だから企業側は余程のことがない限りスルーでいいとは思うのだけれど、その声が反響に反響を呼んで、本当の大騒ぎになると厄介なのも確かだし、実際そういうこともある。
グループは存続したい。
でも、欅坂初期メン推しからの、誹謗中傷は避けたい。
ならば、どうするか。
改名しかない。
…という発想だったのではないか、というこれは私の個人的な見方であるが。
いずれにせよ、そこから始まった、櫻坂46の物語。
多くの一期生が、残ってくれた。
でも、これも想像ではあるが、一期生は一期生で、この改名のタイミングほど、区切りにふさわしいのも事実であって、ここで卒業することは、ある意味で欅坂46を全うする、ということにも等しいと言える。現に、その形で卒業したのが、推しメン佐藤詩織さんだった。
これも想像だけど、一期生はこのタイミングで一度は卒業がよぎった人の方が多かったのではないだろうか。
でも、残った一期生の方が多かった。これは何を意味するか。
もちろん自分自身がもっとこの活動を楽しみたい、というのは当然あっただろう。
ただそこには、やはり後輩を見守りたい、後輩の支えになりたい、という思いだってあったはずなのだ。
自分たちは欅坂をやり切った。悔いはない。
ここからあとは、後輩である二期生の物語。その物語を支えたい。そういう思いで櫻坂に参加した一期生も多かったのではないか。
だから事実、櫻坂では先頭に立つ一期生、というのはあまり現れなかった。センターを二期生の三人に据えた運営の方針、と言えばそれまでだが、ひょっとすると一期生の方から二期生を支えるポジに回りたい、という申し出があったかもしれない。そうであったとしても全く不思議ではない。
2022年11月。櫻坂としては初めて、欅坂時代も入れると通算二度目となる東京ドーム公演。
まだ早いのでは、という声は、実はBuddiesの側にもあった。
そして、メンバーもそういう思いだった人がいたと聞いた。
ではなぜそのタイミングでドームだったか。
言うまでもなく、当時のキャプテン・菅井友香の卒業があったからだ。
彼女は、特にまだドーム未経験だった新二期生を連れて行ってあげたい、という思いがあったという。一緒に行こう、と声をかけていたとも。
さすが、推しメンゆっかーらしい言葉である。
とはいえ、櫻坂としての中心メンになっていた二期生にとっては、まだ自分たちではドームは力不足だと思っていた。
でもね。二期生の皆さん。
ここにポイントがあるんだ。たぶん。
二期生にはもう一度、新二期生には初めてのドームを経験させてあげたい、そんなふうに一期生に思わせる魅力が、後輩であるあなたたちにあったということなのだよ。
常にグループのために自分たちを捧げてきたことを、先輩たちはちゃんと見ていた。
そこにあるのは無私の姿であって、欅坂のときもそう、櫻坂になってからはなおのことそう、そこまで一期生が素地を作り上げてきたグループを引っ張ってくれて、本当に感謝している、という意味が絶対にあったんだよ。
だからドームを経験させてあげたかった。
菅井友香さんは、心からそれを最後に見たいと思っていた。それを見守ること、ひいては一緒にドームのステージに立つことが、自分のこのグループの最後の仕事だと思っていたんじゃないのかなと。
グループとしては、確かに早かったかもしれない。
でもそうでありながらも、あのときのドームのステージを懸命に務めてくれて、本当にありがとう。
悔しい思いもあっただろう。
でも、それでも。
櫻坂46というコンテンツは本物であると、心の底から感じさせてくれて本当にありがとう。
卒業する推しメン・菅井友香さんへの想いと同時に、そんな素敵すぎる後輩であるあなたたちへの想いも相まって、本当に涙が止まらなかった。ドームから離れることさえ憚られるくらい、ドームの外で泣いた。
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そして。
その日から、1年半_____
信じて良かった。
自分の信じるものには絶対の自信を持つべきだ。私はそう思う。
でも、これまでの歴史を知れば知るほど、何が起きるかわからないという偶然性を知っている。
何も起きなければ、絶対に櫻坂46はブレイクする。
信じた。
間違いない。
スキルも高い。もちろんそれはある。
でも、それより何より。
スキル以前の、グループへの想い、今までの活動への想い、そんなエモーショナルな部分をスキルやテクニックで隠そうとしない姿勢、そこに本物が宿る。
そしてもしそうなら、必ず世間の注目は浴びる。
2023年下半期からの活躍は、今更言うに及ばずだ。
そして、いよいよ、明日。
二期生が真の力をつけ、そして三期生という後輩を従える立場で、中心メンバーとしてステージに降り立つ。
もうそれだけで物語としては、できすぎているくらいできている。
でも、これだけは言っておきたいのは。
彼女たちが諦めず、このグループと共にありたいと願い、そして切磋琢磨して努力を続けてくれた結果が為せる業なのである。そこがなければ何もない。
だから、二期生の皆さん。
もう一度ありがとう。
自分たちを信じてくれて、ありがとう。
Buddiesを信じてくれて、ありがとう。
櫻坂46を信じてくれて、本当に本当にありがとう。
櫻坂と共にありたいと願ってくれて、心の底からありがとう。
今回の東京ドームは、間違いなくあなたたち二期生が連れてきてくれた場所だ。
そしてそこまでの自信を持ってくれたことが、私はとてつもなく嬉しい。
先輩を超えること、という教えられた礼儀を、愚直にこなすこれ以上頼もしい存在はない、最強の三期生。
そんな彼女たちを連れてきてくれて、最大限のありがとう。
明日か。
それにしても実感がない。
ただそれにしても、ここまで完璧に近い成長物語を見せていただけるとは、正直思っていなかった。
こんなことを言うのは反則かもだけど、二期生の卒業生であるゆみちゃんにもりこぴにも、このステージに立ってもらいたかった。
二期生を軸に考える、というのが、実は櫻坂のあれやこれやを見ていくには、あまりに当然の理屈ではないかと。
私はそんなふうに思うのだ。
ドームは、一つの通過点。
そりゃそうだ。全面的に賛成だ。
だからこそ、歩みを止めないでほしい。
ここから先は、もっと二期生の力が必要になる。
そして、かつて一期生があなたたちに見せたように
少しずつでも三期生にその背中で歴史を感じさせてほしい
伝えるのは、もちろんこのグループの底流にあるマインドだ。
三期生は、優秀すぎるが故に、それはある程度持っている。
でも二期生との差は、激動のグループを中からこの想いを抱いていたかどうか、というところにある。
二期生は激動を経験した。
三期生は経験していない。
伝えられるのは、まさにこの部分である。
最大限の謝辞と共に、心からのお願い。
本当の意味での最強グループになるために、必要なことを、一期生はもちろん、三期生ともぜひ共有できるLIVEであってほしいと切に。
そして、私も。
そんなメンバーの思いを受け取る側であると同時に、歴史を知る者の一人として、マインドを発信する側でもありたい。
櫻坂46二期生の皆さん。
本当に本当に、いろんなことがあった。いろんな想いにも至ったと思う。
それでも、ここまで歩いてきてくれて本当ありがとう。
さあ行くか。
あなたたちが中心となって作り上げたグループを待つ、あのステージへ。
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![川島 雅隆(かわしま まさたか)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45359287/profile_9f03e7d6f83ad2d2d964484d122a0f96.png?width=600&crop=1:1,smart)