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3年ぶりに、時計の針、動くー「SAKURAZAKA46 Live, AEON CARD with YOU! Vol.2」

私自身が多忙すぎて触れられなかっただけで、年明けからの櫻坂46の攻勢は凄まじかった。
5thが発売されるのは年末にわかっていたことではあるけれど、それのプロモーションが全国規模に及ぶ「GoToサクラ旅」をはじめとして、そこに三期生のドキュメンタリーがあり、メンバーが多くの外番組に出演していた。

年始の、櫻坂46のCM。
推しメンでキャプテンの松田里奈のナレ。

Buddiesのみんな、準備はいい?

実際問題、準備できているBuddiesなんかほとんど皆無だったに違いない。
誰がここまで怒涛の流れを予想できたというんだ。
外番組に至っては、まず完全に追いきれないレベル。

その状況の中で、5thシングル発売を迎えた。
売上的には、私は健闘した方だと思っている。

そして、なんとなくしれっと発表された感じの、3rdTOUR2023。
春ツアー。これも予想できるわけがなかった。
6月1日には終了する。
例年ならば、W-KEYAKI FES.の開催が発表される時期だ。
その頃に、もうツアーが終了している。

夏秋。そして冬。
何かあるのは間違いないけれど、その前に、今と、近しい未来を大切に。



2023年2月27日。
イオンカード会員限定ライブのVol.2開催。


5thリリース直後なので、セトリも5th楽曲中心で組んでくるかという予想をしてた私の方が実は浅はかというか単純というか、そうではなく、考えてみたらCM等でイオンカードと縁の深い楽曲を中心に構成するのが筋だよね、という話である。

そして、声出し。

3年ぶりに、時計が、動いた。

コロナ禍って、LIVEにとっては時が止まってたような感覚だった。もちろんLIVEそのものは存在した。現代のテクノロジーで、遠隔でもLIVEを楽しめる技術もある。でもそこにあったのは、自分たちが知っているLIVEではない、そんな時間が続いていたわけである。観る側である私たちがそうなのだから、披露する側はもっと感覚のズレが気になって仕方なかったはず。
しかもそれが3年も続いて、いつしか声の出さないLIVEが当たり前になるという感覚の麻痺も起こり。

感染症の怖さもそうだけど、同時に感染症の面倒な部分がまともに影響する結果となった3年間。
ようやく声出しが解禁となって、そんな失われた時間を取り戻すための2023年が始まったわけだ。

歓声ももちろんだけど、アイドルのLIVEに付き物なのがコール。
それも、櫻坂としては初の声出しLIVEなもので、コールが決まっているわけでもなんでもない。櫻坂にはそんな曲が1曲もない。
しかも、そもそもこの3年間で、声出しのLIVE未経験のBuddiesの皆様も増えたはず。だからこの、解禁後初のLIVEがどんなものになるかは、かなり注目せざるをえなかった。

欅坂のときもそうだったけど、Overtureって誰が考えたか知らないけど気分高揚のためには最高のテンションにまで持っていってくれるよね。声が出せない頃ですらそうだったから、声出しができて初めて、なんか、櫻坂が始まったって気がした。ああ、本当の意味で始まったんだって。3年経って。それくらいの意味があった。

今回のセトリで、コール曲ということになるとnervousとか、なぜ恋とかってことになるのかな…ただもちろん、そこにいる誰もが初めての経験になるので、なにしろ難しい。そもそも、コールなんて誰がどうやって決めてたんだろうと今更になって思う。そしてよくあれだけ揃えられてたよなぁと…最初からそれと同じ水準を望むのは、さすがに酷すぎる。

だから、日向坂がやってたように、メンバー発信でもいいと思うんだよね。
みんなで作り上げる、ということが根底にあるのなら、どうしてほしいってのもメンバーの側にあると思うし。
そして櫻坂の世界観から言えば、当然「コールが相応しくない曲」というのもあるし、こちらで忖度すればいいのかもしれないけど、メンバーが言ってくれた方が効果はある。

そういう意味では、本人たちがやりたがってた「On my way」もコール曲と言えるかもしれない。
逆に言えば、表題曲はコールが入れにくい楽曲が多く(基本的なかけ声はできる)、イコールそれは、世界観がベースにあって作られた楽曲だと私は解釈している。その色分けが、結構はっきりしたLIVEだった。


ポップなカップリング曲もとてもよかったけど、私がツアーなりLIVE参戦で必ず注目しているのは、実は表題曲の雰囲気の変遷である。

中でも「Nobody's fault」

楽曲が生きている、と感じられる曲はそうそう他にあるものではない。

いつどこで披露しても、全く同じ。それはそれで、プロ意識の賜物であり賞賛されるべきではある。
でも、揃っていないとかそういうわけでもないのに、毎回違って見える楽曲というのは考えてみたら本当に凄まじい。

やはり生きているのだ。

振り付けが変わっているわけではない。
変わったとすれば、彼女たち自身。
成長した、という方が正しいのか。
その成長に合わせて、見せる姿が違ってくるというのは、どう説明したらいいのか。

「流れ弾」もそれに近い。
田村保乃のセンター、初披露の頃と比べると、明らかに進化している。


そう、やはり進化なのだ。

これは昨年の全ツから感じていることだけど、ほのの表現がとても大きくゆったりになっていて、流れ弾のあの激しいイメージとは異なってきてる。でも私は、それを「進化」だと捉えている。今回もそうだった。いや、昨年よりさらに進化していた。


「五月雨よ」ももちろんそうだ。
この曲の成長は、山﨑天の成長とともにあると言っても過言ではない。
どんどんスケールが大きくなっているように見えるのは、なんといっても彼女自身がそういうスケールの大きさを身につけているからだと思っている。何より人として、年齢を重ねる中でそれに見合う成長を遂げる。それがあるから、楽曲が進化する。

森田ひかるも、田村保乃も、山﨑天も、藤吉夏鈴も、みんなそうだ。

その意味では、「桜月」がどういう進化を見せるのか、今からとても楽しみで。

そしてそれ全体が、櫻坂46全体の進化を意味する。

もちろん忘れてはならない。
この進化には、三期生の成長というエレメントも必要だということ。


3月以降も、彼女たちは必ず進化する。

私たちBuddiesも、しっかり進化しなければならない。



動き出した時計の針。

針は先に進むことしか知らないのだ。

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川島 雅隆(かわしま まさたか)
noteの中でも、櫻坂46・日向坂46に特化した内容ですので、特に二つのグループの推し活を経て、皆様に文章で還元できるよう努めてまいります! よろしければサポートをお願い致します。