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幻の卒セレとなるのかー上村莉菜、10th BACKS LIVE欠席と今後の可能性、そして浮き彫りになる、グループに横たわる根本的課題


運命の神様というのは、本当にいるのかいないのか。
いるとしたら、なぜこんなところまでその試練を与えようとするのか。

この卒セレ直前になって、莉菜ちゃんの腰にSTOPがかかってしまった。
体調面の問題で卒業セレモニーそのものが中止になる、というのは前代未聞かもしれない。

もちろん、そこに向けて準備していただいた多くの皆様のご尽力がある。おそらく完成したであろうドレスも、あとは主役が袖を通すのみ、という状態で待っていたはず。その他私たちが知らないいろんなものが準備されていたのではないかと予測する。

そして何より、最も悔しいのは本人だろうと思うし、情報が上記運営の出してくださった情報だけなので、私たち外野が事実に基づいて言葉にできることは少ない。
私たちが受け止められるのは、「莉菜ちゃんが腰のケガで、BACKS LIVEならびに自身の卒セレを欠席する」という事実だけである。


ツイートにも書いたとおりで、私も腰痛を抱えているからわかるんだけど、例えば急性のぎっくり腰などは、本当に立てないほどのときもある。ただし処置等が正しければ、あるいは医者にかかるところまで回復できれば、その後は意外と治癒も早い。少なくとも、痛みが気にならないレベルにまで持っていくことは難しくない。
もちろん、様々なケースが考えられるので、一概には言えないけれど。

今の時点で、腰のせいで出演できない、とアナウンスするくらいだから、実はずっとその問題を抱えていた可能性が高い。慢性の腰痛が表に出てきたときの方が、実は急性よりも相当厄介ではないかと思っている。莉菜ちゃんの場合は、それにあたるのだろうか。

ここでまず喫緊の問題になってくるのは、今回は無理だとしても、近い将来的な卒業セレモニー開催の可否である。

発表のとおり、BACKS LIVEでの卒セレは確かになくなった。
でもそれは、卒セレそのものがなくなることと同義なのだろうか。

セレモニー自体は、腰の状態が回復すれば可能なはずだ。
それを、時期が外れたから卒セレ開催しません、という判断になってしまうのは、悪手中の悪手だと思うのだ。

取れる手段はいろいろある。
来年予定されているであろうツアーのどこかで行う、かつての握手会で行われていたように、リアルミーグリ終了後のイベントとして開催する、それも無理ならば、配信のみで行う手だってあるし、全くないよりはまだマシだと言える。


これもツイートで書いたとおりだけど、似たケースで思い出されるのは、「W-KEYAKI FES.2022」櫻坂公演の中止→振替実施のあの伝説のパターンである。
もちろん今とは全く状況が違う。
当時はLIVE開催直前にメンバーの多くがコロナに集団感染してしまい、残ったメンバーもどういう結果が出るかわからないので、中止にせざるを得なくなった、という事情だった。
しかもこのケヤフェス、原田葵・尾関梨香の卒セレも予定されていた。


このときには、確かに多くのBuddiesから励ましとともに、どうしても振替公演をやってほしい、という声がおそらく殺到したのだろう。
コロナ禍だけに、誰のせいでもない。
ある意味交通事故に遭ったようなものだ。
誰かを責めることができない、という意味では今回と共通している。

自分の体の異変など、自分でコントロールできることは、ゼロとは言わないが結構少ない。急なアクシデントは付きものである。

このときの運営の判断は、本当に早かった。



たった6日で振替公演の予定を勝ち取るというのは、並大抵じゃない。
それだけ運営による、メンバーへの信頼が厚いことと、Buddiesそのものへ信頼もいただいているのだろう。

確かに、状況は違う。
違うけれど、もちろん莉菜ちゃんの状況次第ではあるけれど、できないと幕を下ろしてしまう理由も、まだないだろうと私は申し上げたい。


欅坂46時代の運営は、正直血も涙もなかった。
発表をもって卒業に代える、などとよくもそんな人間味のないことができるものだと憤ったこと限りなし。
もちろん背景的なものはあったにせよ、それを言うなら彼女たちを支え続けたファンの姿だってちゃんとあったのだ。

櫻坂になってからは、グループ名だけでなく運営の中身も全とっかえになったのではないかと思うほど、メンバーやBuddiesに寄り添った運営をしてくださるようになった。

ここまで、その歴史を共に歩いてきてくれたメンバーだ。
いろんな苦難もあれば悩みもあれば、というところを乗り越えてきてくれたメンバーのはず。

きっと運営は何かの手を打ってくれる。信じる。



それはそれとして。

2024年、櫻坂は腰の不調のために活動を抑えなければならないメンバーが、これで3人目であるという事実は無視できないことである。

これは実は結構根本的な課題を抱えている気がする。

櫻坂のパフォーマンスはもちろん、その激しさもさることながら、それを揃えることで完成させる曲もある。観てるこちら側にも伝わるくらい、実は相当腰に負担のかかりそうな振付も随所にある。
莉菜ちゃんのパターンもそうかもしれないけれど、もしかしたら実は、以前から腰に爆弾を抱えていながら、公にしていないメンバーが他にもいるかもしれない。


言うまでもなく、腰はQOLを上げていくのに最も必要な部位であり、状況が悪化すると立てなくなる箇所でもある。それくらい大切で、しかも私も経験あるのだけれど、いつ何のきっかけで悪化するかもわからない。
私など、就寝中に突然ぎっくり腰になったことがあるくらいだ。寝るのも怖くなる。

つまり、櫻坂のパフォーマンスのために腰に負担をかけさせ続けることが正しいのか、という批判が出てくると、櫻坂はグループの根幹を揺るがしかねない、極めてナイーブな問題に突き当たる。
パフォーマンスを重視するなら、メンバーの腰については今以上の細心の注意を払うしかないし、メンバー自らのケアも怠ることはできない。
逆に腰を重視するなら、振付の激しさは影を潜めることとなる。それは、ここまで魂のダンスパフォーマンスを見せてきた櫻坂の方向転換にもつながり、それがために何が起きるかは誰も予想できない。

ただ、一年で3名が同じ腰での離脱を余儀なくされたというのは、見過ごすことのできない事案である。

上村莉菜卒セレ開催の可否もさることながら、実はそういった、グループの今後をも左右する問題が隠れているのが、今回の出来事なのではないかと思ったりする。
なかなか難しい問題だ。

でも。
たとえそうであったとしても。

ここまで幾多の困難を乗り越えてやってきた現在地だ。

必ず、納得してもらえる落とし所はあるはず。


それを、運営さんだけではなく、それこそ関わる人全員で探していくことは可能ではないだろうか。



上村莉菜さん

一日も早いご回復を、心よりお祈りします。



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川島 雅隆(かわしま まさたか)
noteの中でも、櫻坂46・日向坂46に特化した内容ですので、特に二つのグループの推し活を経て、皆様に文章で還元できるよう努めてまいります! よろしければサポートをお願い致します。