ソレを知らずに起業するとか

※こちらの記事は、ふと目にしたSNSの投稿について、自分が思ったことを好きに勝手に気ままに書き散らす、正真正銘自己満足の自分語り記事でございます。読後感はお約束致しかねます。どうぞご容赦ください。

 ついに、NOTEで「じこま」と打ち込むと、「自己満足感満載の自分語り記事でございます」と予測変換されるようIMEに学習されてしまいました。
 なぜ毎回上記の注意書きを書いているかと申しますと、以前に「Gがでた!」というSNSの記事を見て、「ウンコ踏んだ気分になった」とあられもない本音を申し上げたことがあるのですが、わたしの記事には毒成分やブラック本音、過去語りなど、人を選ぶ話題を取り上げております。
 冒頭は「ワッフル」だの「ミニデザート無料券」みたいなソフトな話題から入ることが多いので、ワッフルのことだと思って読み進めてみたら、ブラックな本音ぶちまけやがった!みたいな、ウンコ踏んだ気分になる方があられるのではないかと。
 一応、注意喚起のつもりで乗っけています。自己保身ともいう。「ここにウンコあるよ!踏まないでね、危険だと思ったらブラウザバック!」

 ウンコウンコいって、ウンコばかにしてるように見えるかもしれませんが、美しい便かどうか、また整った排せつ周期かどうかは、自分の体の健康バロメーターです。
 腸閉塞、尿閉などは、おなかに穴を開けてまで処置するわけですから、体内に入れたものが代謝される、その「結果」のウンコというものはいかに大切なものか。
 ある牧師さんが講演でいいました。『ウンコ、即ち「便」というのは、神様からのメッセージです。「便」の、上に「お」、下に「り」をつけてください。「おべんり」じゃないですよ(笑)。「おたより」です。』と。
 神様、即ち人体という不可思議な「自然」の奇跡を目の当たりにしているというわけでございます。口から入れたものが、どーにかなって、アンナフウに排せつされてくるわけですからね。
 いい便が出たらキモチイイです。幸せなことです。
 しかし遺憾ながら、「他人のウンコ踏んだ」という状態は、決してキモチヨクない。自分が出すものは爽快感を感じ、それに触れるものは不快感を感じる。悪口や愚痴などもそうかも知れません。その人の身から出た不要かつ不快なものを「排泄物」と定義するなら、その主客の関係は奥深いものですね。

 さて、ここまででお上品な方たちはきっと読み進めるのを断念したことと拝察します。
 ここから本題に入りますよ。SNSでわたくしが見てしまった、キラキラ起業塾系のレポート記事に対して感じた所感を、申し述べていきたいと思います。
 と言いますのがね。起業女子支援系のセミナーで、顧客ニーズを満たすといった観点から、主にマインドに焦点をあてて講義する内容の起業塾みたいなセミナーの、「アウトプット投稿」なるものを拝見したのです。

 Q納期まで1か月あるお仕事は、いつまでに仕上げるべきでしょう?
  ①〆切当日
  ②〆切前日
       ③一週間前
 
 で、答えは③である、と。「ギリギリになって仕上げるよりも、納期に余裕を持って取り組むこと。また顧客に対して進捗報告を行うと、相手に対する気遣いになって◎!」みたいな感じでした。
 えーと、セミナー主催者さんは、ずいぶんと大味な講義をされるんだなあ、と正直に思いました。
 セミナー主催者さんが知り合いだからNOTEに書いているんですよ。面と向かったら言えないヤツです。

 セミナーを受講した方は、いわゆる「夏休みの宿題を8月末日に取り掛かる」みたいなタイプの方で、「分かってはいるけど、先延ばししちゃう……。でも、お客様のことを思うと、きちんと余裕を持って取り組むことが大切だと学んだ! こまめに相手に進み具合を連絡することが、お客さんへの気づかい、ハートを伝えることになるんだね。さすが○○(セミナー主催者)さん、すごい」みたいな、とても率直な感想を述べておられました。
 20代のぴちぴち女子じゃないんですよ、昭和世代、たぶん自分よりもお年上の方です。
 組織を経験せずに、すぐに家庭を持ったのかなあ。お仕事の「約束」、すなわち「納期」は、特に個人事業主の場合、守っても守らなくてもご自由だと思います。学生じゃないんだから。ただ、料金前納の場合は、トラブルのもとになるでしょうし、納品後入金の場合は、納期に間に合わないと支払いをしぶられるかも知れません。「進み具合を報告する」ことだって、「思い」とか「ハート」云々じゃないと思うんですよねぇ。
 マインド系の講義ということで、納期まで1か月の仕事、という設定も大雑把です。わざとシンプルにしたのかも知れませんが……分かりやすいというよりも「大味だなあ」と感じてしまいました。
 完全に自己満足ですが、この部分を今から整理してみたい。

 まず、納期がある仕事、いう設定なので、「対面販売(物販やカウンセリング)」や「セミナー」「接客業(美容系や癒し系)」などのように、即時性のある仕事は除外されると考えられます。また、「自費出版」的な、クライアント発信ではなく、自分で作成するコンテンツ作業も除外されるでしよう。
 ここで「納期ある仕事」として考えられる一般的なものは、

 ①データ入力やチラシ配りのように、「ノルマ」や「完成品」がはっきり提示されている仕事。
 ②HP作成やオーダーメイド品の制作のように、「完成品」はあるが、「正解」はひとつでなく、クリエイティブな性格があるもの。
 ③占いや「○○からの言葉を降ろします」のように、「完成品」「正解不正解」という概念のないもの。

 他にもあるかも知れませんが、だいたいこちらの3つに入るものではないでしょうか。

 データ入力系の仕事については、納期のマネジメントが一番楽でしようね。
 自分が1日どのくらいできるのか、そのうちどのくらいミスがあるのか。
 それさえ把握できれば、あとは日にちで割り算して、数日前に終わらせるようにする。リスクマネジメント、即ち想定外のハプニング(「急用が入って、今日はできなかった!」とか「子供が熱出して病院行かなきゃ!」)が起こることも計算して、数日くらい余裕見ておけばいいんじゃないですかね。ギリギリ当日に仕上がるようにするのは、ちょっとキケンな気が致します。
 これは、特にわたし個人の主観なのですが、「夏休み宿題ギリギリ」さん系の方は、こちらの「リスクマネジメント」の設定が、とっても大味なような気がします。
 「だいたいこのくらい~♪」でリスクを度外視した結果、予定外がいっぱいで納期に間に合わない、とか。逆に詰め込みすぎて神経質になりすぎる、とか。
 ここの加減を図れるようになるのに、一番時間がかかるような気がします。
 ドヤ顔で言ってるのは、わたしの職場の業務に1番近いからです。自分が通ってきた道だからです。やってりゃ加減なんて体で分かってくるんです。
 体で分かる前に、頭で「カンペキ」に計算しようとすると苦しいですよね。わたしも、自分が初めて担当する業務の繁忙期を迎える時は、シミュレーションをとってもたくさんしましたけど、走り始めるまでとにかく気がかりは消えませんでした。結果、その年の業務量は前年より増加したにも関わらず、休日出勤も残業も大幅に減ったので、よかったです。評価?そんなものされないよ。よくがんばったねの一言すらありませんでした。仮面ホワイト企業だもん。

 順番が前後しますが、占いや「○○からの言葉を降ろします」系のものは、星の巡り的なものや周期的なものがいろいろ関係するのではないかと推察いたします。わたしのような庶民には、常軌と理解を超えた世界の出来事でございます。いつ神が降りてくるのか? それは降りてきたときでしょう。人智を超えている分野のことにて、納期云々などの進捗管理のことについて、コメントなど申し上げようもございません。

 さて、いわゆる女性のプチ起業で「納期」ときて、一番当てはまるパターンが多いのが、HP制作、オーダーメイド品制作などのように「完成品」がある。しかし「ただ一つの正解」があるわけではない、クライアントとの間でヒヤリングやイメージのすり合わせ、進捗報告しながら進めていくタイプのものではないでしょうか。
 こちらの仕事を「受注する側」になった経験は語れるほど多くないのですが、「依頼する側」になったことはあります。

 とあるオリジナルの楽曲を作ろうと、作詞作曲を行いました。編曲してもらえるツテを探していたところ、「6000円でやってくれる人、紹介するよ」と言われ、紹介してもらいました。
 いざ依頼する段になって、「○○さん(紹介者)には、6000円でやってるけど、その後値上げしていまは9000円でやってるんだ。いいかな?いいよね。いいってことでいいよね」みたいな感じで、呑まれてしまって、まあモノのは試しと依頼してみました。
 すると、3日ほどで「グロッケンとかちりばめて、すごくかわいく仕上げたよ~」と納品していただきました。
 ギターの伴奏にオルゴールの旋律をところどころ重ねた、カワイイ感じの曲にしあげていただきましたが、なんというか……、その人の編曲って、大体そんな感じで、特に「わたしの曲に合わせた」わけではないようでした。さらに、配送代で500円支払うように言われました。プチプチにすら包んでいない普通郵便で納品されてきました。全体的に「もやっと」したやり取りでした。

 別の曲を、「ピアノ伴奏で6000円で曲起こししますよ」と言う方があられて、やっていただきました。「基本6000円、直しはどれだけでも。版権使用するときは別途使用料いただきます」ということでした。即日対応いただき、とてもいい感じに仕上げてもらったのですが、わたしが伝えた「曲のイメージ」が、どーも伝わっていないようで、3回くらいやり直してもらって、「ありがとうございました」とお礼を言いました。ただ、やはりわたしが伝えた「曲のイメージ」とは沿いませんでした。「明るめに」と伝えたのに、全体的に「しっとり」めの仕上げだったのです。
 その方のサービス自体はとても行き届いたものでしたが、何度もやり直しいただくのも申し訳なく、また雰囲気を土台からガラッと変えてもらおうとしたら、追加料金でもかかってしまうのではないかと言い出せずにいます。納品いただいたものの、あまり使用する機会もなく、もったいない買い物でしたね。

 最後に、趣味で音楽活動をしておられる方が、「DTM打ち込みで編曲しますよ」と、なんとボランティアでやってくださいました。取り掛かった期間1か月ほどでした。音源的には、一番豪華です。機械のシンセサイザー(合成音)ではありますが、オーケストラが使われています。カラオケで流せるレベル。さすがにボランティアはまずかろうと、封筒に1枚入れて差し出したのですが、「趣味でやってることだし、いつか僕のライブ手伝ってくれたらいいから」、と受け取ってもらえませんでした。
 その「いつか」はまだ来ていないですが、もしもイベントのヘルプをお願いされることがあったら、力をお貸ししたいと思っています。
 借り倒してるみたいで、かえってモヤるという……贅沢な悩みですねえ。

 ちなみに「オリジナル曲の編曲」って、プロの制作会社に依頼すると「○万~」の世界です。そこまでの予算がなかったので、趣味やセミプロのいわゆる「個人事業主」でやっている方を紹介してもらったのですが、価格も内容もそれぞれでした。
 現在は、コンビニやスーパーなど「サービスの画一化」によって、標準化・平準化された価値観になれてしまいましたが、一昔前の「商店」でやりとりしていた時代などは、こういう「人によって店によって当たりはずれマチマチ」なのが、当たり前のことだったのだろうな、とその時代を知らないので想像だけしています。

 話がずいぶんと逸れてしまいました。
 上記のような「完成品」はあれど「正解はひとつではない」場合の納期ですが、わたしの体験からいうと
 ①9000円、3日、ギターのシンプルな仕上がり、不満足
 ②6000円、1日、ピアノのシンプルな仕上がり、まあ満足
 ③お気持ち制、1か月、合成カラオケ音源、まあ満足
 といった感じでございました。価格と日数と満足度は比例しない。
 当然、個々の技量やスキルもそれぞれありますので、一概に納期の長短は問えないでしょう。しかし、冒頭のSNSプチ企業セミナー受講生さんが言われているような「締め切りの○日前までに仕上げれば正解!」みたいなシンプルなお話でもないかと思います。

 今回のSNSプチ企業セミナー受講生さん、改め「夏休みの宿題ギリギリさん」は、おそらく「リスクマネジメントのアタリの付け方」に慣れておられないのかな、と感じました。
 クライアントありきの納品は、相手とのやりとり次第で「完成したと思ったのに、曲のイメージが違うから作りなおし!」みたいなことも起こりえます。それに対する「パフォーマンスを下げない心の余裕」を保つ、ひとつの方法が、納期までの期限のゆとりであり、「ここのこの部分を手直しすればいいかな」とアタリをつける体感であったりすると思うのです。
 だから、「1週間前に仕上げるのが正解」って、確かに言ってることは「正しい」のですけど、安直と言うか表面的に見えてしまうのです。それらしく本質をついているようで、その実、本質を迂回しているというか。「クライアントに進み具合をこまめに伝えるのは、『相手に対する思いやり』なんだ、と学びました!すごーい、さすが○○(セミナー主催者)さん」などとハイテンションの投稿を拝見するに、(いや、それは気遣いではなく「ホウレンソウ」という社会人1年生でも知ってる常識……)と思わずにはいられない、悲しい社畜でございます。

 「起業」という新しい世界に踏み出すにあたり、すべては新鮮で学びは多く、楽しい時間でしょう。しかし、ソレも知らずに漕ぎ出す世間は、「OnePiece」の第一話、ちっちゃい小船でひとり海に飛び出したルフィのような無謀さを感じてしまうのです。
 ルフィは、数々の冒険を経て、頼もしい仲間(各分野のスペシャリスト)と出会い、新世代といわれる海賊に成長していきましたが、彼女は果たして……?
 ○○(セミナー主催者)さんが、彼女にとっての救世主であることを、末筆ながらお祈りしております。

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