Gがいや!

※こちらの記事は、自分の思ったことを整理し発散するために、読み手の方の読後感など置いてきぼりにして、好きなように書き散らかしている自己満足感満載の記事でございます。毒舌成分もございます。Gだのウンコだのお下品なワードをたくさん使用しています。どうぞご容赦ください。

 SNSは見る専です。Facebookを開いて、面白そうなセミナーやイベントがないかチェックしたり、自分が出し物で参加するイベントの告知に使っています。こちらに書いているようなことは、とんと書きません。顔写真を公開して「ブラックな本音です」なんてワザワザ知り合いに不快感を与えることもないでしょう。「おこちゃまでちゅねー」のアラカンさんも、「お金のいらないやり取りがしたい」ハートフルさんもおられます。わたしが投稿すれば読んでくださいます。なんたって比較的親しい知り合いですから。

 Facebookをはじめたのは、5年以上前になります。社会人になってから、「○年前」の単位がてきとーで困りますね。10年も前ではない、5年以内の話でもない、ある程度は誤差です誤差。
 当時関わりのあった素人劇団が、「映像と舞台をミックスする」とか「自分たちでショートアニメーションを作る」とか、少し先鋭的な取り組みをしておられて(大体口先だけの誇大妄想に終わってしまいましたが)、「今からの時代はネットを活用して世界に打って出るべし」とばかりにSNSを勧められたのです。
 自分は、ネットに顔写真を公開するのに抵抗があり、長らく「自然の風景」を載せていましたが、自分がイベントの出し物をするようになって渋々顔を載せたという消極的っぷり。
 劇団を離れてからは、面白そうなイベントやセミナーを見つけては参加していましたが、アレはMLMやキラキラ系個人事業主たちの集客ツールなのだと学び、今では醒めた視線でウォッチングしては暇つぶしに楽しんでいます。
 共同創造とか、宇宙人の集まりとか、魔法使いとか、すごいよ。
 子供の頃「テレビばかり見てるとバカになる」とバカ親から言われて「そんなことない!」と反発したものでしたが、「魔法使い養成講座」的な催しに参加申込みがあるのを見ると、バカ親の言うことが的を得ていたと認めるようで悔しいです。あ、話が逸れた。閑話休題。

 集客目的以外で、活用している方は当然おられるわけで、自分も中学校のときに転校別れしてそれきりだった方を見つけて「お友達申請」してみたり、かつての同級生たちが家族をもち子育てにいそしんでいる様をみて、いいなーがんばってるなあとしみじみ思ったりします。
 また、旅先の風景やおいしそうなお店の料理写真があると、ついつい目を止めてしまう。
 一方で、「どうしてソレを投稿しようと思った」という記事も散見されます。
 たとえば、「ぎゃああああ、Gが出た!」
 以上、これだけ。
 なんかご自宅の一部分っぽい写真も一緒に投稿されていました。「イイネ!」がタクサンついていました。みんな暇なのかなあ。日本全国で自然災害の脅威が差し迫る昨今ですが、まだまだ平和でよかったです。
 その数日後「ぎゃああああああ、また出た!ぽとっとG!」
 うーん、どうしてそのネタで引っ張ろうと思った、と小一時間聞いてみたいです。知り合いとはいえ、現実には一度お会いしただけの間柄の方にて、静観しています。「いいね!」とかコメントもたくさん付いていました。なんというかこう、日本って本当に平和な国ですね。

 SNSにアップロードした投稿は、世界中または決められた範囲の中で「公開」されます。暴言や差別的発言、また「アダルト写真」のような公序良俗に反する内容については当然「アウト」でしょう。即刻規制の対象になる。
 また、あまり親しくない間柄の方に、政治、宗教、野球の話はするな、と聞いたことがあります。完全「アウト」ではないでしょうが、TPOを選ぶ話題ということですね。
 自分は、野球の話でやってしまったことがあります。東京なら巨人、関西は阪神、広島ならカープとごひいきさんの地域性がはっきりしているものでして、広島県出身の方に「カープ快勝しましたね!」みたいな個別メッセージを世間話のつもりで送ったところですね・・・、その話題をキレイにスルーされて、要件に対してのみ簡潔な返信がありました。一瞬「あれ?」と思ったものの、その方が後日、Facebookの全体投稿で、いかにご自分が熱心なタイガーズファンであるかについて、切々と語り上げておられる投稿を見たときに、うわあ、と思いました。
 ごめんなさいね。自分は野球というかスポーツ全般を見ないもので、相手の方がどれほどのイヤな思いをされたのか想像もできないのですが、正直「めんどくさいなあ」と思いました。その方もイヤな思いをなさったのでしょうが、わたしもいい思いはしませんでしたね。コワイコワイ。

 Gの投稿は、政治でも野球でも宗教でもアダルトでもありません。
 ただ、「G」って一般的に「心地いい」「大好き」というカテゴリに入るモノではないと思います。どちらかというと「うわぁ」とか「キモチワルイ」とかそういう方面の感情を想起する言葉と思います。
 ご自分が「イヤな思いをされた」ことを、「公開して発散する」行為。それってどうなんだろう?と思うわけです。なんかこう、言い捨ててスッキリして終わり、みたいな。
 たまたま目にしたこちらは、捨てられたウンコ踏んだような心持ちになったりするものでございます。

 そうそうウンコと言えば。
 「探偵ナイトスクープ」というテレビ番組で、「ウンコ描いてと言われれば、我々はソフトクリームのツイストみたいな形状を描きます。アレは全世界共通の認識なんでしょうか?」という視聴者からの依頼を、探偵が番組で調査した回がありました。
 その結果、国によって「ツイスト状」または「とんがったバナナ」と見事に真っ二つに分かれていました。
 ネタばらしすると、「ドクタースランプあられちゃん」のコミックが販売された国のウンコの共通認識は「ツイスト状」のようです。鳥山明の影響力!!
 わたしたちの認識やイメージは、周囲の環境や流行の影響を大きく受けるものなのでしょう。

 周囲の環境を受けるのは人間だけではない、という小話をひとつ。
 話もどってGについて、小学校の学習塾の教材で取り上げられていた話が、印象深く記憶にあります。
 ある人が真夏にホテルに泊まりました。熱帯夜に冷房が故障。ひいひいと夜を過ごし、翌朝廊下に出てみると、干上がって息絶えたGの大群が転がっていたそうです。
 ここで、塾の教師から演習問題には載っていないクエスチョンが出されました。
「なあ、Gってさ。人間の文明が滅んでも、生きていけるものと思うか?」
 わたしはですね。これを演習問題とは離れた「一般的な雑談」としての質問だと認識したのです。Gは原初的な生物にて、おそらく人間よりも環境適応力は高いはず、ならば「生き延びる」と見た、どうだ!
 しかし、「生き延びる」に手をあげた生徒はわたしを含めて2名だけ、後は全員が「文明が滅べばGも滅ぶ」と答えました。
 話には「冷房(文明)が故障した翌朝、大量のGが干上がっていた」とありました。そこから「人間の文明が滅びるとGも生き延びることはできないだろう」と解かせる意図があったようです。きぃいいいい悔しい。やたらに悔しくて、この話は今でも覚えています。

 実際に、自然の生物の適応力は物凄いと思います。
 知り合いが、橋のかかっていない島でミカンを作っているのですが、イノシシの被害が深刻なのだそうです。最近になって増えているのだとか。
「イノシシって、(島の)こっち側の山にいるもんですよね」
「ヤツら、泳いでくるんだよ……」
 まじかよ、と思いました。自然の逞しさときたら。
 しかし、逞しいにも限界があります。北極では、温暖化の影響で毎年北海道の面積くらいの氷が溶けているそうです。氷の上で生活していたシロクマが陸に追いやられている。しかし、シロクマの爪は陸上で獲物を捕まえるのに適した形をしていないので、どんどんと数が減っているそうです。
 こう聞くと「なんとかしないと」と思うわけですが、高度経済成長期に日本1億人規模で発生した公害が、現在は中国インドの規模でガンガンに経済成長しているわけですので、個人の努力とか心がけの範疇の問題では、もうないようにも感じます。

 さて、「Gが出た!」の投稿を目にした体験と、そこから思ったアレコレについて、思うところを好き勝手に書き綴ってまいりました。「不快感を吐き出すだけの投稿に物申す」という観点から見ると、わたしのこの記事も大差ないわけです。ただ、「Gが出た!」を見たときにわたしが感じた「ウンコ踏んじゃった」以上の何かしらの読後感が、読んだ方にあればいいなと思っています。
 Gではじまり、ウンコで終わって申し訳ない! ご拝読ありがとうございました。

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