マガジンのカバー画像

あれこれ

46
私が経験したこと、考えたことをまとめています。頭の中の整理。
運営しているクリエイター

2019年5月の記事一覧

#09 ババ・バスオ

地元の福岡に帰省中。 福岡市民に馴染みの深い西鉄バスに乗って、 後ろから二番目の窓側の席に座る。 西鉄バスには私の高校時代の思い出がたくさん詰まっている。 朝7時前、毎朝ギリギリの時刻にバス停に着き、信号待ちのバスに乗り、 当時付き合っていた人からのメールに返信し、 英単語を必死で覚える。 暗記系の勉強は全部通学中にしてしまって、 帰宅してから頭使う系の勉強に時間を割いてたりしたっけ。 夜7時過ぎ、部活で汗だくになった後に再びバスに乗る。 帰りは誰かと帰路を同じくするこ

#10 お迎えとお見送り

約一週間の福岡帰省を終え、再びひとりの部屋に戻ってきた。 当たり前のように、私の部屋は出たときのまんま私を出迎えてくれて、 本当は家を空ける前に片づけてしまいたかった家事たちが、モノたちが、洗濯物たちが、控えめに挨拶してきた。 挨拶されたからにはやるっきゃねーなぁと、旅の疲れで重たくなった体の調子を見ながら、一日かけてゆっくりと部屋を綺麗にしていった。 お陰で明日に持ち越される仕事はなくなったし、今晩は久しぶりに一人の時間を楽しもうかしら、なんて、ちょっとルンルンな気持ち。

#11 夕焼け

夕焼けに、どうやら私は弱い。 おそらく人には、 何だかセンチメンタルな気分になりやすい時間帯というのがあって、 私の場合夕方がそれに当てはまるみたい。 朝方の何でもうまくいきそうなポジティブな気分でも、 夜中の不確定な未来に悩むときの憂鬱な気分でもなく、 何かが終わってしまうような、切ないようなこの気持ちは、 天気の良い日の夕焼けを見たときにしか感じることができない。 小さいとき、夕方はさみしい時間帯だった。 小学校から帰り、友達と遊びに出かける。 遊ぶのは大体近くの

#12 ラジオ

みなさん、ラジオって聴きますか? 私はたまにスマホのラジオアプリを起動して、 なんとなく面白そうだと思った番組を、気まぐれに聴くことがよくあります。 聴き始めるのは大体キリの悪い時間で、 番組をぽちっと押すと、コンテクストの分からない会話がするするとイヤホンから流れてくる。 でも不思議と疎外感はなくて、 ちょっとずつ番組の内容が分かってきて、 なんとなく参加してるような気分になってきて、 あぁ、人の声ってやっぱり落ち着くな。 なんだか電話に似てるな。 そんなことを思いなが