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抑制しないとダメ?文鳥の発情期とは?
文鳥がまるでダンスを踊っているような、
かわいい動きをしたことはありませんか?
もしかしたらその文鳥は
発情期を迎えているかもしれません。
この記事では、文鳥の発情期について解説します。
発情は繁殖するために必要なことですが、
身体に負担がかかり、病気を引き起こす可能性もあります。
発情期の正しい知識を身につけて、
文鳥に負担をかけないようにしていきましょう。
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発情期とは?
文鳥の発情期は9月~5月の
秋から春にかけてが多いといわれています。
この時期に
・パートナー
・十分なエサ
・安全な産卵場所
が揃うと、発情して繁殖につながります。
繁殖できる年齢は6ヶ月〜5歳までです。
とはいえ、文鳥の繁殖は簡単なものではありません。
小さい身体の文鳥が卵を産むのは
命に危険がともないます。
繁殖を望まない場合は、発情を抑制して
文鳥の負担を軽くしてあげましょう。
発情を抑制すれば、長生きにもつながるので
一緒に過ごせる時間も長くなりますよ。
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発情期のサイン
発情期を迎えるタイミングは
文鳥によってそれぞれ異なります。
発情期のサインを知っておけば
いつ発情しても、冷静に対処できるでしょう。
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攻撃的になる
発情期になるとイライラして攻撃的になります。
ときにはパートナーを攻撃する場合もあるので
文鳥の様子を注意深く見てあげてください。
暗い場所を好む
文鳥が発情期をむかえると
暗い場所や狭い場所を好むようになります。
ケージの中や放鳥のとき、
いつもより暗い場所や狭い場所で頻繁に目にするな、
と感じたら発情期に入っている可能性があります。
日ごろから文鳥の行動や習性を
よく観察しておきましょう。
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求愛ダンス・求愛ソング
いつもと違う独特の鳴き声や動きをする場合、
発情期特有の求愛行動をとっている可能性があります。
オスの求愛行動はメスにアピールするためのものです。
ぴょんぴょんジャンプしたり、
「ピーヨピヨ」と歌うようにさえずったりします。
メスもオスに答えるかのように
「キャンキャン」と鳴いたり尻尾を振ったりします。
求愛行動をとる文鳥はとても愛くるしいですよね。
発情を抑制したほうがいい理由
発情すると、文鳥の身体に
どのような悪影響が出るのか気になりませんか。
ここでは、発情を抑えたほうがいい
具体的な理由について解説します。
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卵詰まりの危険性
飼っている文鳥がメスの場合、
発情期で一番気をつけなければならないのが
「卵詰まり」です。
卵詰まりとはその名の通り、産卵がうまくいかず
卵が体内に詰まってしまう病気です。
治療が遅れると最悪の場合、
死んでしまう危険性があります。
卵詰まりの原因のひとつはカルシウム不足です。
ボレー粉でカルシウムを補うと
卵詰まりの予防になります。
病気の原因にも
発情は少なからず文鳥に負担を与えます。
特に、6歳以上や持病がある文鳥は
体力が低下しているので負担が重くなりがちです。
発情させすぎると、精巣肥大や肝疾患などの
病気を引き起こす可能性もあります。
文鳥が長生きするためにも、繁殖を
望まないのであれば発情を抑制していきましょう。
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抑制するときのポイント
最後に、発情を抑えるポイントを3つご紹介します。
1.エサを与えすぎない
エサをたくさん与えると、
子育てするための栄養が十分にある、
と文鳥は感じて発情してしまいます。
発情させないために、
1日に食べられる量のエサを
数回に分けて与えると効果的です。
文鳥が1日に食べるエサの量は約5gです。
5gのエサを朝昼晩に分けて与えるとよいでしょう。
文鳥の平均体重25g前後をキープできるように
食事量を管理してあげてくださいね。
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2.スキンシップは控えめに
文鳥は飼い主に発情する場合もあります。
求愛行動がかわいくて、つい文鳥の背中をなでて
かまってあげたくなりますよね。
そのスキンシップが発情を促してしまうのです。
愛情をもってお世話しつつ
スキンシップはできるだけ控えましょう。
3.ツボ巣は設置しない
ツボ巣をケージに設置すると、
文鳥は「産卵に適した場所だ」
と判断し、発情してしまいます。
ツボ巣以外にも、新聞紙やティッシュなど
巣の材料になるものがあると
巣作りを始め、発情してしまいます。
巣を連想させない環境づくりが必要です。
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まとめ
繁殖を考えていないのなら、
発情を抑制していきましょう。
抑制するポイントは文鳥に「子育てできる環境だ」
と思わせないようにすることです。
文鳥が大きな負担を抱えないように
飼い主ができるサポートは
しっかりおこなっていきましょう。