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【スタートアップ!占い師】#39 イベント出店することになった!でも何を準備すればいい? 占い師のイベント出店について

 占い師の仕事を続けていると、お客さんや仲間から「イベントをするから占いをしてくれない?」と頼まれることがあります。
 お誘いがなくても、新規開拓(新しい場所での活動、新しいお客さんの獲得)や同業者との関わりを求めて、どこかのイベントの出店を考えていたり、自分でイベントを計画をしようとしている人もいるでしょう。

 イベント出店のことは、過去にも♯1の「どこで占い師として仕事をするのか」で書いていますが、

事前準備がしっかりしていないと、ここのデメリットにもある通り、出店料や遠征費が売上より上回る赤字、もしくは売上がないまま撤退となってしまいます。せっかくイベントに出るのなら、良い結果を残したいですよね!

 そういうことで、今回はイベント出店のことについてお話していきます。


オープンなイベント・クローズドなイベント

 イベントには、オープンなイベントとクローズドなイベントがあります。オープンな〇〇・クローズドな〇〇はSNSの回でもみかけていると思いますが、

イベントにもオープンとクローズドがあります。
 オープンなイベントは、その名の通り、公的に開かれたイベントになります。宣伝や集客を広く行っており、不特定多数の人が入場します。イベントの規模によっては入場整理のための整理券や入場チケットを販売しているところがありますが、券を買っているお客さんであればどんな人でも入れます。
 一方でクローズドなイベントは、企業内の納涼祭や企業のお客さんに限られたイベント、紹介制・人数制限ありの占いお茶会といったものが挙げられます。主催者の関係者やお客さん、紹介された人や予約した人しか入れず、入場者は限られます。

 オープン・クローズドに限らず、イベント出店は、出店募集をかけているところもあれば、主催者側からのオファーを受けないと出店できないところもあります。出店したいイベントがあるなら、出店方法を調べてみるといいでしょう。

イベント出店のいいところ

 イベント出店のいいところは、自分のことを知らないお客さん直接宣伝・告知・集客ができるところです。それに、個人の対面鑑定やネットでの活動ではなかなか身に付けられない「自分の見せ方」「リアルでの宣伝・営業・集客の仕方」を現場で学ぶことができます。
 たくさんのお客さんにどう振り向かせることができるのか、大勢の知らない人とどこまで信頼関係を築けるのか。こういった課題に向きあえるのは、イベント出店ならではではないでしょうか。
 それに、「同業者の動きをみて、自分の課題や学びを見つけることができる」のもイベント出店の魅力ではないでしょうか。
 リアル活動に力を入れている占い師は、イベント出店はぜひやっておいたほうがいいと思います。イベント出店は自分の仕事を客観視できる、またとない機会です。

自分でイベントを主催、もしくは共催してもいい

 過去に、占いお茶会や書店さんでの単独イベントを行ったことがあります。占いお茶会は紅茶屋さんとのコラボイベント(共催)、書店さんでは入口前の場所を貸してもらい一人で呼び込みも占いもこなすイベント(主催)です。
 「大規模なイベントに出店するにはまだまだハードルが高い」「まずは小さいところから始めてみたい」「店舗も盛り上げて自分もお客さん獲得したい」「単独のイベントをして、自分だけのお客さんをつくりたい」と考えているなら、自分でイベントを主催してみるか、店舗と共催をしてみるといいでしょう。
 自分が主催者となるので、場所を貸してくれるところとの打ち合わせも設営も営業・集客・宣伝も占い鑑定もすべて行わなければいけないのですが、その分やりがいがあります。継続できれば、主催イベントが仕事の拠点のひとつにもなります。

イベント出店までの流れ
(出店募集がかかっている、オープンイベントに参加する場合)

 では、イベント出店まではどのようなスケジュールとなっているのでしょうか。イベント応募から出店終了までのやること・やるべきことをみていきましょう。
 ここでは、マルシェ・マーケット系などのオープンなイベントのスケジュールをとりあげていきます。

だいたい3ヶ月〜1ヶ月くらいまで

・出店メニューを決めましょう。
応募の際に、イベント出店で行う鑑定メニューを主催者に伝えなければいけない場合があります。出店者のバランスをみるためや、チラシやSNSに掲載するためです。
当日はたくさんのお客さんがイベントに来場します。多くの人を占うことを考えると、短時間でさっとできる占いでメニューを組み立てるのが望ましいです。
また、通常鑑定とイベント出店鑑定に差をつけるかどうかは、イベントに出店する目的によります。普段の自分の鑑定を知ってもらいたいならあまり差をつけないほうがいいですし、通常鑑定の呼び水にしたい(もっと詳しく知りたいなら個人で依頼してね的な)なら差をつけたほうがいいでしょう。

・イベント当日からだいたい3ヶ月〜1ヵ月くらい前までは、イベントの出店募集がかかっている頃です。出店したいイベントがあるならすぐに応募しましょう。応募の結果は、すぐに決まる場合もあれば、抽選で決まる場合もあるので気長に待ちましょう。
 出店料は、出店が決まったらすぐに振り込まなければいけない場合もあれば、当日現地で支払う場合もあります。各ブース一律料金のところもあればブースによって異なる料金のところ、「売上の◯割が出店料」といったところもあります。出店料の金額や支払い方法もよく確認しておきましょう。

出店が決まったら

・出店が決まったら、考えたメニューや出店の告知の画像を作成し、SNSで告知します。
 ストック型のSNS(投稿記事を蓄積できるSNS。インスタなど。詳しくは上記♯16で)であっても、過去の記事を遡って見る人は少ないので、定期的に投稿します。一回きりではなく、2〜3日に一度でもいい。投稿します。
 個人的には、2ヶ月〜1ヶ月前からは投稿したほうがいいと思っています。会社勤めの人の仕事のシフトが決まる頃です。

・チラシのを作成し、配布したり、知り合いの店舗にチラシを設置してもらいます。
 ただし、チラシ作成にはお金がかかるので、余裕があれば……。

・出店に必要な物品を買いにいきます&作らないといけない販促物を作ります
 イベント出店に必要なものは、画像を参考にしてください。

Xにものせたけど、こっちが完全版

このとき、出店ブースのスペース、机や椅子の大きさを確認しながら、出店レイアウトを決めます。スペースの広さによっては、ブラックボードやついたてが置けないかもしれません。机が狭い場合は、パンフレットや名刺が置けないかもしれません(その場合、鑑定後に手渡しになります)。
当日に急なレイアウトの変更もあります。
(私は過去に、座卓と座布団→椅子とテーブルの変更がありました。)
柔軟に対応できるよう、できるだけいろんなものを多めに持っていくといいでしょう。搬入・搬出に大荷物を抱えて大変な思いをするよりも、ブースの設営時に「あれが足りない!取りに行けない!」といったアクシデントが起きるほうがよっぽど怖いです。

・壁側や窓際のブースでの出店する場合やついたての設置が可能な場合、建物やついたてに貼るPOPやポスターを作成します。
 建物にPOPやポスターを貼るには主催者の許可が必要なので、先に許可をもらってから作成を開始します。

・当日来ていく服を決めます。
 イベントですので、きれいめの服を着る人もいれば、雰囲気を出すために着物や作務衣、アオザイ、チャイナドレスなどを着る人もいます。
「ハロウィン」「クリスマス」などのイベントコスプレをする人もいます。
 コスプレはデジタルタトゥーになりかねないので、気をつけて……。
 イベントのコンセプトや客層をイメージして衣装を決めるといいでしょう。

見せないとわからない人、過去の自分をご覧ください……

・おつりを作ります。銀行に行って、札束と小銭を両替します。このときお金が増えたようで気持ちよくなりますが、見せかけだけです。

・予約表を作ります。
出店メニューに合わせて、予約表を作成します。
イベントでの鑑定中、お客さんがふらっとやってきて、「な〜んだ、今占ってもらうことできないんだぁ……」と立ち去ってしまうことがあります。
せっかく自分に興味を持ってやってきたお客さんを逃さない工夫です。作りましょう。
出店が決まった頃に「この時間にイベント行くんで鑑定してください!」とお客さんから予約をもらってしまう場合があります。事前にご予約分の記入をしておけば、ダブルブッキングを防ぐ事ができます。

私のはこんなかんじ。使いたい方は画像保存してお好きにどうぞ〜

・体調管理に気をつかいましょう。
 当日潰れたら意味ないし……。

出店前日

・持って行くものの荷物チェックをします。
当日やると慌てます。必ず前日にはやっておきましょう。
当日雨天の予報が出ていたら、ブラックボードにビニール袋をかけておくなど雨濡れ防止の対策をしておきます。

・早く寝ましょう。

出店当日

・搬入時間に、現地に入ります。このときに、トイレの場所を確認しておきましょう。

・自分のブースを確認して、設営を行います。場所の変更や机・椅子の変更等レイアウトの変更を求められた場合は、柔軟に対応します。
うまく対応しつつ、目立つ工夫も忘れないように。

・設営後、時間があれば、お隣さんや近い場所の出店者さんに挨拶します。名刺と携帯を持っていきましょう。名刺は挨拶のときに必要ですし、携帯はSNSでの相互フォローを求めるためです。
こういった交流からコラボ、新しい仕事につながることがあります。

出店中

・真面目に楽しみましょう。

・お客さんがきたら対応しましょう。鑑定終了後の名刺やパンフレットのお渡しは忘れずに!(私はよく忘れる)

・お客さんが来ていないときは、できるだけ暇そうにしないようにしましょう。
(お客さんとの会話ならともかく)お隣さんと話をしていたり、時間があってダラダラスマホを眺めているのは、お客さんからみて感じが悪くみえます。  
 美容部員時代に「お客さんがいないときでも、耐えず行動していなさい。暇そうにしているのが一番お客さんを遠ざける」と注意を受けたことがあります。お客さんからみて仕事に集中していなさそうな行動は印象が悪く、次の集客につながらないのです。
 椅子や衝立のずれを直す、ひざかけをたたみなおす、テーブルクロスのよれをなおす、机の上をきれいに整える、スマホで自分のブースの写真をとる、ブラックボードの文字のかすれがないかの確認をする、カード等をシャッフルをしてパフォーマンスをみせる、占い道具の汚れがないかチェックをし汚れていたらティッシュでふく、クロスにホコリがみえたらコロコロする、ティッシュの中身の確認をする、荷物の整理をする、予約表の確認をする、ペンのインクの出を確認する……など、お客さんが来ていないときでも、暇そうに見せない工夫はたくさんあります。
 イベント中は、どこでお客さんが自分のことを見ているのかわかりません。できるだけ何かは行動していましょう。

 ただ、周りを見渡してもお客さんの姿がどこにもみえない、イベント自体がガラーンとしている場合は本でもスマホでもみていていいと思います。

・たびたび、来客数・鑑定時間・金額を確認します。売上金額のずれがないかの確認です。
 別のイベントに出店したい場合は、鑑定メニューの見直しにも活かせます。「料金が安いほうのお客さんが多いから、次は安めのメニューを増やそう」とか。

・たびたび、机にコロコロをかけます。
 常にきれいな状態で鑑定できるようにしておきましょう。意外とホコリは目立ちます。

・時間をみて、お昼休憩やトイレ休憩をとります。忙しいと、どっちも忘れてしまいます。
 割とやりがちなのが、トイレに行かないように水分を取らない(私はよくやります)。体に悪いのでやめましょう、数日体がだる重くて動かなくなります。

イベント時間終了後

・売上・来客数・鑑定時間・金額を確認します。
 「売上分の◯割」が出店料のイベントでは、出店料を計上して主催者に出店料を渡します。

・持ってきたものをすべて片付けて搬出。連日出店の場合は、ブースの形状はそのままにして貴重品のみを持って帰ることができる場合があります。

・帰る際は、主催者や周りの人に挨拶します。「各自、自由に撤収していいよ」なイベントの場合は、挨拶する前にお隣さんが帰ってしまっているかもしれません。

・イベント終了後日は、主催者にお礼の連絡をしておくとベストです。

 クローズドのイベントや自分主催・共催のイベントも、オープンのイベントとほぼほぼ同じスケジュールをたどります。

イベント出店は準備と宣伝・告知・集客が命。出店決まったから何もしない、自分さえ良ければな考えではダメ

 イベント出店は準備と事前の宣伝・告知・集客が命です。
 これは、事前にしっかりやっておけばお客さんがイベントに集まってくれるから、というだけではありません。
 イベントの宣伝・告知・集客の熱量は主催者や同じイベントの出店者にも伝わります。「この人は仕事に一生懸命になってる」「このイベントをすごく大事にしてくれている」と思われ、こちらに向けた安心と信頼が生まれるのです。

 「イベントはたてたけれど全く告知も集客もしてくれない。出店者にやる気ががないと、主催したこちらが虚しくなる」という主催者さんの話を過去に聞いています。出店者が自分のイベントをどのように告知や宣伝をしているのか、主催者側はちゃんとみているんですね。

 イベント出店は、「ただ出店料払って占いをしてお金入ってウェーイ」ではダメなのです。イベントに出店するなら、自分の集客だけではなくイベント全体の集客、イベントを盛り上げる努力も一緒に行わないといけませんよね。

 お客さんと占い師、一期一会のイベント出店。
 慣れない場所で多数の人を占うのは勇気がいるかもしれませんが、 自分、お客さん、主催者、周りの出店者が笑顔でいられるような行動をすれば、次の集客にも新しい活動にもつながるはず。占い師としての自分も成長できるはずです。

 大きな一歩を踏み出して、イベント出店。ぜひ行ってみましょう!


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