「今日、勝てると思った瞬間、負けが決まる。」vs松本山雅
2023/09/03
FC大阪VS松本山雅FCの振り返り。
今節もメンバー外。
スタジアムからの観戦で感じたことをつらつらと。
松本山雅サポーターの方が読んでくださることも期待して、前期、アルウィンで感じたことを書いたnoteも貼っておきます。
ぜひご一読を。
さて、本題です。
この試合で感じたことは、
タイトルの通り、
「今日、勝ったわ!と思った瞬間、今日の負けが決まる」
ということです。
少し話はそれますが、
この考え方は僕の恩師、現浦和レッズGKコーチ、ジョアンミレさんがよく言うことに似ていて、
彼は、
「このシュートを止められると思った瞬間、そのシュートを止めるのは難しくなる」
と耳にタコができるくらい言ってきます。
JリーグのGKでさえも、たまに簡単なシュートが取れないことがあります。
僕も彼の元でプレーしていた時、簡単なシュートをキャッチミスした時に、言われていました。
なぜ、簡単なミスをするのか、
何万回と受けてきたシュートを、しかも特に難しくないシュートを止められないのか、
ジョアンは彼なりに考え、その答えに辿り着いたようです。
そこは、技術的な問題ではなく、やはり、精神的な問題であると考えます。
理屈は以下の通りです。
キャッチできると思った瞬間、油断が必ず生じます。
そのちょっとした油断が、いつもの高い集中力の中での技術発揮から遠ざかり、取れなくなります。
これを初めて言われた時、とても衝撃を受けたのを覚えています。
以来、簡単なシュートは一つもない。という考え方を常に頭に入れて、プレーしています。
(タイトルの話に戻ります。)
ここから言えることは、簡単なシュートが一つもない、イコール、簡単な試合はもちろんないということです。
そして、「今日、勝てる」つまり、今節においては、永井選手がPKを止めたあの瞬間、『今日は勝てる。大丈夫だ。』とスタジアムにいたFC大阪サポーターは強く思ったはずです。選手も然り。あくまでも推測ですが。
前半で2-0、しかも、絶体絶命のピンチを乗り越えた。
今日勝てると思うには充分です。
ただ、やはり、そう思ったたった数分で、松本山雅さんに1点返されました。
我々は、開幕戦の鹿児島戦など、多くの悔しい経験から、リードしている時の戦い方を学んでいます。
この1失点で、チーム全体の危機感、今日は勝てるかもという慢心は消え去りました。
そのおかげで、高い集中力を後半は保ち、ラストにダメ押し弾も決め、勝利を収めることができました。
サッカーの世界では2-0は危ないとよく言われます。
本当によく言われます。
なぜ、2-0が危ないのか分かれば、多くの勝利を経験することができるはずです。
幸いにも、その答えを僕は知ってます。
これを読んだ皆さんも、この考え方に賛同すれば、2-0から2-3になるという一度は経験したことのあるあの最悪な経験を2度とせずに済むかもしれません。
たぶん、、、
櫻庭立樹
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