「期待を背負った表現者として。」vs奈良
奈良クラブとの生駒山ダービー。
僕らの試合は日曜にあり、その他のJ3の試合は全て、土曜に行われていた。
その影響で、この試合に勝てば、「4位浮上」が確定していた。
そんな状況で迎えたダービー。
僕はメンバー外だったので、
試合当日は、15時にメンバー外のみんなとトレーニングして、試合観戦に備えていた。
トレーニングが終わり、シャワー浴びたり補食をとったりして、色々と落ち着いたら、スタジアムの外へ行き、イベントブースなどを武田太一選手と一緒に歩いていた。
ここまではいつものホームゲームと同じ流れ。
慣れたように、スムーズに、キックオフまでの時間を過ごしていた。
しかし、そこには、なんか、違和感があった。
それは、僕だけでなく、一緒にいた武田選手も感じていた。その正体は。
「あれ、人が多いぞ。」
「多いなー。」
バタバタと忙しなく走るスタッフ。
井藤漢方さんの入場者特典をもらうための長い行列。
お客さんがたくさん入ってくださっていることがすぐわかった。
それを選手として敏感に感じ取れたことは率直に嬉しかったし、その期待感、プレッシャーを感じて、ピッチに立ちたいと感じた。
実際に公式に発表された観客人数も今季最多だった。
そんな多くの期待をひしひしと感じながら、我々は全力で戦った。
その結果、12試合ぶりの敗戦。
「12試合ぶり」と書いてしまったが、1戦必勝、特にダービーにおいて、そんな枕詞はいらないと思う。
我々は、敗戦から学び、引き分けから学び、勝利から学び、日々の練習から学び、常に成長しようとする集団。
多くの方を喜ばせることは出来なかった悔しさ、不甲斐なさ、色んな感情を抱きながら進んでいくしかない。
最後に笑えれば、いい。
ただ、少し前のnoteに「子どもたちの夏休みを最高にできるか。」と書いた。
8月ラストのホームゲーム。
最多入場者。
響き渡る子どもたちのFC大阪コール。
個人的には本当に悔しい。
自分が出てる出てないなんて正直関係ない。
この事実をきちんと認識して、忘れないように、ここに記す。
そして、子どもたちだけでなく、多くの期待を背負ったからこそ、その悲壮感がある。
ただ、諦める理由はどこにもない。
みなさん、もし良かったらまだまだついて来て欲しいです。
別に無理にとは言いません。
応援したくなるクラブに僕たちが努力するだけです。
そして、僕は僕に期待し続け、僕に裏切られ、時に僕はその期待を超えてくれる。
自分に期待してくれているファンサポーターの皆さんの期待よりも、でかい期待を自分自身に背負わせて、毎日頑張りたい。
期待っていう漢字が変なふうに見えてきた。
さすがに、期待しすぎたかな。
ゲシュタルト崩壊。
櫻庭立樹
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