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「好き」を仕事にすることは幸せなのか

新卒学生の就職活動を支援していて感じること。よくなぜこの業界(もしくは企業)を志望したのかを聞くと「好き(興味がある)からです。」と聞く。果たしてこの選択は、幸せな人生につながるのか?

●「プロ」と呼ばれる人たち

プロになる事って、すごく難しいですよね。その道のプロを志していても、年を重ねるにつれて理想と現実のギャップを感じ、諦める人が多いのではないでしょうか。好き(そうでない人もいるかもしれませんが…)で努力をしてそれが結果につながり、好きなことで評価されるようになったからプロになれる。例えば絵が好き・歌が好き・野球が好きでも、画家・歌手・野球選手になれない人は沢山いると思います。

そうなると、今度は少しでも関われる仕事に就けないかと考える。「絵が好き=画家ではなく、絵に携わる仕事に就きたい。」と考え、ちょうどそのタイミングが、就職活動と重なる。

なので、就活生と話していると約8割が「好きなこと・興味がある事にかかわる仕事がしたい。」と言います。そういう思考で、志望業界を決める人も多いのではないでしょうか。

●どんな選択が正解なのか

好きなことにかかわる仕事を選ぶことが間違いではないです。ただ、社会に出ると、自分のパフォーマンスに対して報酬をもらいます。それが、会社に採用されお給料をもらうことだと考えます。そうなると必ず、結果が求められます。つまり、結果が出せる会社に就職することが最善の選択だと考えます。このことを理解している就活生は全体の数パーセントでしょう。

結果が出せるということは言い換えると「自分が評価されやすい」ということです。なぜそれが重要なのかというと、どんなに好きなことでも全く結果が出ずに周囲の人からいい印象を持ってもらえない環境では居心地が悪いからです。私の最初の転職先はそういう場所でした。ケアレスミスが許されない職場だったんですが、私は毎日ミスばかり。社長から能無しと言われ、自分でも給料泥棒だと感じ毎日会社に行くのがつらかったです。この経験から、「やりたいこと<できること」で就職先を考えることはとても重要だと感じました。

周囲に何と思われても、「好きなことに携われているから楽しく働ける」という強靭な精神の持ち主なら話は別ですが…周囲に期待されない日々はつらいです。

ただ、評価される会社を見つけることもとても難しいんですよね。私も4社目で自分が評価されやすい会社に勤めることができました。業務量が多くて大変なこともありますが、上司に信頼されいろいろ任してもらえるのは私にとってすごくうれしいです。

●スキルで勝負する時代

今後はその働き方も変わってくる気がします。なぜなら今後リモートワークが増えることにより、仕事の過程ではなく「結果」を求められるようになります。今までは、会社属しに言われたことをこなしたうえで結果を出すことで報酬を得ていました。しかし、今後は会社に属さない働き方も選択肢の1つになってきています。

つまり、自分のスキルで勝負できるようになってきています。他人よりもずば抜けて高いスキルを持っていればそれだけで社会に必要とされます。そう考えると、他の人よりも高いスキルをつけるためには「好き」は重要な要素だと思うようになりました。

●好きなことを探すのは難しい

私も10年以上営業の仕事をしてました。出産を機に今後のキャリアを考え在宅でできることを始めたいと思っています。ただ、営業での経験は在宅で仕事をするとき役に立たないことも多いです。

そこで、好きなことは何かを考えています。いろいろ思いつくのですが、没頭できるほどやりたいと思えることがまだ見つかっていません。中途半端で終わってしまうものばかりです。

自己分析をしてみても、なかなか深まらないので今はとりあえずやってみたいと思うことに片っ端からチャレンジしています。

娘には好きなことをたくさん見つけてほしいと思います。そのために私にできることは興味があるものを親の先入観で制限しないようにしていきたいです。そして、少しでも興味があるものは一緒に深めて私も勉強していきたいと思います。

いつか私にも、時間を忘れて没頭できるくらい「好き」なことができるように娘と一緒に試行錯誤していきます。

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