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まついなつき さんを忍んで

わたくし事ですが、最近、占いを教えて欲しいと言われることが増えてきて、どうしようか決めかねているところです。

私が占いを学び始めたころ、
今のように簡単にネットで簡単に情報を入手したり、
ましてや動画で学ぶなんてできないことだったので、
お金もなかった当時は、とにかく本を読みまくっておりました。

まずは図書館の占いコーナーの本を全部読んでみて、
これ!、と自分が納得できる術や人をしぼっていき、
数名の方の本を追っかけるようになりましたが、
かなり高価な本もあり、コピーしたり、
どうしても欲しい本は中古を探したり、
オークションで手に入れたりしていました。

たまたま宝くじがあたったので、
これをなにかに投資しようと、通信講座を受け、
合格はしたものの、いざ、実践には遠い遠い…。

テキストの例題はその通りにできますが、
自分のものになかなか落とし込めないもんもんとした日々。
それを仕事にする日がくるなんて夢の夢でした。

占術は7つ勉強したのですが、とくに占星術は難しくて、
ホロスコープを一から作るのにかなりの時間をかけ、
とにかく一番の難所でした。

その難所を超えられたのは、この本のおかげなのです。

まついなつきさんの『しあわせ占星術』


漫画家でもあり、占い師でもある、まついなつきさんが、
自分でホロスコープが読めるようにと書いてくださったものです。

まついさんのお人柄なのでしょう。
難しいものを、誰にでもわかるように具現化してくださり、
そのイメージを描いてくださっているのです。

身近な人におしゃべりしながら教えてもらっているように、
楽しく頭に入って来たのです。

この本で峠を越えたかのように、
それまでのわけわからないけど学んでいたものが、
繋がったような、落とし込めってきたような感じになって、
そこから、本当の意味での学びが始まったことを
鮮明に覚えています。

目の前が拡がったような、仲間が出きったような気持ちで、
この本に出会えて助かったと、大興奮でした。

占いを教えて欲しいと言われた人に、この本を薦めてみようと、
大事な本だけの本棚から引き出し、改めて目を通してみたところ、
今度は大号泣でした。

まえがきに、
『占星術を学問や神秘からのアプローチではなく、生活の道具として活用していくために勉強したいという、私のようなニーズにあわせた入門書のようなものが欲しい…そんな気分が生々しいうちに書いた「自分が勉強を始めるときにほしかった教科書」が本書』とあります。
さらに、
『本書の内容が、自分で自分のことを決断していくための第一歩として機能すれば、こんなにうれしいことはありません』とあります。
あとがきに、
『ホロスコープを製作し、自分の素がったを客観的にみつめるひと通りの作業が終わると、感動と絶望がかわりばんこにおそってきます』とあります。
さらに、
『自分自身そのままのカタチを受けれる喜びと楽しみ、や、自分と違うカタチの他人を受け入れる喜びと楽しみに気づくのです』とあります。

この本を読んだ当時の私は、このまえがきとあとがきに、
涙するまでの気持ちはありませんでした。今は同じ思いがあり、
この20年、追いかけてきてよかった、わかるぅ~、しみるぅ~ということで
涙腺がおかしなことになってしまいました。

この本は新版や改訂版も出ていて、電子書籍でも読めるようです。
私が持っているのは、2000年11月9日 第1刷 です。
私物の写真を撮りましたが、読み過ぎて表紙カバーがやぶれてしまって
ありません。

この本の中に、2024年に関することも書かれているところがあります。
冥王星について、山羊座の冥王星の影響で2008年から2024年、時代がどうなるか、ということも書かれています。それを読むと、占星術というもののすごさ、そしてまついさんの感性やイメージする力のすごさに感銘をうけます。

ホロスコープをわかるようになりたいと、
知人の依頼がなかったら、大事な本専用の棚から引き出し
目を通さなかったかもしれません。

まついなつきさんは、残念なことに他界されています。
久しぶりにこの本を読み、まついさんの熱さに触れ、
まついさんのお亡くなりになった日はいつだったかと
振り返ったところ、2020年の1月21日でした。

2024年1月21日は、冥王星が水瓶座に移動する日です。
今まついさんがご健在だったら、何を語っていたかなと思います。

このタイミングで本をまた読めたことを
なにかのご縁だと思って、
学びたいと依頼を受けた方に、私のできる範囲で
相談にのっていこうと決めました。

今日は熱く語ってしまい、少々恥ずかしいですが、
占いを学んだ方で同じような想いの方がいるのではないかと思い、
書いてみました。


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