全市民にワクチンが無料配布される理想郷
クセのあるカート・ウィマー監督2002年の作品を紹介します〝地球上の全人類が不治の病に感染〟全体主義的国家権力によりかろうじて生き残った近未来架空某国のお話です
もしもキアヌ・リーブス氏がいなければもっと有名になったはずのクリスチャン・ベール氏の主演作品、ド派手なアクションを特撮なしでこなす実力派俳優さんです
人類が平和に暮らせる地球最後の都市、超国家権力により統制された平和で安全な社会が維持されています。国家にとって不要不急と判断される全ての行為が禁止された社会、まさに理想的な全体主義だと思われます
都市の周りはイスラエルよりも強固な壁で守られています。壁の外には公衆衛生や治安などは存在しません。見捨てられた人々がその日暮らしをしています。ホラー映画ではないのでゾンビが出るわけではありません
主人公は国家の安全を脅かす脅威を摘む腕利きの特別捜査官役です。外壁周辺の感染源や発症脅威対象を排除し焼却殺菌する特別班を指揮しています
国家から毎日1人1本支給されている〝発症抑制ワクチン薬〟全人類はすでに感染しているので発症を抑制するしか生き残る手段がありません〝発症抑制ワクチン薬〟抑制時間が短いので投与し忘れたら発症してしまいます
自宅の洗面室にて国から支給されたハイポスプレーで〝発症抑制ワクチン薬〟首に投与する場面です。市民は常に〝発症の恐怖〟怯えて過ごしています
前同僚の妻が〝発症の嫌疑〟により現同僚に家宅捜査され連行されるシーン。表向きは治療のために隔離病棟へ送られたことになっています
発症が確認され〝社会秩序の維持〟のために焼却処分になります。発症した善良な市民は自らの意思で焼却滅菌ルームへ入室する超エグイ描写になっています←なのでこの監督はクセが強いと言われるのでしょう
全市民へ毎日〝発症抑制ワクチン薬〟配布する行政施設は超多忙でございます。もちろん権力が集中し権力者の思い通りの社会体制になっていきます
実は発症しても〝さほど害がない〟秘密を知った主人公がキレて現政権の権力者邸へ1人で襲撃する水戸黄門的痛快娯楽アクション映画でございます。とてもクセのあるB級映画なので万人受けしません、B級映画大好きさんは観てもいいよ
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